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関東森林管理局

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    見える化プロジェクト

    1.見える化プロジェクトについて

    多様な森づくり「見える化」プロジェクトとは?区域を設定して多様な森林づくりに取り組むプロジェクトです。国有林で、実績の多くない「多様な森林づくり」について先導的に、自然条件や社会条件等を踏まえた将来の目標林型と、施業コストや技術的な検証を、継続して積み重ねる必要があります。各局で、1か所あたり1000ヘクタール程度を目安として区域を設定し、「多様な森林づくり」を進めるための適切な施業方法について、地域の実情に踏まえた課題や改善策等を検討・実践します。
    森林・林業基本計画では、国有林野事業は育成複層林化等の取組を先導的に進めることとしており、国有林野の管理経営に関する基本計画においても、公益的機能の持続的な発揮や森林吸収原対策等の観点から、多様な森林づくりの推進を重点的な取組に位置付けています。自然条件や社会的条件を踏まえた多様な森林づくりについては、育成単層林(通常伐期・長伐期)、育成複層林(循環利用・誘導存置)が適切に配置されたゾーニングを行う必要があるほか、地域ごとに実状を踏まえた検討が必要です。特に天然力を活用した育成複層林への誘導については技術的な検証をさらに積み重ねる必要があります。これらを踏まえ、本庁と各森林管理局、各森林管理局間で実例を共有し、コスト意識を持った上で課題や改善策等の検討を行うため、各森林管理局に見える化プロジェクト区域を設定しています。
    目標とする森林面積(森林・林業基本計画)森林・林業基本計画では、「森林の有する多面的機能の発揮に関する目標」として下表のとおり目標とする森林の状態が定められています。令和2年の現況、育成単層林1010万ヘクタール、育成複層林110万ヘクタール、天然生林1380万ヘクタール、合計2510万ヘクタール。目標とする森林の状態、令和7年育成単層林1000万ヘクタール、育成複層林130万ヘクタール、天然生林1370万ヘクタール、合計2510万ヘクタール。令和12年度育成単層林990万ヘクタール、育成複層林150万ヘクタール、天然生林1360万ヘクタール、合計2510万ヘクタール。令和22年育成単層林970万ヘクタール、育成複層林190万ヘクタール、天然生林1340万ヘクタール合計2510万ヘクタール。(参考)指向状態、育成単層林660万ヘクタール、育成単層林680万ヘクタール、天然生林1170万ヘクタール、合計2510万ヘクタール。
    多様で健全な森林づくりイメージ図車道からの距離が300メートル未満かつ地位が高い林地は育成単層林の積極的な主伐・再造林を図る。車道からの距離300メートルかつ地位が低い林地は育成複層林や天然成林として複層林化等を図る。車道からの距離が300メートル以上かつ地位がたかい林地は育成単層林の長伐期化を図る。車道からの距離が300メートル以上かつ地位が低い林地は育成複層林や天然生林の自然遷移を図る。

    2.見える化プロジェクトの各局の状況

    各森林管理局に見える化区域を設定し、自然条件・社会条件を踏まえ将来の目標林型へ向けたゾーニング(施業群等)を再点検し、目標設定や伐採計画、実行課題等について、本庁報告会を通して多角的に議論をしながら、多様な森林づくりを推進します。
    局  計画区
    所在市町村
    面積
    樹種
    概要
    北海道 胆振東部
    北海道苫小牧市
    1,013ha
    トドマツ25%、
    アカエゾマツ21%、
    カラマツ10%、
    広葉樹29%
    植栽した針葉樹に加え、天然更新した広葉樹も活用することにより、多様な樹種、林齢で構成された健全で風害に強い森林づくり

    北海道森林管理局多様な森林づくりHPリンク
    東北 雄物川
    秋田県秋田市
    1,413ha
    スギ38%、広葉樹62%
    自然条件や社会的条件を踏まえ、人工林の維持や広葉樹二次林の一部利用等、きめ細やかな施業方法の見直しによる多様な森林づくり

    東北森林管理局多様な森林づくりHPリンク
    関東 奥久慈
    福島県棚倉町
    1,326ha
    スギ72%、ヒノキ21%
    広葉樹7%
    育成単層林から育成複層林への誘導を行う森林づくり
    中部 飛騨川
    岐阜県下呂市
    1,085ha
    ヒノキ52%、
    カラマツ17%
    その他N11%、広葉樹20%
    急傾斜地の森林を、皆伐を予定しない複層林へ転換するなどの災害に強い森林づくり

