
五稜郭保安林におけるアメリカシロヒトリ防除~モストラップによる駆除の実施~
【檜山森林管理署】
函館市街地に位置する檜山森林管理署五稜郭保安林(6151林班)では、令和3年度から外来種の昆虫であるアメリカシロヒトリという蛾が大発生しており、特に夏季に幼虫が保安林から逸脱し近隣の住宅や店舗などに侵入してしまい、たびたび苦情や問い合わせが当署に寄せられていました。
五稜郭保安林の風景
当署では、これまでに職員によるこも巻きの実施などによりアメリカシロヒトリの駆除を行ってきたところですが、今年度はこも巻きに加え、春~夏季に発生するアメリカシロヒトリ成虫を捕殺するためにアメリカシロヒトリ用のモストラップ(フェロモントラップ)による駆除を5月下旬から実施しています。
モストラップの外観
保安林内に計10箇所モストラップを設置し、約1週間ごとに地元の森林官がトラップの様子を確認しています。
トラップに捕獲されたアメリカシロヒトリ
別のトラップに捕獲されたアメリカシロヒトリ
ほとんどのトラップ設置箇所で多くのアメリカシロヒトリが捕獲されており、順調に駆除されていると感じます。
アメリカシロヒトリの成虫は、5~9月中に2回羽化のピークがあるため、誘引剤を交換し捕獲を継続する予定であり、成虫の捕獲を継続することにより産卵数が減り、問題となっていた夏季以降の幼虫の大発生が抑制されることが期待されます。
(森林整備官 佐藤)
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