赤い谷のブログ2023年8月
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上毛高原駅PRブース開設 1日 |
赤谷の日の活動(8月) 5日 |
森林官養成科研修 23日 |
森林官養成科研修の受け入れを行いました【森林官養成科研修とは?】
関東森林管理局では、森林官の職務に必要な知識・技術を習得させ、併せて教養を高めることを目的として、採用後一定年数以上が経過し、基礎研修を受講済みの職員に対し、森林官養成科研修を行っています。研修は、前期と後期の2回設定されており、このうち後期研修(5日間開催)の1日を使用して、赤谷センターが行っている取組について学ぶこととなっています。 【研修生24名】 (概要) 研修では、赤谷プロジェクトが取り組んでいる「植生復元試験、低密度下でのニホンジカ捕獲試験、イヌワシの狩場創出試験」について、実際に現地へ案内して説明を行いました。 はじめに午前中は、小出俣林道を経由して「スギとカラマツの植生復元試験地」に向かいました。小出俣試験地では、赤谷プロジェクトの成り立ちや自然林の概要説明のほか、伐採後12~17年が経過した各試験地の現状を見学してもらい、後継樹種の成長の様子から自然林への復元の意義について学んでもらいました。次に、同林道の沿線でシカの捕獲試験を実施している箱罠設置箇所まで移動し、「低密度下におけるニホンジカの捕獲試験」や「GPS首輪発信器を使用したニホンジカの行動把握調査」について説明を行いました。研修生の中には、自署等でシカの捕獲事業に関わる職員も複数名いましたが、生体のまま捕獲してGPSで行動を把握する調査に関心を持つ職員も多く見られました。 昼食休憩後、午後からは赤谷林道を経由して「イヌワシの狩場創出試験地」に向かいました。第1次試験地のたもとから第2次試験地、第3次試験地を見学してもらい、狩場創出試験に至った経緯やこれまでの取組による成果等について説明を行いました。また、当該地域は、小出俣の箱罠で捕獲したシカの行動圏内であることから、「行動把握調査に使用しているGPS首輪発信器からの電波受信の様子」なども披露しました。 研修生からは、「施業方法の一つとして自然林へ復元する意味を知れて良かった」、「自然林の復元と猛禽類の生息環境の創出に深い関係性があることを初めて知った」、「シカ対策で導入している機材に興味があるので詳しく教えてほしい」など、自署等で取り組んでいる森林施業やシカ対策の参考にするべく、積極的な質問や意見が出され、赤谷プロジェクトへの関心の高さを見ることが出来ました。
当日は途中、突然の降雨や、足下から登ってくるヒルに注視しながらの研修となりましたが、人工林での施業方法や、将来の国有林管理の在り方などを真剣に考えた質問等が多く出され、森林官としての心構えが既に芽生えている様子も見て取れました。今回、紹介した赤谷プロジェクトの取組事例が、各署等で取り組む業務だけでなく、森林官として任用された際の参考にもなってくれたら光栄です。研修生の皆さんの益々の活躍に期待しています。 |
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赤谷の日の活動(8月)を実施しました8月5日(土曜日)に赤谷の日の活動を行いました。
天候:晴れ、参加者:20人 【赤谷の日とは?】 赤谷プロジェクトでは、毎月第1週目の週末を「赤谷の日」と名づけ、サポーターとプロジェクト関係者による協働作業日にしています。赤谷の日は、プロジェクトの拠点であるいきもの村の環境整備や、森のこと、生き物のこと、そして、赤谷の土地に育まれた伝統技術をみんなで学ぶ場であり、この活動に毎月赤谷センターも参加しています。 本日の活動は「渓流ワーキンググループ委員の内田先生から学ぶ水生昆虫の観察会」と「南ヶ谷湿地調査」の2本立てで行いました。 1.渓流ワーキンググループ委員の内田先生から学ぶ水生昆虫の観察会 私はこちらの活動に参加させていただきました。 川に入るのはピッタリの天気でした!
参加いただいた方は、まず車で移動して茂倉沢と赤谷川の合流地点に向かいました。 そこから沢に入って、とにかく水生昆虫を捕まえました。 当日もとても暑かったので、皆さんとても気持ちよさそうでした~。 小さなお子さんもたくさん参加していただいており、皆さん、一生懸命に捕まえていただきました! 水生昆虫の捕まえ方をレクチャーしていただきました~
その後は内田先生から、水生昆虫や茂倉沢の歴史などについて教えていただきました。 私自身も知らないことが多く、とても勉強になりました。 PS.小さい子が長靴を浸水させながら水生昆虫を探しているのが可愛くてとても癒されました(*^-^*) 午後からは、いきもの村周辺の環境整備を行い、歩道沿いに成長した夏草を刈払機や大鎌を用いて整備しました。 暑いなか手伝っていただき、皆さんありがとうございます!! 2.南ヶ谷湿地調査 南ヶ谷チームは、最初に湿地の内外に生育する植生の調査から行いました。 はじめに、森林内や湿地のほとりに生育している草花の存在を確認し、保護や希少性の観点から重要とされる植物に印をつけていきました。 この目印は、7月の赤谷の日の活動において廃材の竹材を皆で加工して作った特注品でした。 自分達の手で加工した目印杭が、このような形で役に立てたことに、皆さん大変喜んでいました。 ベテランサポーターの皆さんでも植物を見つけるのは大変です。
名前の確認では、Googleの検索機能にもお世話になりました。 さらに、湿地環境を維持し、今後も湿地を利用する水生生物が生息できるように堰の水留め改修を行いました。 これまで小径木や枯枝で簡易的に押さえていた堰を改修し、本格的に水溜めができる状態にするため、土のうを積み上げる作業を行いました。 6月の赤谷の日活動で、南ヶ谷チームと利根商業高校の生徒さんが作成してくれた「土のう」を利用し、改修作業を進めた結果、水流れの抑制効果はすぐに現れ、設置から15分後には水深が5cm程度上がっていることも確認出来ました。 ただ、1箇所の堰の改修に20個ほど作成していた全ての土のうを使い切ってしまったため、次回の活動ではさらに多くの土のうを準備しておく必要がありそうです。 作成した土のう袋はこんな形で利用しています 堰の中にいたモリアオガエルの子供(オタマジャクシ)も喜んでくれるかな? とても力のいる仕事にも関わらず、胴長を履き、汗だくで対応してくれたサポーターもいました。 ご協力いただいたサポーターの皆さん、本当にお疲れ様でした! 8月の赤谷の日にご参加いただきありがとうございました!! また、次回の活動でお待ちしています!!! 報告者:しゅん これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。 また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。 https://www.nacsj.or.jp/2022/07/31350/ (公財)日本自然保護協会ホームページより |
上毛高原駅に赤谷プロジェクトPRブースを設置しました。8月31日を持ちまして展示は終了しました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました。
8月1日(火曜日)、上毛高原駅の構内に赤谷プロジェクトのPRブースを設置しました。ブースでは、赤谷プロジェクトの取組や、赤谷プロジェクトサポーター活動、自然にまつわる漢字クイズについて展示しています。また、「赤谷の森だより」をはじめとした広報誌等も用意しています。 上毛高原駅をご利用の方は、是非赤谷プロジェクトブースにお立ち寄りください! 報告者:がきお これからもどんどん、赤谷プロジェクトの様々な取組を紹介していきます。 また、赤谷プロジェクトでは、サポーターを随時募集しています。 https://www.nacsj.or.jp/2022/07/31350/ (公財)日本自然保護協会ホームページより |
お問合せ先
赤谷森林ふれあい推進センター
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