北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森の植物(2012年)
阿寒湖岸に浮いているものは…(2012年10月17日撮影)
阿寒湖岸に、何か浮いています、何でしょうか?
(美しい森林づくり体験行事の中で、許可のもと撮影しています。一般の方は立ち入り出来ません。)
手のひらサイズの天然マリモです。(関係者の許可のもと撮影しています。)
(撮影者:根釧西部森林管理署 阿寒湖畔森林官 秋元 郁)
秋の野幌森林公園(2012年10月21日撮影)
10月も下旬に入り、高山や峠などでの雪の便りも聞く中、10月21日に野幌森林公園へ行って参りました。
森林公園では緑色はまだまだ残っていますが、さすがに勢いは感じません。
飛び交うアキアカネやノシメトンボの数は目に見えて減り、道を多くの落ち葉が覆うようになりました。
ヤマブドウが豊作で、たわわに実っています。
今年はヤマブドウに限らず、ドングリなど木の実や果実は、全般に成りが良いようです。
動物たちにとっては、越冬の大きな助けになることでしょう。
なお、野幌森林公園内での植物採集などは禁じられています。
綺麗に紅葉しているハウチワカエデ。
因みに、カエデは花の色と紅葉の色が同じになる場合が殆どです。
赤く染まるハウチワカエデは赤い花、黄色く染まるイタヤカエデは黄色い花が咲きます。
こちらはアカイタヤの落ち葉です。
アカイタヤは新芽が赤いのが名の由来で、通常黄色に黄葉するのですが、何故か赤く紅葉しているのを見かけました。
オオウバユリ
野幌では、道ばたに生える大型草本の中でも、非常に目立つ存在です。
この状態は、子供などの間ではパックンフラワーとも呼ばれます。
この口というか玉の中には、オオウバユリの種子が入っています。
知人が数えたところ、一玉の中に約600枚もの種が入っていました。
この個体は小柄で12個の玉をつけていましたので、種の数は7200枚とすごい数です。
とは言え、この種が全て花を咲かせ結実に至れるわけもなく、着地点が悪いと芽吹くことができず、芽吹いたとしても虫に食われたり、シカに食われたり、人に刈られたり…
その多くは次代に繋がることはありません。
カツラも黄葉が始まりました。
芽吹きは赤く、夏に緑色になり、秋に黄色く染まります。
そして、落ち葉はみたらし団子の臭いがします。
今の時期は多くの落ち葉で、カツラの木の周囲は強くみたらし団子の臭いがします。
香出(か・いづる)が、カツラの語源と言われています。
10月の野幌では、花はすでに殆どが終わっていますが、紅(黄)葉、木の実や果実、キノコなど菌類、野鳥や哺乳類は楽しく観察できます。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
記録的な残暑が続いた道南の山々にも秋の気配(2012年9月27日撮影)
七飯町字大沼のカリマ国有林で、色鮮やかなキノコを発見しました。
これは、タマゴタケというキノコで、シラカバやトドマツなどの樹下に単生または群生し、かさは径6~20cm、卵形から平らに開きます。
優れた食用キノコですが、かさに付着した白い綿くず状の斑点が、雨に打たれて脱落したベニテングタケ(毒)と間違えやすいので、注意が必要です。
ベニテングタケの柄が白色なのに対し、タマゴタケは黄色なので見分けることは容易と言われますが、いずれにしても、知らないキノコや判らないキノコは採らないこと、食べないことが肝心です。
(撮影者:駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター 所長 後藤 光生)
オホーツクの森(2012年9月22日撮影)
「オホーツクの森」も今年の夏は異常に暑かったです。 でも、徐々に秋は来ています。
コウライテンナンショウの果実が徐々に赤くなってきました。
山の中ではすごく鮮やかな赤でよく目立ちます。
今年は山の生りものがすごいです。 コクワやミヤママタタビなど、たくさんなっています。
オホーツクの森には展望台があります。
10月にはきれいな紅葉が手軽に見られますので、ぜひお越しください。
(撮影者:常呂川森林環境保全ふれあいセンター 所長 菊地 浩司)
キノコ三態(2012年9月6日、9月19日撮影)
道東の広大なカラマツ団地「パイロットフォレスト」で見つけたキノコを紹介します。
傘の表面がきれいな赤い色をしているのは、ドクベニタケという毒キノコです。
アカエゾマツの人工林の中で見つけました。
まっ白で、森林の中でもひときわ目立つのは、ドクツルタケという毒キノコです。
毒性はかなり強く、ヨーロッパでは「死の天使」と呼ばれているそうです。
おいしそうな黄色い色をしていますが、コガネテングタケという毒キノコです。 比較的小さなキノコです。
キノコの時期になりましたが、食べられるキノコによく似た毒キノコがたくさんありますので、採取するときには専門家に聞くなど十分注意をしてください。
