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北海道森林管理局

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    森の撮っておき!


    北海道国有林の大自然、森林づくりの現場などから届いた”HOTな写真”を掲載していくギャラリーです

    森林(もり)の撮っておき!(2011年7月)

    ヒグマ(2011年7月21日撮影) 

    ヒグマ

    林道走行中にヒグマを発見しました。
    体格と顔つきから1~2歳の子グマと推測できます。

    生物多様性の重要な指標であるクマですが、近年人との不要な軋轢から様々な問題が発生しています。
    しかし、もともと山に先住していたのはクマであり、人が近づきすぎたことも原因のひとつだと考えられます。
    生物多様性を保全するためにも、クマとの距離を適切に保つことが大切だと思います。
    ちなみに余談ですが、国後島には白いヒグマがいるそうです。

     (投稿者:檜山森林管理署 鶉町森林事務所 森林官  中田 亘)

    シラガタロウ、スカシダワラ新築中(2011年7月24日撮影) 

    クスサンの幼虫(終齢)

    以前「森の空き家」(平成23年2月9日撮影)でご紹介したヤママユガの仲間、クスサンの幼虫(終齢)です。
    これから、スカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる繭を造り蛹になって9月~10月頃に羽化します。

    スカシダワラ(繭)

    7月22日に撮影したクスサンの幼虫シラガタロウを観察しようと事務所に持ち帰ったところ、なんと、7月24日にはスカシダワラ(繭)を造っていました。
    繭の中に幼虫がいるのが分かりますか?
    一生懸命、羽化するために繭を造っています。(既に出口は完成しているようです)
    繭が新築されれば、この後、蛹になり羽化します。
    自然界では鳥などに食べられることもありますが、事務所ではもう少し観察したいと考えています。

    (撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 自然再生指導官  森本 和則)

    えりもの夏?~エゾシカ親子に遭遇~(2011年7月20日撮影) 

    えりも岬

    本日のえりも本町は快晴、気温は14℃・・・ちょっと肌寒いかな。
    しかし、えりも岬の国有林ではガスがかかり、気温11℃、風速約20m。さっさむい!耳が痛い!!
    今、えりもは昆布漁最盛期ですが、さすがにこの高波では昆布は採っていません。
    今は7月だよね?と勘違いしそうな気温です。
    暑さでバテバテの方は是非えりも岬へお越しください。お待ちしてま~す。

    エゾシカ

    そんな中、作業道でエゾシカの子どもに出会いました。
    不思議そうにこちらを見ていました。近くに親もいました。

    とても可愛かったのですが、植栽している苗木を食べてしまったり、いたずらして引き抜いてしまったり、毎年エゾシカの被害に頭を悩ませています。

    自然との共存は難しいものです。

    (撮影者:日高南部森林管理署  えりも治山事業所 主任   志田 有里絵)

    オナガミズアオの羽化(2011年7月15日撮影) 

     とある湿地の側で、地面を蠢く5~6センチ程度の白い動物を発見しました。
    オナガミズアオの羽化したての個体
    大型のガ、オナガミズアオの羽化したての個体です。
    触覚が細いのでメスというのが分かります。

    大きなお腹を引きずりながらも足早にウロウロしています。
    どうも羽化の際に木から落ちてしまったようです。
    ここは湿地なのでこのままでは水にはまる恐れがあり、この後の羽化の展開を見ていたい思いもあり、とりあえず救出します。
    どうせならなるべく撮影しやすいところに…と思い、周囲の開けた明るいところにある草の茎などにとめるのですが、動きを止める気配はありません。
    彼女の希望の場所は翅を開くために大きく下部に空間が開け、雨風が当たりにくい物陰になるような場所だと言うのは分かっているのですが…

    葉の下へ
    結局根負けして、彼女の希望している場所に止めてやりました。
    日陰の上地面が湿地で膝も突けないような所にあるエゾノリュウキンカの葉の下です。
    撮影には最悪のコンディションですが、彼女はビタっと動きを止めました、瞬時に状況判断が出来るのには驚きです。

