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林野庁

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第1部 第5章 第1節 復興に向けた森林・林業・木材産業の取組(3)

(3)林業・木材産業の被害と復旧状況

(林業・木材産業の被害)

東日本大震災により、林地や林道施設等へ被害が生じた。また、木材加工流通施設115か所や特用林産施設等476か所が被災した(資料5-1)。大規模な合板工場や製紙工場も被災したことから、これら工場に供給されていた合板用材や木材チップの流通が停滞するなど、林業への間接の被害もあった。

さらに、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射性物質の影響により、東日本地域ではしいたけ原木調達が困難になり、しいたけの生産体制に大きな被害を受けた(*9)。


(*9)特用林産物については、第2節(2)180-183ページを参照。



(林業の復旧)

平成23(2011)年中に、被災工場が順次操業を再開したことに伴い、用材等の流通も回復した。各関係者の復興に向けた取組により、素材(*10)生産については、平成25(2013)年までにおおむね震災前の水準にまで回復している(資料5-2)。


(*10)製材・合板等の原材料となる丸太(原木)。



(木材産業の復旧)

林野庁では、復興に取り組む木材産業事業者等に対し、被災した木材加工流通施設の廃棄、復旧及び整備、港湾等に流出した木材の回収等への支援や、特用林産施設の復旧や再建等の支援を行った。

被害を受けた木材加工流通施設のうち復旧する方針となったものについては、平成26(2014)年3月末までに復旧が完了し、全体で98か所が操業を再開した。木材製品の生産についても、おおむね震災前の水準にまで回復している。


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