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関東森林管理局

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    奥那須自然休養林

    所在地:栃木県那須塩原市、那須町

    面積:2,367.82ha

    指定:日光国立公園、水源涵養保安林、土砂流出防備保安林、土砂崩壊防備保安林、保健保安林、風致保安林


    那須火山群の主峰茶臼岳に連なる南月山(みなみがっさん)、白笹山(しらささやま)には、ハイマツ、シャクナゲ、ガンコウランなどの高山植物の群落が育ち、年輪を重ねたコメツガ、ネズコ、ダケモミなどの天然木も素晴らしい景観を形成しています。古い湖沼が火山灰の堆積によって湿原となった沼原湿原には、コバイケイソウ、ニッコウキスゲ、ヒオウギアヤメ、モウセンゴケなどの湿原植物の群落が育ち、春から夏にかけて開花します。子供やお年寄りなどの家族連れでも、木道の遊歩道などを通って自然観察や自然探訪を楽しむことができます。

    高山植物、湿原植物、天然林が美しさを競う奥那須。大自然の鼓動を感じながらハイキングをすれば、森林と高層湿原の四季折々の景観が、豊かな気分に誘います。

    自然観察教育ゾーン

    茶臼岳周辺


    那須連峰の主峰である茶臼岳(1,917m)を中心とする山岳地帯では、活火山で知られる茶臼岳が盛んに噴煙をあげており、特異な様相を呈しています。茶臼岳から朝日岳にわたる山頂部は火山特有の溶岩帯をなし、ハイマツ、シャクナゲ、ガンコウラン等の高山植物が群生しています。周辺の森林は、樹齢100年生以上のコメツガ、ネズコ、ダケカンバ等の天然林で四季の変化に優れています。

    登山、ハイキング、自然探勝等で利用されており、茶臼岳の山頂付近まで整備されたロープウェイは年間30万人もの登山者に利用されています。

    那須岳と紅葉
    那須岳と紅葉

    夏の那須岳
    夏の那須岳



    中大倉山周辺


    中大倉山を中心とする山岳地帯は、ブナ、ミズナラ等を主体とする天然林で、遊歩道が整備されています。また、我が国最大級のシロヤシオ(ゴヨウツツジ)の群生地もあり、特に5月上旬から6月下旬にかけてのゴヨウツツジの開花時期には、多くの方々に自然観察の場として利用されています。

    シロヤシオの花
    シロヤシオの花
    那須岳とシロヤシオ
    那須岳とゴヨウツツジ
    中大倉山付近の紅葉
    中大倉山付近の紅葉




    シロヤシオ(ゴヨウツツジ)群生地の保護対策について(PDF : 453KB)

    シロヤシオ(ゴヨウツツジ)群生地の保護活動について(PDF : 1,579KB)

    風景ゾーン

    深山ダム周辺

    当時の農林省により昭和48年に建設された深山ダムを囲むようにして位置しています。深山ダムの水面の面積は97ヘクタール(東京ドーム約20個分)の広さです。また、ダム湖からは那須岳を望むことができ、初夏は雪をかぶった那須岳が湖面に映り、とても美しい眺めとなっています。森林は、樹齢100年以上のブナ、ミズナラなどを中心とする天然林で、四季折々の湖水と調和した美しい景観を見せています。

    深山ダムと休養林
    ダム湖と周辺の休養林
    凍った湖面
    凍った湖面

    南月山・白笹山周辺

    南月山などの山頂部は火山特有のマグマが冷えて固まった岩に覆われ、ハイマツ、シャクナゲなどの高山植物が見られます。沼原駐車場から白笹山への登山道は、春はレンゲツツジ、夏はヤナギラン、秋には紅葉などが美しく映えます。

    ニッコウキスゲ
    ニッコウキスゲ
    茶臼岳とミヤネザクラ
    茶臼岳とミヤネザクラ



    殺生石(せっしょうせき)周辺

    この区域は、那須湯本温泉に近接し、那須火山の爆発に伴う有毒な亜硫酸ガスなどをたえず噴出しています。森林は、「九尾の狐」伝説で有名な「殺生石」の上部に位置し、ブナ、ミズナラ、カエデなど樹齢100年以上の天然林であり、殺生石周辺の荒廃地とあわせて特異な景色を見ることができます。殺生石は、「白面金毛九尾の狐」が那須野ヶ原に逃げ、ここで退治されて石になったとされており、怨みが毒を放ち「近づけばその命を奪う殺生の石」として史跡に指定され、観光名所となっています。

    荒廃地と休養林
    荒廃地と休養林
    史跡殺生石
    史跡殺生石

                                

    那須街道アカマツ林

    那須街道沿い約100mの幅に広がる天然のアカマツ林です。明治23年から昭和22年までは旧宮内省帝室林野局所管の御料林でした。戦後の食糧増産が必要な時代には那須地域にあった旧御料林の多くが開墾されましたが、本林は那須街道の通行者にアカマツ林の美しい風景を供するために開墾されずに残され、昭和25年には日光国立公園にも指定されました。街道沿いにはウッドチップ舗装の遊歩道が整備されており、森林散策の場としても親しまれています。


    旧御料林高久第一御料地

    旧那須道路風景林紹介(PDF : 166KB)

    那須街道赤松林パンフレット(PDF : 1,942KB)



    風致探勝ゾーン

    沼原湿原周辺

    昭和天皇が何度も足を運ばれた沼原湿原は、ニッコウキスゲやエゾリンドウなど200種類以上の植物があり、開花期には周辺の森林と調和して素晴らしい景色となり、多くの方が自然観察やハイキングに訪れています。

    板室温泉周辺/那珂川沿い

    那須七湯に数えられる板室温泉の県道および那珂川沿いに位置し、樹齢100年以上のミズナラ、ブナなどの天然林を主体として、中川の清流と調査し優れた景観をなしている森林です。また、近くには乙女の滝と呼ばれる場所もあります。


    乙女の滝
    乙女の滝
    板室温泉街と休養林
    板室温泉街と休養林