    みるみる翅が開いていきます
    前の写真との間隔は約3分程度ですが、みるみる翅が開いていきます。

    前翅がほぼ伸びきりました
    更に約10分経過、前翅がほぼ伸びきりました。
    この段階を翅を乾かす作業と想われている人も多いのですが、ここで行われているのは、体液を翅脈の隅々まで行き渡らせ翅をピンと張る作業です。
    昆虫は人間のようなしっかりした心臓がないため、体液を行き渡らせるには時間がかかりますし、送り込む力も弱いため翅を下に向けて引力の力も借りています。

    更に約20分経過、後翅は意外に時間がかかります
    更に約20分経過、後翅は意外に時間がかかります。

    伸ばしきって、広げて一休み
    更に約30分経過、伸ばしきって、広げて一休み。
    エゾノリュウキンカの葉の下で静止してから、この状態まで要した時間は約1時間です。
    この後、余った体液を放出して作業終了です、
    そこまで待ちたいのですが、暗雲が立ちこめ天候が思わしくなくなってきたので撤収です。

    彼女は本日夜会デビューだったのでしょうが、
    夜会は雨天順延、デビューは明日以降に持ち越しです。
    ガとなると一般にネガティヴなイメージが強い昆虫ですが、チョウに負けず劣らずの美しさを持っている昆虫と感じています。

    なお、便宜上オナガミズアオと述べていますが、類似種オオミズアオとの区別が非常に難しく、正直判断が付きません。
    撮影現地の周囲がオナガミズアオの食餌植物であるハンノキが主要樹種であることと、その他特徴から、オナガミズアオとしました。
    しかし何点かオオミズアオの特徴もあります…

    (投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官  山田 晴康)

    7月15日(金曜日)はカルチャーナイト!(2011年7月15日撮影) 

    札幌では公共・文化施設や民間施設を夜間開放し、市民が地域の文化を楽しむ行事「カルチャーナイト」が行われています。
    http://www.culture-night.com/

    北海道森林管理局でも夜10時まで、1階ホールにて「木とのふれあい空間」と「木工体験コーナー」を開催しています。

    カルチャーナイト 

    カルチャーナイト

    (撮影者:保全調整課 指導広報係長  西秋 博)

    ウリノキ(2011年7月12日撮影) 

    ウリノキの花

    ウリノキの花

    ウリに似た葉っぱ

    ウリに似た葉っぱ

    七飯町西大沼の樹木博士認定コース内にあるウリノキに可愛い花が咲きました。
    ウリノキはウリノキ科に属する落葉低木で、葉っぱは先が3~5に角状に分かれ薄くて縁は滑らか、裏面に柔らかい短毛が密生しています。

    花は白色で線形、6枚の細い花弁は3cm程度で、その先は外側に巻き込みます。
    名前の由来は、葉の形がウリに似ていることからです。

    可憐で素朴なその姿に思わず見とれてしまいました。

    (撮影者:駒ヶ岳・大沼ふれあいセンター 自然再生指導官  中家 響)

    ミネザクラ開花(2011年7月9日撮影) 

    ミネザクラ開花

    やっと咲きました。

    7月3日から6日の間に開花したようです。

    ミネザクラ

    (あっというまの出来事でした)これで今年のサクラの便りも終了です。

    (投稿者:根釧東部森林管理署 流域管理調整官  上野 利康)

    ミサゴの子育て(2011年7月8日撮影) 

    若松森林事務所のある久遠郡せたな町の海岸には、 鷹の巣岬なる岬があり、そこには鷹の巣トンネルが通っています。
    地名だけだと如何にもタカが巣を作っていそうですが、 現地は日本海に面した切り立った岩場にカシワの木がまばらに生えているような土地で、 森林を住処とするオオタカやクマタカが住むような環境ではなく、 残念ながらここいらで営巣するタカはいません。

    ではなんで、こんな地名が付いたかとなると、 大型の猛禽ミサゴが多く住み着き営巣することに由来するようです。

    ミサゴ
    羽を広げると1.6mをゆうに超え、白黒のコントラストが美しい鳥です。
    ミサゴは分類状ミサゴ科で独立しているのですが、 資料によってはタカ科にも分類されるので、 地名の由来として間違ってはいないが、正解でもないと言ったところでしょうか?

