知床らうす発!グリーン・サポート・スタッフBLOG

2013年7月
2013年7月28日(日曜日)
羅臼湖巡視
8月も近いというのに涸れ沢には沢山の雪が残っています。
羅臼湖への歩道の木道以外の所では、ぬかるみが多くあります。
このぬかるみを避けて道の両脇を歩いてしまうと植生が損なわれ道が広がっていく一方です。
羅臼湖にお越しの際は植生保護を意識した歩きと長靴の着用をおすすめします。
今日の三の沼です。
羅臼岳には雲がかかり、残念ながら沼に映る逆さ羅臼岳とはいきませんでした。
四の沼を過ぎた地点です。
以前の木道は腐敗が多く、足元に注意しながら進むで感じでしたが、とても歩きやすくなりました。
この先にも新しく木道が作られる予定です。
五の沼の脇にあるミズバショウです。
ここのミズバショウは葉がとても肉厚で迫力満点です。
大きさは通常の5倍位はありそうです。
羅臼湖で見られるお花です。
ゴゼンタチバナ
ホソバノキソチドリ
ヒメシャクナゲ
羅臼湖からの帰り、四の沼を過ぎたところでギンザンマシコのカップルに遭遇しました!!
赤い方が雄で黄色い方が雌です。
こんなに間近に見られる事は滅多にありません。
とても貴重な瞬間でした!
2013年7月27日(土曜日)、29日(月曜日)
相泊・アメリカオニアザミ刈り
羅臼の海は昆布漁の小型船で賑わっています。
今日はこの斜面のアメリカオニアザミの駆除を行います。
斜面の下の方は砂礫地なので、根っこが掘り当てやすくサクサクと駆除がはかどります。
アメリカオニアザミは多年草で3年位を一株ですごすそうですが、
ここまで立派に成長したオニアザミはおそらく3年目になるかと思われます。
オニアザミの花がわずかですが開花がはじまっています。
なんと立派な根っこでしょう!ゴボウ位の太さがあり、その上、足を組んだような形をしています。
海岸線でのお花です。
エゾカワラマツバ
ジギタリス(外来種)
2013年7月26日(金曜日)
羅臼湖・入林箱と入り口の看板取り付け
今日はあいにくのお天気ですが、羅臼の森林官と知床森林生態系保全センターの職員とともに、歩道入り口の看板取り付けと入林箱の設置をしてきました。
エアパッキンに包まれたピカピカの看板です。
看板取り付け中。
看板取り付け完了。
道路から見るとこのような感じになります。
今日は看板の他に歩道入り口に靴洗い場(泥落し)の枠も設置します。
現場では木枠を組むだけの作業になります。
靴洗い場、設置完了。
羅臼湖から戻った際はこの木枠の上で泥を落としていきましょう。
入林箱設置中。
入林箱と靴洗い場、設置完了。
入林される際は入林簿に記載をお願いします。
皆さんが記入していただいた情報は、万が一の緊急時に重要な情報源の一つにもなり、
どの時期にどの位の人が入っているかと参考にもなり、歩道管理にも役に立っています。
三の沼展望台付近の雪がとけたので、植生保護の為のロープを張りました。
ロープ設置中 。
ロープ設置後。
湿原を守るためにも歩道からはずれないように羅臼湖を目指しましょう。
今日はあいにくの天気でしたが、植物はしっとりと元気そうでした。
2013年7月22日(月曜日)
羅臼岳巡視・相泊アメリカオニアザミ駆除
今日は羅臼岳の巡視の予定でしたが、歩道入口より10分程歩いた所で ヒグマに遭遇。
周りの枯れ木にはキノコがたくさんありました。
たぶん、クマもそんなキノコを狙ってたのでしょう。
クマは私たちと同じ進行方向に逃げて行ったので、これ以上前へ進めません。
下山後、羅臼ビジターセンターへヒグマ目撃の連絡をしにいくと、
今日、相泊で知床財団のスタッフと環境省のアクティブレンジャーで
アメリカオニアザミの駆除をしているということなので、そちらの応援に行くことにしました。
今にも咲きそうなつぼみのオニアザミが斜面いっぱいに生えています。
花が咲く前に駆除する事が大事なので気持ちはあせります。
写真では伝わりにくいですが、今日の現場のクズレ浜はかなりの急斜面です。
足場も悪いので慎重にオニアザミを引っこ抜きます。
~今日のお花~
アメリカオニアザミ(咲き始め)
クサフジ
羅臼では昆布漁が始まりました。浜には沢山の昆布が干してあります。
乾いた昆布のにおいを嗅ぎながら帰ります。
今日はヒグマの他にも可愛い動物に遭遇です。
エゾシカ
キタキツネ
2013年7月21日(日曜日)
英嶺山歩道整備
英嶺山入口
入林箱からの歩道入り口周辺の歩道沿いにはクリンソウが群生しています。
開花前のラン科の仲間を発見しました。
この手の種類は判別が難しいです…
歩道入り口より直登に10分ほど登ると分岐があり、右手300メートル先に三角山があります。
左へ行くと英嶺山へと進みます。
左手に見えるのが三角山です。羅臼町の町並みも見えます。
この状態はきっと知床峠から眺めたら綺麗な雲海となって見えているのでしょうか?