    中部森林管理局多様な森林づくりHPリンク
    近畿中国 高梁川上流
    広島県神石高原町
    349ha
    ヒノキ55%、
    アカマツ26%
    スギ11%、広葉樹8%
    地域の水源林としての機能向上を目指した面的複層林、針広混交林化などによる多様な森林づくり

    近畿中国森林管理局多様な森林づくりHPリンク
    四国 四万十川
    高知県三原市
    745ha
    ヒノキ71%、スギ8%
    広葉樹17%
    三原村との協定(三原米の里)に基づき多様な森林づくりを行う森林、水源涵養機能重視の森林、多面的機能を発揮する森林に区分した、特色のある森林づくり

    四国森林管理局多様な森林づくりHPリンク
    九州 大分中部
    大分県豊後大野市
    1,020ha
    スギ67%、アカマツ8%
    ヒノキ7%、広葉樹18%
    近接する森林生態系保護地域との親和性を踏まえた多様な森林づくり

    九州森林管理局多様な森林づくりHPリンク

    各局の取組はそれぞれのホームページで公表されています。
    林野庁多様な森づくりHPリンク

    3.プロジェクトエリア

    関東局におけるプロジェクトエリアの位置。令和2年度樹立。奥久慈森林計画区。棚倉森林管理署那須道国有林5~14林班、面積1325.75ヘクタール
    見える化プロジェクト区域(棚倉署那須道国有林)の概況。林種別内訳、育成単層林1202.07ヘクタール。うち針葉樹1198.61ヘクタール。針広混交4.10ヘクタール。育成複層林48.48ヘクタール。うち針葉樹21.71ヘクタール、広葉樹14.21ヘクタール、針広混交12.56ヘクタール。天然生林74.54ヘクタール。うち広葉樹74.54ヘクタール。主要樹種スギ72%、ヒノキ21%、アカマツ2%、広葉樹5%。機能類型別内訳、森林空間利用タイプ1.15ヘクタール。水源涵養タイプ1324.58ヘクタール。施業群内訳、通常伐期施業群778.55ヘクタール、長伐期施業群81.53ヘクタール、複層林施業群224.44ヘクタール、天然林・その他施業群162.71ヘクタール。傾斜。緩い1%、中98%、急1%。。地位。高34%、中62%、低3%。既存路網延長30.754キロメートル。路網密度ヘクタール当たり23.20メートル。その他。良質なスギ、ヒノキの産地「八溝山地」、古くから林業が産業として定着(奥久慈林業地)。被害は出ていないが、ニホンジカの生息を確認。

    4.プロジェクトエリア設定当時の現況と将来構想

    将来構想。目標とする林種。育成単層林を2020年現在1202.71ヘクタールを2030年に738.03ヘクタールを目標に。育成複層林2020年現在48.48ヘクタールを513.16ヘクタールを目標に。天然生林は2020年現在74.54ヘクタールを2030年74.54ヘクタールを目標にプロジェクトエリアが多様な森林となるように設定。林種は現在の林況から森林の成立状態及び施業方法の導入を考慮して区分したもの。
    将来構想。計画計上の方針。施業方法の見直し。通常伐期施業群をプロジェクト開始前778.55ヘクタールだったものを669.7ヘクタールに見直し。長伐期施業群をプロジェクト開始前は81.53ヘクタールだったものを71.28ヘクタールに見直し。複層林施業をプロジェクト開始前224.44ヘクタールだったものを343.54ヘクタールに見直し。天然林・その他施業群をプロジェクト前162.71ヘクタールを162.71ヘクタールのまま見直し。育成複層林へ導くために、複層伐を積極的に実施する計画。更新に当たっては、人工造林のほか、周囲の森林の状況に応じて天然更新も検討する。ただし、計画段階できめ細やかな山割り(収穫区域設定)は難しいので、見込み計上を行う。路網整備の計画等5及び7林班に林地中腹を通す林業専用道(高内1000m、細窪支線1500m那須道2000m)の開設を計画

    5.取組状況


    R6年度見える化プロジェクト現地検討会(PDF : 5,465KB)

    お問合せ先

    関東森林管理局 計画保全部 計画課

    ダイヤルイン:027-210-1172

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