知床らうす発!グリーン・サポート・スタッフBLOG

2013年10月
2013年10月15日(火曜日)
羅臼湖巡視
今日は羅臼湖三の沼の展望台撤去・ロープ等の撤去作業です。
解体前
工具を使い、少しずつ展望台を解体していきます。
解体後
展望台を撤去した箇所には「取り付け金具」が残っています。
ピンクテープで目立つようにしていますが、つまずいたりしないよう気をつけてください。
三の沼周辺の紅葉は今が見頃です。
三の沼周辺の植生保護の為に付けたロープと鉄ピンを外していきます。
ピンが無くても湿原内に踏み込まないようにお願いします。
三の沼から羅臼岳を望む。
今年の羅臼岳の初冠雪は10月14日となりました。
本日の巡視をもって羅臼GSSの活動が終了となります。
羅臼GSSブログを見ていただきありがとうございました!
2013年10月10日(木曜日)
知床自然体験学習
今日は斜里高校「知床自然体験学習」のサポート・ガイドで同行しました。
知床の森林には樹齢数百年の大木が数多く存在しています。
岩を抱え込むようにしてトドマツがバランスよく立っていました。
四季の顔を持つポンホロ沼
「幻の沼」といわれる「ポンホロ沼」は雪解け時期に現れます。
秋はシダ植物(ヒメシダ)が紅葉した草原となっていました。
晴れた日には、ポンホロ沼から羅臼岳を見ることが出来ます。
樹木の生命力、倒木の役割、実際に輪尺を使って木の太さを計り、材積を算出して職業体験をしました。
午後からサケ・マス遡上観察に行きました。
サケの姿は見られず、カラフトマスが遡上している様子を実際に見ることが出来ました。
今日植樹するのはミズナラです。
大・小様々の苗木を一人一本植えてもらいました。
この体験をきっかけに地元知床の素晴らしさが伝われば幸いです。
2013年10月5日(土曜日)
羅臼湖巡視
今日は羅臼湖の巡視へ行ってきました。
知床横断道路はススキと紅葉で秋模様です。
三の沼展望台から撮った羅臼岳です。
逆さ羅臼岳が綺麗に見られました。
知床横断道路で見られたツリガネニンジンです。
草むらの中には赤々と熟したヒメゴウヨウも見られました。
秋から冬にかけて吹く北西の風の影響でトドマツの枝の方向が均一になっています。
この風に乗ってロシアからオオワシ・オジロワシが越冬しに知床へやって来ます。
2013年10月4日(金曜日)
羅臼岳巡視
今日は環境省と合同で岩尾別側から登り、羅臼側へ下りるコースで羅臼岳の巡視へ行ってきました。
弥三吉水では今年度施工され、近自然工法により完成した歩道の説明がありました。
この近自然工法とは日本古来の石組みの技術を応用し、自然にとけ込むように作られた歩道です。
山の中の歩道は人が歩くだけではなく雪解け水や雨水が流れ、水路となってしまう場所でもあります。
その水の流れを意識し、石を組む事で景観を損なわず歩道の洗掘を防ぐのが目的です。
この技術は大雪山国立公園や屋久島などでも使われているそうです。
銀冷水では今年度作られたなかなか立派な携帯トイレブースがありました。
羅臼岳にはトイレの設置がされておりません。
その為、用を足すためにできた踏み跡や用済みの紙などで、歩道以外の場所のダメージが深刻な事態と
なっていますので、登山の際は携帯トイレを用意して行きましょう。
また、歩道入口には使用済みの携帯トイレの回収BOXが設置されていますのでご利用ください。
ドングリがごろごろと落ちている場所がありました。
今年はドングリが少ないといわれていますが、ある所にはあるものです。
岩尾別側の広葉樹林帯の紅葉です。
オホーツク展望台から銀冷水の間の紅葉が見頃でした。
大沢まで来ました。
8月の連山巡視の時に見た雪渓はさすがにありませんでした。
大沢中腹で振り返り撮った写真です。
知床の森はダケカンバが多く生えており、この辺りの紅葉は黄色が多くなる黄葉が特徴です。
中央上部には知床五湖(一湖と二湖)がよく見えています。
大沢では夏を謳歌したお花が秋模様でした。
チングルマ
コメバツガザクラ
羅臼平まできました。今日は天気もよく、国後島もよく見えています。
羅臼平から羅臼方面のお花畑へ続く歩道は洗掘や浸食が激しい場所のひとつであり、
今後、歩道の維持管理をどうするか等を確認しました。
本日の目的地・岩清水に到着です。岩壁よりしたたり落ちる水は豊富でしたが、
ここは日陰部分なので凍っている箇所もありました。
岩清水近辺ではコケモモの実がたわわに実っていました。
岩清水より羅臼平方面を望む
知床連山の山々がよく見え、硫黄山までよく見えています。
写真の右上部には国後島のチャチャ岳も見え、さらに肉眼だと国後島の隣にある択捉島のベルタルベ山
(標高1221メートル)もうっすら確認できました。
岩清水から羅臼方面へ、長い下りのはじまりです。
色鮮やかに染まった山肌を眺めながら急斜面をひたすら下っていきます。
途中に雪渓が少し残っていました。
さてこの雪は今年中にとけるか、万年雪になってしまうのでしょうか?
そんな雪解け後の歩道脇は沢山の花であふれていました。
10月なのにまるで初夏の様です。
エゾコザクラアオノツガザクラ
エゾツツジアザミの仲間
屏風岩へ向かう途中にはタカネトウチソウが風にゆられていました。
屏風岩に到着です。ここの雪渓もさすがに残ってはいませんでした。
ここでは迷い込み防止のために張られたロープを撤去しました。
岩清水から下った時にあった雪渓もよく見えています。
今日の入林者は3組3名。
さわやかな秋晴れの中おつかれさまでした!