(撮影者:釧路湿原森林環境保全ふれあいセンター 所長 宮本 元宗)
晩夏の野幌森林公園(2012年8月25日撮影)
暑さも寒さも彼岸までなんて言葉はどこへやら、9月も近いのに暑い日が続きますが、
森の中は気温は高くとも、秋の花がぽつぽつ咲き始め、秋の様相を呈し始めております。
ミヤマヤブタバコに止まって一休みするアキアカネ。
止まられているミヤマヤブタバコは、花がキセルの先っぽに似ているためタバコの名があり、植物のタバコとは関係がありません。
エゾトリカブトが咲き始めました。
夏の終わりと秋の始まりを告げる花です。
花は綺麗ですが言わずと知れた猛毒の植物で、種類によって葉の形態が大きく異なるため誤認も多く、誤食による事故も毎年のように起こっています。
ツルニンジンも咲き始めました。
ニンジンと名が付きますが、ニンジンはセリ科であるのに対して、ツルニンジンはキキョウ科で全く別物です。
根茎がいわゆる朝鮮人参のように肥大化するので、ニンジンと名が付いたようです。
がく片が開いてから花びらが開く、二段構えに咲く花です。
総じて俯いて咲き、背面が白っぽい緑色なので、注意しないと気がつきにくいかも知れません。
札幌近辺では珍しいトチノキの葉です。
道南では珍しくも無いのですが、日本海側では小樽市銭函、太平洋側では登別辺りが北限とされていますので、このトチノキは内陸での北限かもしれません。
しかしながら野幌は過去に開拓が入った経緯もあり、植えられた可能性も否定できません。
ちなみにトチノキはこれで一枚の葉です。
カエデなどの葉の切れ込みが深くなった状態と考えてください。
森林公園の外縁近くにアザミのような植物が咲いています。
これはゴボウの花です。
ゴボウの花を見たことがある人は少ないのでは無いでしょうか?
ゴボウはアザミと同じキク科の植物で、花はアザミに似ます。
どこからの畑から種が運ばれてきて、野幌森林公園に根付いたのでしょう。
野生化したゴボウは野幌森林公園のみならず、車道の中央分離帯や道路脇など、珍しくない物になりつつあります。
ちなみに花が咲いているような状態だと、堅くて食べられないそうですし、野幌森林公園で植物採集は禁じられているので、そう言う意味でも食べられません。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
夏の野幌森林公園 その2(2012年7月22日撮影)
先週に続き、またもや野幌森林公園へ行って参りました。
先週咲き誇っていたオオウバユリの花は、もう終わり始めていました。
ヨツバヒヨドリが咲き始めました。
派手な花弁が無いので咲いているようには見えませんが、中心部の短い毛が出ているような箇所が開花しており、毛のような物は雄しべです。
蜜の出が良いのか、チョウやハチには人気のある花です。
タチギボウシも咲いています。
水辺を好み、歩道脇の側溝等で見かけます。
なお、今週あたりから蚊の数が増えましたので、行かれる方はそれなりの防御体制で挑むとよろしいかと思います。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
八剣山のノリウツギ(2012年7月21日撮影)
八剣山へ行って参りました。
札幌市民には八剣山の名で知られていますが、観音岩山と言うのが本名のようです。
名は知らなくとも、「定山渓に向かっていく途中の岩山」と言えば、ピンと来る人も多いでしょう。
麓ではノリウツギが咲きはじめていました。
アジサイのような花は装飾花と言い、ここで店で言えば看板で、蜜や花粉にはありつけません。
白い短い毛が生えているように見えるのが花で、こちらには蜜も花粉もあります。 店で言えば商品です。
非常に虫の集まりが良いため、虫好きにとっては咲くとテンションの上がる花です。
八剣山は手軽に登れて、楽しく自然観察のできる山ですが、特に足下への注意や準備はしっかりとしてから行きましょう。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
夏の西岡公園(2012年7月16日撮影)
西岡公園もまわってきました。
野幌と同じくオオウバユリが目立ちますが、結構異なる植物が目立ちます。
写真はドクゼリとアカスジカメムシ。
ドクゼリは、日本ではトリカブトと並ぶトップクラスの毒草です。
花は可愛らしいのですが、致死性の高い毒なので注意してください。
そこにとりついているのが、赤黒のストライプが何ともオシャレなアカスジカメムシ。
ドクゼリについてはいますが、カメムシは汁を吸っても大丈夫なのか気になります。
今年はオニノヤガラが当たり年のようで、色々なところでそこそこ以上の頻度で見かけます。
菌類(ナラタケ)と共生しており光合成を行わないため、葉緑素を持たず葉が無いため、ちょっと風変わりな様相です。
ウキクサの中のエゾアカガエル(中央)。