    ミサゴは魚をメインディッシュにする大型の猛禽で、 大型ですので魚も大量に必要です。

    ミサゴが捕らえた魚を運ぶ光景
    せたな町の後志利別川河口では夏場はほぼ毎日観察可能な猛禽で、 ミサゴが捕らえた魚を運ぶ光景はしばしば目にします。

    体は大きく外敵などいないように見える彼らですが、 巣を作る際は万全を期して断崖の岩場など人の辿り着けないような個所に営巣します、 そんな彼らの巣を国有林内にて発見しました。

    ミサゴの営巣
    右側の重なっている手前が親鳥です、雌雄の区別は付きません。
    餌が少ない年などは長男(もしくは長女)のみ成鳥になれるのですが、 今年は餌が豊富だったようで、見える限りの雛は3羽でミサゴの平均的な産卵数と同じですので、 どうやら全員見事成長できたようです。
    豊かな自然環境ならではの光景かと思います。

    雛鳥たちは親鳥に対して甘えた声で鳴いてはいますが、 大きさ的には親鳥と全く引けをとらないサイズにまで成長しており、 巣の上で羽ばたきの練習を盛んにしており、もうすぐ皆巣立って行くことでしょう。

    なお、撮影に関してはミサゴにプレッシャーをかけないよう遠距離からカモフラージュ装備にて行い、 短時間にて済ませております。

    (投稿者:渡島森林管理署 若松森林事務所 森林官  山田 晴康)

    初夏の大蛇ヶ原湿原(2011年7月6日撮影) 

    大蛇ヶ原湿原

    札幌市と京極町にまたがる無意根山周辺植物群落保護林には、大蛇ヶ原と呼ばれる湿原があります。
    近年、湿性植物の衰退が顕著になり保護林保全緊急対策事業として木道の整備などを行っています。

    モウセンゴケ

    これはモウセンゴケです。
    食虫植物で、このしゃもじ形の葉についた細い毛が虫を捕らえるそうです。

    チングルマ

    チングルマはもう花が終わり、綿毛になっています。 
    この綿毛の形が子どもの風車に似ている事から、チングルマという名前が付いたそうです。

    (撮影者:石狩地域森林環境保全ふれあいセンター 所長 志鎌 睦)

    えりもの花々2 ~黄色いじゅうたん~(2011年7月7日撮影) 

    この時期、えりも岬はガスがかかっている日が多く、なかなか太陽にお目にかかれません。
    しかし、本日は久しぶりの晴天。

    岬の先端もはっきりと見え、遊歩道を歩くのにピッタリの日です。
    それでは前回に続いて、えりもの花々をご紹介しましょう! 

    最初に、えりも岬へ向かう道道34号線の両側は、岬を覆うササに混じる黄色、黄色。
    「エゾゼンテイカ」の黄色いじゅうたんが見られます。

    エゾゼンテイカ

    エゾゼンテイカ

    次に、百人浜へ向かう歩道には、「イワニガナ」がたくさん見られます。
    この名前の由来は少しの土があれば岩の上にも生え、苦い味がするところからといわれています。

    イワニガナ

    次に、北海道の花に指定されている「ハマナス」。
    浜に生え、果実がナシに似ているから「ハマナシ」というのが訛って「ハマナス」。

    根は染料に、花はお茶に、果実は甘みと酸味があり食用になります。

    ハマナス

    次に、花が弓矢を入れる靫(うつぼ)に似ているシソ科の植物「ウツボグサ」。

    ウツボグサ

    最後に、北海道と東北地方の海岸に生える「エゾフウロ(蝦夷風露)」。
    花言葉は変わらぬ信頼、陽気。

    エゾフウロ

    きれいな花は眺めるだけでも楽しいですが、
    名前の由来や花言葉を調べてみるのも楽しいと思いませんか?

    次回に続く・・・

     (撮影者:日高南部森林管理署  えりも治山事業所 主任  志田 有里絵)

    ミネザクラ(2011年7月2日撮影) 

    ミネザクラ

    羅臼湖入口近く(一の沼の手前)の桜(ミネザクラ)です。

    ミネザクラのつぼみ

    まだつぼみです。開花は来週ぐらいになるかも?

    (投稿者:根釧東部森林管理署 流域管理調整官  上野 利康)

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