北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです
森林(もり)の撮っておき!(2011年9月)
赤いウインナー?(2011年9月30日撮影)
ウインナーソーセージがぶら下がっているように見えませんか?
これは森林内に生育するラン科植物のツチアケビ。
ぶら下がっているのは果実です。
ツチアケビは葉緑素を持たない寄生ラン。
光合成を行う葉も持たず、見た目もちょっと変わった植物です。
こちらは7月に撮ったツチアケビです(個体は同じものではありません。)
(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)
えりもの秋 ~エゾシカ!!~(2011年9月29日撮影)
住宅地を堂々と歩くエゾシカ
えりも岬は、涼しい夏が終わり、すっかり秋の風景が広がっています。
そのえりもでも、そろそろ昆布漁も終盤に差し掛かっております。
本日は、きれいな青空が広がる秋晴れの中、午前中の現場も作業しやすい気候でした。
午後から事務所に戻り、窓に向かって仕事をしていると・・・。
目の端にチラチラと動くものがあり、フッと目をやると・・・シカ・・・?
エゾシカが住宅地内を優雅に歩いているではないですか。
豊かな自然が近くにある証拠ですね。
以前にも見かけたことがありましたが、今日はずいぶんゆっくりと食事をしています。
早くも体は冬支度を整えていました。
その姿にとても和んだのですが、近年えりも国有林内でもエゾシカ被害が増加しており、頭を悩ませていることも事実です。
自然との共生が難しいことを改めて実感した日でした。
(撮影者:日高南部森林管理署 えりも治山事業所 主任 志田 有里絵)
芦別市 野花南地区地すべり対策(2011年9月28日撮影)
対岸から地すべり対策について説明
地すべり対策工内での説明
9月28日、報道関係者を対象に、空知森林管理署管内の芦別市野花南で行っている地すべり対策工事を見学しました。
昨年8月22日に起こった斜面崩壊ですが、その後技術検討会を実施し、現在は土砂の搬出作業を行っています。
今後は集水工、アンカー工による地盤の安定を図っていく予定です。
(撮影者:保全調整課 指導広報係長 西秋 博)
赤岳の紅葉 (2011年9月20日撮影)
赤岳銀泉台は、日本一早い紅葉を見ることができることから、多くの観光客で賑わっています。
登山道をしばらく歩き第一花園までの間で、ウラジロナナカマドの美しい紅葉を見ることができます。
第3雪渓付近まで登るとさらに見事な紅葉を見ることができますが、この紅葉もあと数日で落葉してしまうのではないでしょうか。
登山道脇では、ウラシマツツジなどの見事な紅葉を見ることができます。
(撮影者:上川中部森林管理署長 小原 正人)
ホウノキにタモキノコ?(2011年9月14日撮影)
先日、森林の状態を調べる地林況調査をしていました。
標準地とって樹種を調査していたところ、季節外れのタモキノコ(タモギタケ)がありました。
近寄ってみると何かがおかしい。どうみてもニレの木ではない、ホウノキです。
いっしょにいた首席森林官も確認したし葉っぱも大きい。間違いなくホウノキです。
さすがに手が出ずそのままにしておきました。
(撮影者:日高北部森林管理署 流域管理調整官 阿部 聡)
森林官の仕事~林道の草の刈り払い~
山仕事において、林道は人や木材を運ぶ上で欠かせないものです。
ただし、林道は夏になると、草が繁茂して先が見通せなくなり、たいへん危険です。
そこで、柄の長い、専用の鎌を使って、これらの草を刈り払います。
林道の草刈りは非常に重労働で、翌日は腕と腰、そして足が必ず筋肉痛になります。
また林道上は日差しが強いため非常に暑く、すぐに汗が噴き出してしまい大変です。
そして、私の管轄する国有林内の道は、総延長が約270 kmもあり、草刈りはいつまでたっても終わりません。
このように、林道の草刈りはとても大変なのですが、安全のために必要不可欠なものであることから、優先的に草を刈る道を決めて、少しずつ実行しています。
(撮影者:空知森林管理署 幾春別森林事務所 森林官 井貝 紀幸)
沢を歩いて見つけたもの
私たちは仕事上、山の中を歩きまわることが多いです。
ただし、私の管轄する三笠市の国有林内には、私の身長よりも背の高いササが密生しており、これをかき分けて進むためには、多大な労力と時間が必要とされます。
そこで、なるべくササの少ないところ、たとえば沢を登って目的地に行くことがあります。
ある日、いつものように沢を登っていたら、アンモナイトの化石を見つけました。
裏側はかわった模様になっていました。
河原を注意深く観察すると、あちこちにアンモナイトや貝の化石があります。
三笠市は北海道の内陸に位置し、アンモナイトをはじめとする、多くの化石が産出されるところです。
いまは海から遠く離れた三笠ですが、はるか昔はアンモナイトが多数生育する、豊かな海だったのでしょうね。
(撮影者:空知森林管理署 幾春別森林事務所 森林官 井貝 紀幸)
ダイモンジソウを見つけると夏の終わりを感じます(2011年9月8日撮影)
現場へ行く途中でダイモンジソウを見つけました。
花の形が「大」の字に見えるからこの名前だそうです。
園芸品種は色とりどりのものがありますが、山では白いのだけです。(たぶん?)
この花が咲くと「夏も終わりだ」と感じます。
(撮影者:渡島森林管理署 長万部森林事務所 森林官 小林 亜美)
シラガタロウが大人になりました(2011年9月2日~3日撮影)
7月24日にお知らせしたクスサンが羽化しました。
今時期は街灯にも多く見られると思います。
9月2日仕事を終え帰宅直前に覗いたところ既に羽化していました(羽化の瞬間を見られずとっても残念!!!)
蝶に触れるのも苦手な僕ですが、頑張って手のひらに乗せてみました。
クスサンがバタバタする度に自分もバタバタしましたが手のひらで落ち着くと可愛いヤツです(汗)
クスサンの成虫はエサを食べることなく交尾・産卵し7~10日くらいで一生を終えるそうです。
成虫になると子孫を残すことが仕事ですが、口が退化して食べることが出来なく死んでしまうのは、ちょっと可哀想な気がします。
(撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官 森本 和則)
トリカブト(2011年9月1日撮影)
今の時期、林道を移動しておりますと、道路の脇などに、鮮やかな紫色をした、やや風変わりな形の花をしばしば見かけるようになります。
この植物、雅楽等で用いられる鳳凰を模した装飾具“鳥兜”に花の形状が酷似している事から、トリカブトと命名されています。
花は美しいのですが、塊根等にアルカロイドの一種のアコニチンという強力な毒を持つ事でも知られ、やや物騒なイメージもついて回る植物かも知れません。
ちなみに、狂言のかなり有名な演目の一つに「附子」というものがあり、小学校の国語の教科書などで目にされた記憶のある方もいらっしゃるかも知れませんが、あの「附子」というのは、トリカブトの事なのだそうで、毒草としてはかなり古くから知られていたであろう事が伺えます。
(撮影者:上川北部森林管理署 一の橋森林事務所 森林官 中村 崇)
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