日当たりが良く流れの無い水面は、ウキクサで覆い尽くされています。
花に関係なく無性で分裂するように増えるため、あっという間に増えて水面を埋め尽くしてしまいます。
そんな増え方なのに、何故か花をつけることもあります。
形状から想像できませんが、サトイモ科です。
雄花雌花に分かれ、実をつけるまで何年もかかるマムシグサと同じ科とは思えない適当さです。
(※ウキクサ科とする場合もあります)
花は乏しいですが、動物面では充実している西岡公園でした。
なお、西岡公園は上空が開けている箇所が多いので、行かれる際は帽子を忘れることないよう気をつけてください。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
夏の野幌森林公園(2012年7月15日撮影)
夏の野幌は春とは違い、花に関しては少々寂しくなりますが、今の時期に目立つ花はなんと言ってもオオウバユリです。
花は緑がかったクリーム色と少々地味ですが、ガタイの大きさでアピールしています。
こちらは花ではありませんが、マムシグサの実です。
秋に禍々しい色合いに熟しますので、今から楽しみです。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
大雪山大縦走(2012年7月15日撮影)
黒岳に登った次の日、北海岳、高根ヶ原、忠別岳を経由しヒサゴ沼まで縦走した時の写真を紹介します。
途中でみた花です。
キバナシオガマ (クリックすると大きくなります)
クモマユキノシタ (クリックすると大きくなります)
チシマクモマグサ (クリックすると大きくなります)
チシマツガザクラ (クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
羅臼湖線歩道の桜(2012年7月15日撮影)
今年は例年になく残雪のせいで開花が遅れていましたが、漸くつぼみが見られるようになりました。
開花が楽しみです。
なお、15日現在、歩道付近でヒグマの目撃情報が多いのでご注意ください。
写真はヒグマに食べられたミズバショウです。
(撮影者:根釧東部森林管理署職員)
利尻山の花(2012年7月7日撮影)
利尻山に登ったときの花の写真です。
イワギキョウ (クリックすると大きくなります)
チシマギキョウに似ていますが、花に毛がなくて上を向いているのがイワギキョウです。
ミヤマハタザオ (クリックすると大きくなります)
花の直径は3~5mm程度と小さいです。
ヤマハナソウ (クリックすると大きくなります)
8合目以降でたくさん咲いていました。
シコタンソウ (クリックすると大きくなります)
花弁の模様がとてもユニークできれいです。
チシマイワブキ (クリックすると大きくなります)
2年前の7月中旬に登った時はすでに実になっていましたが、今回はたくさん咲いていました。
キバナノコマノツメ (クリックすると大きくなります)
9合目付近でたくさんみられました。
山頂から見たイソツツジ (クリックすると大きくなります)
8合目以降でたくさん咲いていました。
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
斜里岳(2012年7月1日撮影)
日本百名山の斜里岳に行ってきました。
山頂では風が強く、うっすらと雲がかかっていましたが、斜里町、オホーツク海、知床方面を望むことができました。
ミヤマアズマギク (クリックすると大きくなります)
ミヤマオグルマでしょうか? (クリックすると大きくなります)
チングルマ (クリックすると大きくなります)
ヨツバシオガマ (クリックすると大きくなります)
コケモモ (クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
樽前山(2012年6月24日撮影)
樽前山も本格的な登山シーズンを迎えました。
休日は、7時過ぎに7合目駐車場が満車になることもあるようです。
今はエゾイソツツジが満開で、ジュータンのように広がっています。
イワブクロ(タルマイソウ)は咲き始めで、これから見頃を迎えます。
目をこらすと、岩陰にイワヒゲが花盛りでした。
(撮影者:胆振東部森林管理署 署長 西 真)
ニペソツ山(2012年6月24日撮影)
ニペソツ山に登りましたが、今週もまたあいにくの天気で、途中の前天狗で引き返しました。
イワウメ (クリックすると大きくなります)
イワウメはいたるところで咲いていましたが、その他の花の見頃はまだ先になりそうです。
エゾノツガザクラ (クリックすると大きくなります)
ミネヅオウ (クリックすると大きくなります)
メアカンキンバイ (クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
