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利尻町教育委員会 森林環境教育
【宗谷森林管理署】
令和3年3月13日(土曜日)に宗谷総合振興局森林室主催による利尻町青少年リーダーの会「若葉」を対象とした木育教室が開催され、森林室と利尻森林官が連携して企画し、当日の講師を森林官が担当しました。 今回のメインは森の素材を使った「おひなさま」づくりです。
初めに森林官より昨年の秋に実施した利尻町森林公園での森の観察会のふりかえりを行いました。 ★前回の記事はこちら 前回は、町により整備された95ヘクタールの広大な面積に生育する多くの種類の樹木に囲まれた秋の散策路を歩き、五感を使って森林の楽しさ、不思議さを体験してもらった後、ミズナラのどんぐりと木の輪切り等を使ったすごろくのコマを作り、最後に「森林すごろく」を楽しみました。
今回はその復習(?)も兼ねて、利尻島に生育する身近な樹木について、おひなさまの材料と見くらべながらクイズ形式で紹介しました。
 クイズ形式で樹木を紹介
お話の最後は、利尻島の森林にとって大切なこと。
初めに木がどうやって伐られ、加工されるか、そして何に使われているかを知ってもらいます。 次に木を伐ることは悪いことではなく、森にとって手入れすることは元気になるために欠かせないこと、木を使うことは実は利尻の森林や子ども達の毎日の生活を守ることにつながることを学んでもらいました。
最後に、現在手入れが遅れている利尻島の暗い森林、後世に残したい豊かなの森林の空撮映像等を「森林官の想い」をもって紹介しました。
 森林官の想いを持って説明
そしていよいよ木工作のお時間です。 シラカバとキハダの土台に松ぼっくりの体、ハンノキの顔にどんぐりやカラマツの実の帽子にシラカバの皮を使った扇子と笏(しゃく)・・・ 森の素材を贅沢に使った工作を、匂いを嗅いだり、素材の色や形を楽しんだりしてもらいながらグルーガンと格闘しながらくっつけて、個性豊かに仕上げていました。
 木工作の作業中
 完成した作品
今年度は、利尻町教育委員会の木育教室は秋冬の2回(森林内と屋内)の活動を行うことができました。
子ども達は町と隣接する森林公園にさえ、なかなか遊びに行くことが無いそうですが、この森林教室等を来年度以降も持続的に行うことが子ども達が森林に興味を持ち、森林に入ってみる動機になり、将来は島の森林や林業のことを漁業と同じように、真剣に考えてもらうことに繋がってほしいと思います。
 作品と一緒に集合写真!
(利尻森林事務所 森林官 中嶋)
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総務企画部企画課
ダイヤルイン:050-3160-6271
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