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関東森林管理局

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    小笠原国有林課表紙

    • 小笠原諸島は、過去に1度も陸続きとなったことのない海洋島であり、風・波・鳥によりたどり着いた動植物が諸島も環境に適応して固有の種に進化してきました。これらの中には天然記念物や「種の保存法」「自然公園法」の指定動植物にされているものが多くいます。
    • 関東森林管理局では小笠原の国有林6,611haのうち84%(5,580ha)を「小笠原諸島森林生態系保護地域」に設定し、その特異な森林生態系からなる自然環境の保全・修復を図っているところです。

    2016年6月16日


      石門(せきもん)は、石灰岩でできた台地が雨の侵食によってできたカルスト地形です。

      そのため、戦前から農業開発の手が入らなかったことにより原生に近い植生が残っており、「種の保存法」「自然公園法」の指定動植物そして天然記念物にされているものが多く生育生息しています。

      その石門へ通じる指定ルートを巡視するのが今日の仕事です。

      ここにしかいない希少生物の確認や生育生息状況のチェックとルートの安全を確認することが主な業務です。

      今回の巡視箇所には、ルートの一部がシダに覆われ足元が見えにくくなり危険な箇所の改善がありました。そのシダを刈り払うことについては1か月ほど前から国有林課の課長や小笠原諸島森林生態系保全センターの所長に相談をしたのち、専門家と一度現場を歩きどの程度までの刈り払いなら容認されるかを話し合ってからの実施です。

      石門は、それほどナーバスでコアな地区なのです。 

    オガサワラオカモノアラガイオガサワラオカモノアラガイ オガサワラシコウランオガサワラシコウラン
    シマオオタニワタリシマオオタニワタリ 木性シダのマルハチなど固有植物の宝庫石門の森1木性シダのマルハチなど固有植物の宝庫石門の森
    木性シダのマルハチなど固有植物の宝庫石門の森2木性シダのマルハチなど固有植物の宝庫石門の森

    2016年5月8日


      母島の今年のゴールデンウィークは、天候も大きく崩れることなく無事に終わり、静かな母島に戻っています。

      そんな中、5月8日に母島の南方面にある4箇所の指定ルートの巡視を行いました。ルートには異常なし。

    姪島(左)と妹島(右)

      引き続き天候の良好な母島ですが、指定ルートの一つ、「裏高根」から見る姪島(左)と妹島(右)には・・・

      海面からは霧が上がり、妹島の山頂付近位は雲がかかっていました。(標高は216m程ですが)

      そして、その「裏高根」の足元には、

    ツルワダン
      小笠原固有種の「ツルワダン」が咲き誇っています。

    ツルワダン2
      環境省では絶滅危惧II類に分類されている希少な植物です。

      実際、父島ではノヤギ(野生化したヤギ)の影響もあり、減っているそうです。
      いつまでもこういった固有種が見られるよう、これからも島の皆さんと協力して母島の自然を守っていけたらと思います。 

    2016年4月7日


      母島は4月に入って霧がかかりやすい日が多くなりましたが、今日は久々の快晴です。そんな中、森林生態系保護地域内の三箇所のルートの巡視を実施しました。

      巡視したルートは、母島の中北部にある長浜、桑ノ木山、西浦というルートでした。長浜や西浦には水量が豊富な沢があるため、3月に降雨が多かったこともあり土壌侵食や落石箇所などが増加していないかを確認しました。

      また桑ノ木山は3月中は母島への来島者が多かったので、外来種除去装置の清掃や看板の点検、折損や伐採等がないか巡視しました。

      大きな異常はなくほっとして帰る途中では、小笠原諸島の固有種のシマギョクシンカが各所に咲いていました。

      本州や沖縄のギョクシンカに比べると花序が密につくのが特徴です。

    長浜ルートの沢の水量長浜ルートの沢の水量 桑ノ木山ルート看板清掃桑ノ木山ルート看板清掃
    西浦ルートキケマン西浦ルートキケマン シマギョクシンカ西浦ルートシマギョクシンカ

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