硫黄山周辺のイソツツジ(2012年6月23日撮影)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
西別岳(2012年6月17日撮影)
残念ながら眺望はありませんでしたが、雨露に濡れた花々はきれいでした。
見頃よりも若干早かった感じです。来週~再来週あたりがベストではないでしょうか。
チシマフウロ(クリックすると大きくなります)
ツマトリソウ(クリックすると大きくなります)
ノウゴウイチゴ(クリックすると大きくなります)
ハクサンチドリ(クリックすると大きくなります)
ミヤマオダマキ(クリックすると大きくなります)
イソツツジ(クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
天狗山(2012年6月10日撮影)
定山渓の天狗山に登ってきました。
まだ完全に開花していない花が多く、見頃はこれからとなりそうです。
ニリンソウ (クリックすると大きくなります)
キクバクワガタ (クリックすると大きくなります)
ヤマハナソウ (クリックすると大きくなります)
モイワナズナでしょうか? (クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
天塩岳(2012年6月3日撮影)
この日山開きとなった天塩岳に登りました。
意外と残雪が少なく、たくさんの花が咲いていました。
エゾイチゲ (クリックすると大きくなります)
ミツバオウレン (クリックすると大きくなります)
イワウメ (クリックすると大きくなります)
ミヤマキンバイ (クリックすると大きくなります)
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
樽前山山頂にて(2012年6月3日撮影)
(撮影者:国有林野管理課 森林利用係長 西秋 博)
アポイ岳(2012年5月27日撮影)
アポイ岳は、土壌・気象・地理的環境が特殊であり、低標高ながら高山植生が成立しています。
また、アポイ岳にしかない花を含む多くの固有植物が生育しており、アポイ岳の高山植物群落は国の特別天然記念物にも指定されています。
ヒメイチゲ (クリックすると大きくなります)
普通種ですが、5合目までの低標高でもたくさんみられました。
アポイタチツボスミレ (クリックすると大きくなります)
超塩基性岩地の崩壊地にみられます。
アポイアズマギク (クリックすると大きくなります)
ミヤマアズマギクの変種で、葉が小ぶりです。
エゾキスミレ (クリックすると大きくなります)
北海道のどこでもありそうな名前ですが、アポイ岳と道北の一部でしかみられません。
サマニユキワリ (クリックすると大きくなります)
アポイ岳周辺の日高地方南部でみられます。
ヒダカイワザクラ (クリックすると大きくなります)
これも日高地方限定です。サマニユキワリより花が大きく、葉の形も違います。
(撮影者:治山課 調査係長 西尾 悠佑)
西岡公園散策(2012年5月20日撮影)
好天に恵まれた5月20日、札幌市内の西岡公園から自然歩道、西岡~真栄・有明ルートを途中まで散策してきました。
当日は見事に晴れ渡り気温も上昇、恐らくは初鳴きであろうエゾハルゼミの鳴き声を聞きながらの行程でした。
現地は、オオバナノエンレイソウが満開でした。
学名は“Trillium kamtschaticum”
訳すると、「カムチャッカの三のユリ」となります。
3枚の花弁(花びら)、3枚のがく片、写真には写っていませんが葉も3枚ですし、雌しべの先端は3つに別れ、雄しべは6本で3の倍数と、3にこだわった植物です。
北海道大学の校章デザインにも用いられている花ですが、国内では北海道のみならず、本州北部にも分布しており、特に北海道限定の花というわけではありません。
コウライテンナンショウ(マムシグサ)も咲き出しました。
何とも意味深なネーミングですが、マムシは縦方向に鎌首をもたげることは無いので、茎の模様がマムシに似ているのが名の由来であるという説の方が有力かと思います。
英名は“Cobra lily”、訳すと「コブラユリ」
個人的にはこちらの方がしっくりくる名前です。
緑色なのでそうは見えない方もおられるやも知れませんが、これでも花です。
サトイモ科に属しますので、ミズバショウやザゼンソウの仲間であります。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
簾舞「学びの森林(もり)」(2012年5月17日撮影)
研修候補地の下見と歩道等修繕必要箇所の調査のため、札幌市南区簾舞国有林の「学びの森林」に行きました。
ニリンソウ、シラネアオイ、エンレイソウなどが綺麗に咲いていました。
ニリンソウ
シラネアオイ
エンレイソウ
イタヤ幼稚樹を見かけました。成長過程が分かるよう撮影してみました。
エゾリスが食べたヨーロッパトウヒの実がありました。
エビフライみたいですね!