四ツ倉沼も綺麗に見られました。奥に見えるのが英嶺山山頂です。
熊見台からは羅臼岳が見られました。少しだけ雪渓が残っています。
英嶺山の植生はほとんど笹となっており剪定ハサミでバリバリ刈っていきます。
草刈り後、すっきりして歩きやすくなりました。
山頂手前は急勾配になっていて、
ロープが張られており歩きやすくなっています。
山頂からの景色です。
雲海と旧羅臼スキー場が見られました。
英嶺山山頂から望む羅臼側から見る知床連山です。
左の一番大きい山が羅臼岳で、今日は硫黄山まで連なる姿がすべて見えています。
残雪もまだまだ残っており、山開きの日にロープ張りを手伝った時に歩いた雪渓はまだ残っています。
2013年7月18日(木曜日)
根室海峡は朝から雲海で、国後島も見えています。
今日も暑い日になりそうです。
「木隠れの滝」の上にある沢に架かる橋が壊れかけていました。
応急処置で危険が無いように腐っていた板を取りはずして、沢の中に足場を作り
後日、取り壊すことにし前へ進みます。
クワガタを発見!
キラキラ輝いている姿は黒いダイヤの様です。
トドマツの樹林帯でエゾライチョウかと思われる死骸を発見!
虫にでも食べ尽くされたのでしょうか?
くちばしとアバラが綺麗に残っているのは珍しいかと思います。
知床半島では現在、ツルアジサイが見頃です。
このアジサイはツル植物で木に巻き付いて成長していきます。
ツルアジサイのアップです。
可愛い白いお花は飾り花と言われ、がくの部分になるそうです。
周りの細かい部分が本物のお花になります。
枯れ木に大量のキノコがありました。
立派なタモギダケです。
これが生えてくると羅臼も夏だなぁと実感します。
2013年7月13日(土曜日)、14日(日曜日)
羅臼湖の巡視等
歩道入り口に大きな看板が立ちました。
アヤメが原より先の歩道付け替え工事が始まったようです。
通行の際はご注意下さい。
暑い日が続き、歩道上の雪解けも進んできました。
三の沼も本来の姿が戻ってきました。
雪の中の眠りから覚めた三の沼の撮影用展望台は今春の大雪の影響で変形したため、
補修のため一時撤去することになりました。
撤去前撤去後
雪解け直後の歩道上に被っている枝がありました。
周りの雪がやっと無くなったので湿原へ踏み込まれないよう、
展望台を囲むようにロープを張りました。
ロープ設置中。
ロープと注意喚起表示板、設置完了。
湿原への踏み込みは植物にとって悪影響です。
今後、変わらぬ自然を残すために、歩くときや休憩するときは道を外れず歩道内でお願いします。
羅臼湖までの道のりでは小さなお花が続々開花中です。
イワツツジ
オオバスノキ
チングルマ(綿毛)
7月12日の羅臼湖
連日の作業の中、沢山の方とお会いしました。
2013年7月11日(木曜日)
フレペの滝アメリカオニアザミ駆除・相泊巡視
今日は、ウトロGSSと環境省の方々と合同で
フレペの滝周辺に生えているアメリカオニアザミ駆除へ行きました。
腰まで伸びているワラビやハンゴンソウをかき分け、
オニアザミの繁殖を防ぐため根っこまで引き抜きます。
以前、ここはいろんなお花が咲く場所でしたが、
今は鹿が食べないワラビ・ハンゴンソウ・オニアザミばかりが残り、
この時期は伸び伸びとしています。
アメリカオニアザミは鋭いトゲが全体に生えているため、
皮手袋を2重に履かないと作業ができません。
フレペの滝展望台よりオホーツク海を望む。
歩道脇には小さなオニアザミ(ロゼッタ状)があちこちに生えていました。
小さいのも大きいのも手分けして根こそぎ駆除します。
あっという間に袋沢山になります。
手持ちの袋が入りきらなくなったら台車に乗せていきます。
ナミキソウ
今日見つけたお花です。
イケマ(つぼみ)
車の荷台いっぱいに積まれた駆除されたオニアザミです。
午後は、相泊巡視へ行きました。
ここにもトゲトゲのあいつが生えていました。
ウトロのオニアザミが可愛く思えます…。
波打ち際に大きなタコがいました。
水中カメラで撮影成功です!
