知床らうす発!グリーン・サポート・スタッフBLOG

2012年5月
2012年5月31日(木曜日)
武佐岳入林箱の補修と取り付け
武佐岳の入林箱が積雪の関係で壊れてしまったため、山開き前に修繕をしてきました。
(今年の武佐岳山開きは6月10日です)
古い入林箱は根元から折れてしまったので、白いテープで看板にくくりつけて、とりあえずの応急処置状態でした。
まずは管理署で、新しく取り付ける入林箱に塗料を塗って下準備中です。
入林箱を支える棒の穴を掘り、今後倒れないようにしっかりと周りを固めていきます。
仕上げの塗装です。なんか楽しそうですね。
完成です。高さもちょうど良く、記入しやすくなりました。
武佐岳は標高は1006mからなる山で、地元の方が多く登られているようです。
どんな山でも、登山をする際には入林簿の記入を必ずお願いします。
万が一の緊急時の際は、重要な情報源のひとつにもなりますし、どの時期にどの位の人が登っているかと参考にもなり、登山道管理にも役に立っています。
2012年5月26日(土曜日)
熊越えの滝・巡視
今日の熊越えの滝巡視は、劣化してしまった看板の張替をします。
(交換前) (交換後)
交換前…一冬越してかなりくたびれてしまった様です。
交換後…ばりっと綺麗になりました。
なお、ロープ等で規制をしている箇所への立ち入りは、植生保護のためにもご遠慮願います。
熊越えの滝展望台には、テーブルや椅子が設置されており、そのテーブルに張ってある看板も交換していきます。
(張替前) (張替中)
張替前…枯葉やら埃などでザラザラになっていました。
張替中…タッカーで打ち込んでいきます。
張替後…細かい字も分かりやすくなりました。(クリックすると大きくなります)
帰り道、キビタキが休憩中でした。
オレンジ色がとても綺麗な小さな鳥でした。
この時期の熊越えの滝は、雪解け水の影響で水量が多いです。
遊歩道終点より眺める滝は、凄い音とともに海へ流れ込んでいきます。
2012年5月25日(金曜日)
羅臼岳の巡視
今日は通行に支障となる倒木を処理に行きます。
この状態を放置すると、歩行者が倒木を避け、歩道脇を通行するようになり、歩道の拡幅や複線化を招きます。
結果として、沿線の植生にダメージを与えてしまいます。
作業前の状態
細くて長いトドマツだったので、ノコギリで小さくしながら撤去していきました。
作業後、難なく通行できるようになりました。
今日はこの他、2本を処理しました。
今日は残雪もまだ多く、雪渓の上を歩く箇所もありました。(クリックすると大きくなります)
標高でいうと300m未満の低い所ですが、冬場の降雪量が多かった為でしょうか?
期間限定の雪渓は、ザクザクとしていて気持ちよかったです。
また、周りに生えるダケカンバの展葉も、この時期限定の綺麗な新緑でした。
登山道沿いの桜(エゾヤマザクラ)が開花となりました。
満開まではあと少しかかりそうです。
この日、一番たくさん咲いていたお花のエゾエンゴサクです。
2012年5月20日(日曜日)
羅臼湖の巡視!
今日は羅臼湖の巡視です。
知床峠の駐車場に車を停め、いざ出発!して20メートル程すると…
道路沿いの水路を確認しながら歩いていると、アマツバメさんが水路脇に飛べずにいるではないですか。
すかさず保護し、羅臼ビジターセンターへ届けました。
このアマツバメさん、出血はなく、両足の握力はしっかりしていましたので、足の怪我ではないようです。
出血はなく外傷は確認できませんでしたが、羽になんらかの支障があったせいか、飛べない状態でした。
その後、羅臼ビジターセンターの方から連絡があり、その日の夕方に無事飛び立ってくれた様です!
さて、本題の羅臼湖巡視に話を戻しますね。
今年の積雪状況ですが、国道沿いの入り口付近は昨年より多く、奥の方ほど少なくなる傾向です。
上の写真は涸れ沢の雪渓です。登山道のほとんどは積雪により埋もれている状況です。
この時期は積雪により、ルート把握が困難な場合があり、道迷い等になりやすい故、初めて行かれる方や、積雪時に行きたいと考えてる方は、経験者と同行されるのが無難かと思われます。
湿原脇の木道沿いでは、雪が水面上に浮いている状況でした。
この時期ならではの光景ですね!
遊歩道及び散策路の一部では水溜りの多い箇所が多数ありますので、羅臼湖へ行かれる際は長靴の装備を推奨します!
こちらの写真では、積雪で木道を使えない為、緊急的に雪斜面のトラバースで五の沼を通過しています。
通常の登山道からはまだ見えない羅臼湖(右手奥)が見えています。
五の沼周辺の桜の木です。蕾は少しだけ膨らんでいました。
今月中に開花となりますでしょうか?
本日の羅臼湖
展望台は積雪もなく、風もなく、気温も高くのんびりできた巡視となりました。
この時期の散策及び巡視は積雪等を活用したルートになり、このような景色や雲海状況など散策シーズンとは異なる背景が楽しめます。
尚、この時期の散策は安全等に十分注意して、楽しんで下さい。
2012年5月18日(金曜日)
平成24年度始動
本日より、知床国立公園・羅臼地区のグリーンサポートスタッフとして勤務することになりました3人です。
今年度は3人体制となりました。(右より奥村・小林・大野)
写真は知床峠にて撮影しましたが、天気が悪くて景観は真っ白…
その上、風が強くて寒くて、知床の春はまだまだのようです。