水辺では、ミズバショウを見かけました。
(撮影者:企画課 総務企画係長 土屋 修久)
砥石山(2012年5月13日撮影)
札幌で山と言えば藻岩山が有名ですが、札幌周辺には気軽に登れる低山が数多くあります。
その中から、5月13日に標高826mの砥石山へ登ってきました。
中ノ沢コースと呼ばれる登山道に挑みました。
この時期の砥石山は、春の花真っ盛りです。
登山口近辺でのエゾエンゴサクやエンレイソウ、エゾノリュウキンカは終わりが近いようですが、いましばらく楽しめる様子でした。
この日の主役はシラネアオイやサンカヨウで、丁度盛りでした。
写真はサンカヨウです。
こちらはシラネアオイです。
非常に大きな花をつける日本固有種の植物です。
砥石山で驚いたのは、一面ヒメイチゲだらけと言うことでしょう。
山ではしばしば見かけるそれほど珍しくは無い植物ですが、砥石山でのヒメイチゲ密度は尋常では無く、登山道淵は多くのヒメイチゲが咲き乱れていました。
ヒメイチゲの写真です。
とは言え花自体が極小なので、数が多くても目立つ花ではありません。
標高が上がるにつれて、登山口近辺では盛りだったシラネアオイはまだまだ蕾でした。
標高差がそこそこあるので、山の上と下で違う花が楽しめ、一粒で二度おいしい山です。
恐らくは5月20日程度までシラネアオイは楽しめると思われます。
さて、砥石山にはその名を冠したトイシノエンレイソウと言う、エンレイソウが自生しています。
砥石山で発見されたというのがその名の縁であり、砥石山にしか無いと言うわけではありません。
とは言え、砥石山に来たら見たいのが人情という物です。
必死に探すのですが、普通のエンレイソウはたくさんあるのもののなかなか見つかりません。
悲しいかな、盗掘などでだいぶ数が減ってしまっているようです。
やっとの思いで見つけたトイシノエンレイソウです。
花の時期は短く、休日しか山へ入れないのでこちらも必死です。
この日は、とても紹介しきれないくらい多様な花々に出会え、非常に満喫できた登山でした。
砥石山では今しばらく春の花は楽しめるようですから、足下や服装などしっかりとした準備を整えて行かれるとよろしいかと思います。
ちなみに熊の報告がある山ですので、熊鈴などの装備も忘れずに用意していってください。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
定山渓夕日岳の花(2012年5月13日撮影)
5月13日に、札幌近郊にある定山渓の夕日岳に登ってきました。
札幌市内に比べ、季節がちょっとだけ遅いようで、山頂付近の日陰には、まだ雪が残っていました。
カタクリ、エゾエンゴサク、ニリンソウなどが咲いていました。
カタクリ
ニリンソウ
(撮影者:国有林野管理課 森林利用係長 西秋 博)
ナニワズの花(2012年5月9日撮影)
フッキソウの中に、ナニワズの花が咲いていました。
場所は、オホーツクの森(北見市と網走市のほぼ中間の位置)です。
(撮影者:常呂川森林環境保全ふれあいセンター 所長 菊地 浩司)
水芭蕉(2012年4月28日撮影)
ポロト自然休養林内植物観察用浮橋から撮影した水芭蕉です。
(撮影者:胆振東部森林管理署 署長 西 真)
座禅草(2012年4月27日撮影)
バイケイソウやオオバユリの出始めの緑色の小さい葉が目立つ中、濃い紫色の葉と、葉の中に黄色い花が見えました。
座禅草です。
サトイモ科の植物で、この科の植物は苞(ほう)が花の穂を包むような形をしており、濃い紫色の大きな仏焔苞(ぶつえんほう)のなかにある花を「座禅を組んだ”達磨”」に見立て、「座禅草」と言うようです。
(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 佐藤 充)
春一休み?(2012年4月26日撮影)
小雨の中、苫小牧の森で春の訪れを感じてきました。
この日は霧も発生し肌寒い中、黄色い花がチラホラ。
ナニワズが、雨にも負けず少し控えめに咲いており…
(ちなみにナニワズは小低木です。)
春を告げる代表の花「福寿草」は、まだつぼみでした。
開花スタンバイOK状態で、気温が上がれば直ぐにでも咲きそうです。
そんな中、水芭蕉がとても元気に咲いていたのが印象的でした。
(撮影者:業務調整課 専門官 森本 和則)
釧路の森にも春(2012年4月26日撮影)