2013年7月7日(日曜日)
羅臼岳山開き
今日は羅臼岳の山開きです。
GSSも安全祈願祭に出席し、その後は歩道整備をしてきました。
早朝、登<del山</delり口には関係各位が集まり山の神に祈りをささげました。
今年も無事故でありますように…
汗だくでの草刈りです。
羅臼山岳会の皆さん、ごくろうさまです!
スズラン峠より羅臼岳・山頂部を望む。
登山川まで来ました。
激しく流れる川を見ながらの休憩です。
泊場の手前辺りでは残雪が目立つようになってきました。
川の中の黄色い部分は硫黄成分になります。
屏風岩終わりから岩清水ルートへのロープ張りの様子です。
屏風岩の残雪です。
頂上を目指す方はここから斜度のきつい雪渓になるため
アイゼン・ピッケルの装備が必要です。
どうやら今年は8月中も雪渓は残りそうです。
場所によっては万年雪になる可能性もありそうです。
屏風岩ではテープ張りの手伝いをしました。
雪渓での休憩です。
このまんま寝ころびたくなるくらい、とても暑い日でした。
今日見れたお花です。
ウコンウツギ
ギョウジャニンニク(アイヌネギ・キピトロ)
かわいいキノコ
下山して事務所に向かう途中、羅臼岳が夕焼け色に染まっていました。
2013年7月5日(金曜日)
今日はあいにくの天気ですが、歩道入り口近辺の雪がとけたので
新道の案内と旧道への立ち入り禁止の表示板を設置してきました。
新しい羅臼湖への歩道入り口はバス停『羅臼湖入り口・ウトロ行き』の
裏手にあります。
羅臼湖入り口には駐車場はありません。
車をとめる際は知床峠の駐車場にとめてバスの利用をお願いいたします。
新しい歩道入り口わかりやすいように表示板をつけました。
今後、木製の看板を設置予定です。
表示板設置中
旧道の歩道入り口には植生回復の為、立ち入り禁止となっています。
表示板設置完了
旧歩道入り口は木道や階段がそのまま残っており、このまま前に進みたい気持ちも
ありますが、バス停裏手の新しい入り口よりお入り下さい。
二の沼から三の沼にかけて廃道となる場所が三カ所あります。
廃道となる場所には植生回復保護のため立ち入り禁止の表示板を設置しました。
ご理解とご協力をよろしくお願いします。
三の沼です。
沼の水面がやっと三分の一くらい出てきました。
本日の入林者は3組27名でした。
あいにくの雨の中、おつかれさまでした。
近くの水たまりにエゾサンショウウオの赤ちゃんがいました。
ウーパールーパーとエゾサンショウウオは同じ仲間です。
サンショウウオの赤ちゃんにはエラが顔の横についていていますが、これは成長と共になくなります。
2013年7月1日(月曜日)
熊越えの滝掲示板張り替え
熊越えの滝入り口についている『国有林からのお願い』の掲示物の交換をしてきました。
《交換前》
冬の間は雪の中に埋もれていたのでへなへな状態です。
《交換後》
ビシッと読みやすくなりました。
帰り道、知床横断道路にてヒグマに遭遇です。
雪の急斜面を爪を使い一気に降り来た姿はまるで忍者のようでした。