四時川林道、高萩支線、中沢支線
四時川林道

四時川製品事業所による軌道を用いた運材
1.四時川林道、高萩支線、中沢支線の概要
(1)四時川林道名称:四時川林道(しどきがわりんどう)
延長:約5,400m
森林鉄道としての存続期間:昭和17年度~昭和36年度
所在市町村:田人村(現在のいわき市)
(2)四時川林道 高萩支線
名称:四時川林道 高萩支線(しどきがわりんどう たかはぎしせん)
延長:約2,100m
森林鉄道としての存続期間:昭和20年度~昭和35年度
所在市町村:田人村(現在のいわき市)、関南村(現在の北茨城市)
(3)四時川林道 中沢支線
名称:四時川林道 中沢支線(しどきがわりんどう なかざわしせん)
延長:約1,100m
森林鉄道としての存続期間:昭和30年度~昭和38年度
2.四時川林道の歴史
昭和17年に、四時川沿いに、四時川林道(軌道)が整備され、沿線では、戦時中から木材生産が行われました。昭和20年には、四時川を挟んだ対岸の茨城県関南村側の高萩営林署管内に至る高萩支線が開設され、沿線で昭和20年代に木材の生産と運搬が行われました。
昭和30年には、中沢支線が開設され、沿線で昭和30年代に木材の生産と運搬が行われました。
四時川の東側が福島県田人村、西側が茨城県関南村で、木材生産のための事業所及び人員の移動も県を跨いで行われました。下の写真は、四時川林道の軌道沿いの四時川分校の写真です。当初は、四時川林道開設と同年の昭和17年に関南村の小学校の分校として開設されたものが、木材生産の事業所が茨城県側から福島県側に移動したことに伴い、学校も福島県側に建て替えられ、田人村の田人小中学校四時川分校となったもので、昭和38年には小中学校合わせて35名が在籍していたものの、勿来営林署四時川事業所の閉鎖により、昭和41年3月に、分校も廃校となりました。

四時川分校

四時川製品事業所による木馬を用いた運材
3.四時川林道位置図

前橋営林局管内図(昭和25年)

四時川林道、高萩支線、中沢支線位置図(線形は一部推定を含む)
お問合せ先
福島森林管理署
ダイヤルイン:024-535-0121