林道の雪が消え、釧路の国有林にもようやく遅い春がやってきました。
雷別地区の森林では、フキノトウが点々と出てきているのが確認できます。
花の一つを覗いてみると、真ん中がちょっとだけ寄っています。
あんまり早く出てきたので、まだ寝癖が直ってないのでしょうか。
春先の森林の楽しみに山菜がありますが、山菜の王様といえば「タラの木の新芽」。
タラの木はここにもたくさん出ていましたが、膨らむ前の芽は、あらかたエゾシカに食べられていました。
冬期間の餌の少ない時期の食痕だと思いますが、これを見て残念に思う方も少なくないのでは。
(撮影者:釧路湿原森林環境保全ふれあいセンター 所長 宮本 元宗)
道南にも遅い春の訪れ(2012年4月24日撮影)
七飯町西大沼国有林の樹木博士認定常設コースには、49枚の樹名板が設置されています。
その中の一つ、「ブナ」の根本に、福寿草が一株、花を付けていました。
更に辺りを見渡すと、「ナナカマド」の根本にも咲いていました。
道南にも、遅かった春がようやく訪れました。
「ブナ」樹名板の根本に黄色い花が。
「ナナカマド」の下にも一株。
鮮やかな黄色が、落ち葉の中で一際輝いています。
(撮影者:駒ヶ岳・大沼森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 福士 忍)
早春の野幌自然公園(2012年4月21日撮影)
好天に恵まれた4月21日に、江別市の野幌森林公園を散策してきました。
野幌森林公園では、ミズバショウは数株ですが開花し始めていました。
例年のこのタイミングですと、ミズバショウは咲きそろっていることが多いとのことなので、今年の春はちょっと遅れ気味なようです。
左の赤い物体はミズバショウの仲間のザゼンソウ、中央の黄色い花はフクジュソウです。
どちらも春の早い時期に開花する花です。
あと一週間もすれば、もっと賑やかに様々な花が咲き乱れることでしょう。
春の花が盛りの時期が近づいてきました。
野幌森林公園は、花も鳥も人も非常に賑わう時期になります。
非常に楽しく見応えはあるのですが、残念ながら雪解け水で歩道の路面状況は良いと言えるような状態ではありませんので、今しばらく足下装備の選択は慎重に行ってください。
(撮影者:保全調整課 利用調整係長 山田 晴康)
野幌森林公園 クマゲラ一斉調査(2012年3月11日撮影)
「野幌森林公園 クマゲラ一斉調査」に参加しました。
今年で26回目となるこの調査は、毎年3月のこの時期に「野幌森林公園を守る会」が主催し、この呼びかけに応じた市民が、野幌森林公園を約100個の区画に区切った500メートルのメッシュ中で、クマゲラを調べるものです。
この日は75人の参加者が調査して、3羽~4羽のクマゲラを確認しました。
残念ながら私はクマゲラを確認できませんでしたが、春の訪れを見つけました。
コブシの花芽
コブシの花芽が膨らみはじめました。
このように毛に包まれているのが花芽、包まれていないのが葉の芽だそうです。
ヤナギの花芽
ネコヤナギの花芽も膨らみ始めています。
雪の中に穴を見つけました。
何かいるのかとのぞいてみました。
穴の中には、ミズナラ葉がありました!
(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)
えりもの春~今年も発見!!~(2012年3月13日撮影)
立春を過ぎて早1ヶ月以上が立ち、えりも町でも少しずつ春の気配を感じつつあります。
(気温はまだ氷点下ですが。)
本日のえりも岬は気温-2度、風速4mと穏やかな一日です。
しかし、えりも国有林を見渡すと、写真のとおり、まだ冬の気配しか感じません。
現場巡視で歩いていても、作業道はまだ雪で覆われています。
それでもわずかに期待しつつ、去年と同じ場所に行ってみました。(去年は3月18日に撮影)
すると・・・今年もありましたよ!ちゃんと!!
まだ固くツボミを閉じて、寒さに耐えるたった一つの「ばっけ(フキノトウ)」。
今がどんなに厳しい冬であっても、野山では必ず春はやってくるのですね。
(撮影者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 志田)
お問合せ先
総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6275