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関東森林管理局

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    令和4年度採材検討会の実施報告

       昨今、国内外を巡る諸情勢を背景として国内の原木価格は、昨年度は高騰、今年度は在庫過多等により価格低下になるなど、不安定で見通しがつかない状況が続いているところです。
       このような状況下において、木材販売の収入を得る上で、一本の丸太の価値を高める採材方法の検討は、大きな効果があると考えております。
       このため、発注者・生産者・需要者間の適切な採材方法・採材順位について共通の認識を持つことを目的とし、採材の現地検討会を開催いたしました。

    1. 日時・場所
    日時:令和4年9月29日(木曜日)10時~12時
    場所:福島県福島市土湯温泉町字鷲倉山国有林37ね6林小班

    2. テーマ
    一本の丸太の価値を高める採材方法の検討
    発注者・生産者・需要者間の目合わせ

    3. 参加者
    素材生産請負事業体、丸太買受者、市場関係者等、計37名

    4. 内容
       採材とは「一本の木の形状から価値を高めて販売するためにどの長さで切断するかを決めていくこと」であり、木の長さ、太さによる需要を理解し、余すことなく、採材することが望ましいです。
       一方で、丸太の価値が下がる要因として、丸太が曲がっていたり、割れていたり、腐っている場合が挙げられます。また、安易に短尺(2m)の採材を行うことも丸太の価値を損なってしまいます。
       そのため、丸太の買受者、需要者側でどこまでの丸太が受け入れ可能かを把握するために、令和4年9月29日に「採材検討会」を開催いたしました。特に曲がりについては、大きな曲がりやS字になるような曲がりでなければ木材として活用することが可能となる部分もあるため、買受者ごとの許容範囲を共有することを主眼としました。

       当日行った採材検討手順は下記PDFファイル「令和4年度採材検討会配布資料ー2検討野帳」をご参照ください。

       意見交換の中では、
    「(生産事業体)想像よりも曲がりの許容があることがわかった」
    「(市場関係者)矢高(曲がり)3cmを許容できればA材、B材の比率を上げることができる」
    「(市場関係者)丸太は、一方向のみでなく全面を確認し、入り皮やキズがないかを確認してほしい」
    「(買受者)細い木は安易に2mのチップ用材とするのではなく、
         小径材として採材することができれば木一本あたりの価値が上がるので採材する際は検討いただきたい」

    「(生産事業体)市場の販売者や丸太の買受者と直接意見交換できる場があることが嬉しい」
       など多くの意見が出ました。

       今後もこの採材検討会や林業の新技術等に関する検討会を開催し、意見交換の場の創出、地域の林業の発展に貢献したいと考えております。

    当日配付資料

       ・令和4年度採材検討会配布資料ー1説明資料(PDF : 3,755KB)
       ・令和4年度採材検討会配布資料ー2検討野帳(PDF : 505KB)

    当日の様子


    採材検討                                                                         検討結果の発表



    造材                                                                                採材結果の講評

    お問合せ先

    福島森林管理署
    TEL:024-535-0121

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