
白老中学校生徒による職場体験学習
【胆振東部森林管理署】
令和5年9月6日(水曜日)から7日(木曜日)の2日間、白老中学校の2年生が「職場体験学習」として胆振東部森林管理署の仕事を体験しました。
これは、町内のお店や会社など様々な職場で行われている実際の仕事を中学生が体験する事を通じて、やりがいや苦労を実感し、生徒自身の進路に対する意識の向上や職業観を高めることをねらいとして行われたもので、今回は森林や環境に興味のある2名の生徒が当署での体験を希望してくれました。
1日目の午前は、「管内概要」や森林・林業などを漫画でわかりやすく解説した「北の森漫画」(局HP「漫画で学ぶ森林・林業・木材産業の魅力」ページを紹介した後、あいにくの雨のため屋外で実際に作業することはできませんでしたが、輪尺やトゥルーパルスといった木の体積(材積といいます)を測る機器に実際に触れ、収穫調査について学びました。
また、オヒョウニレ等の植栽等アイヌ文化に貢献する森林づくりについても学びました。
午後は、雨が小降りになったことから予定どおり樽前地区の治山ダムで現地実習を行いました。
治山担当者からダムの構造や設置の目的などの説明を聞いた後、実際に鋼製の治山ダムを見学しました。
また、午前中に学んだ輪尺で樹木の胸高直径計測やトゥルーパルスによる樹高測定作業も体験しました。
2日目は、当署管内で森林整備事業の請負作業を行っている大浦木材株式会社にご協力いただき、樹木を伐採し丸太にする製品生産事業を行っている現場で高性能林業機械による作業を見学しました。
現場ではまず、社会人のマナーとして現場代理人の方との名刺交換を体験。
続いて、チェーンソーのよる伐倒や高性能林業機械「ハーベスタ」による伐倒・枝払い・玉切り・集積までの一連の作業工程を見学した後、操縦席の中まで見せていただきました。
生徒達は、ハーベスタの力強さに圧倒された様子で、実際に搭乗もさせてもらい大いに刺激を受けていたようでした。
チェンソーによる伐倒
追い口やクサビの使いかたといった伐倒技術について学ぶ
ハーベスタによる集材、枝払の見学
ハーベスタに実際に搭乗
大浦木材の方々の指導の下、はい積み(玉切りしサイズを揃えた丸太が積まれたもの)した木材の計測を体験
雨が止んだ一時を見計らい、ドローンによる林内撮影作業も見学
午後からは管理署に戻り、会議室で、地理情報システム(GIS)や全地球測位システム(GPS)の操作体験の後、2日間を振り返り感想をまとめたり、職員との意見交換を行い、プログラムを終了しました。
2日間を通じ、生徒達からは、大浦木材の作業現場や当署職員との意見交換の場などで、「仕事をしてきて一番嬉しかったときはどういった時ですか?」、「どうしてこの職業を選んだのですか?」といったこの取組の目的である“自分達自身の進路”を想起させる質問がなされ、その姿に頼もしさを感じました。
(主任森林整備官(育成・ふれあい)藍原)