知床らうす発!グリーン・サポート・スタッフBLOG

2011年10月
2011年10月30日(日曜日)今年度、最後の巡視 羅臼湖
本日の巡視でパトロール業務が終了となります。
最後の締めは羅臼GSSのホーム、羅臼湖です。
空気はヒンヤリとしていますが、とりあえず晴れてくれて良かったです。
峠の駐車場から羅臼湖入口までのアプローチも快適です。
紅葉はとっくに終わっていますが、落葉したダケカンバが美しいです。
三の沼では一瞬でしたが風がやみ、水面にくっきりと逆さ羅臼岳がみられました。(クリックで大きくなります)
三の沼展望台にくくりつけてあるロープの撤去です。
本日の羅臼湖です。
お昼を過ぎた辺りからみるみる曇ってきて、じっとしていると寒いくらいになってきました。
三の沼近くより撮った、羅臼岳です。
ほとんど見えなくなってしまいました。
この日の入林者は5組9名。なんと、全員長靴着用でした。うれしい限りです。
このところ、晴れが続いている知床半島ですが、羅臼湖登山道はいつも通り、ぬかるみでぐちゃぐちゃですので、お越しの際はぜひ長靴で!
でも、今シーズンは11月7日午後3時で知床横断道路も閉鎖となりますので、日程にご注意ください。
最後になりましたが、本日をもって今年度のGSSの活動は終了となります。
毛虫の掲載等あるお見苦しいブログでありましたが、ご覧頂きありがとうございました。
それではまた来年度、国有林で会いましょう!
2011年10月23日(日曜日)海岸線の巡視
今日は河川に魚がほとんどいなかったので釣り人もいませんでした。
入林者は1組2名でしたが、それ以上にオジロワシが飛んでいました。
まずは木の上に2羽
そして海岸線の太い棒にもう1羽。
羽を広げていたので最初はウミウかと思いましたが、よ~く見るとオジロワシです。
最後に年老いたキタキツネ。
無事に冬を越せるかな?
2011年10月21日(金曜日)羅臼岳登山道修復技術講習会
今日は環境省の主催による登山道修復技術講習会に出席してきました。
環境省のスタッフをはじめとし、林野庁職員、地元ガイドの方達と共に、羅臼岳岩尾別登山道で浸食の激しい箇所で実際に石を組んで浸食を止める実地講習でした。
日本古来の石組みの技術を応用し、景観を損なわず登山道の洗掘を防ぐのが目的です。
ちゃんとした方法で石を組むとコンクリートよりも耐久性が強く何百年ももつそうです。
一通りの手順を教えてもらい、実際に作業です。
今回のできあがりはこんな感じです。
強度を確保しつつ、自然にとけこむよう景観に配慮し作ることが大切であり、ここを通った人には修復したと気がつかれないような仕事が理想的です。
今回の作品は何百年もつでしょう?
帰り道、オス鹿のケンカに遭遇しました。 (クリックすると大きくなります)
角を突き合わせ、押し合いへし合い相撲をとっているかのようでした。
この子達の勝敗は不明ですが、冬も近づくとオス鹿同士のケンカも本格化し、勝負に勝ったオス鹿はメス鹿の群れに入りハーレムを形成するそうです。
今日のケンカは見たところ、軽い腕試し程度だったかもしれません。
朝、知床横断道路を通った時に見た風景です。 (クリックすると大きくなります)
この時期には珍しく雲海となり、とても幻想的です。
2011年10月20日(木曜日)羅臼湖の巡視
今日は入林箱の回収です。
この時期の知床横断道路は雨が降ると頂上付近の道路では路面凍結し、突然通行止めとなり、油断していると次の春まで閉鎖となってしまうこともあるので、今年はちょっと早めに回収してきました。
入林箱はなかなか重くて一人ではまず持ち上がりません。
大野GSS、写真はいいから手伝ってくださ~い。
入林箱を抜いた後の穴はぼっこを入れて完了です。
これは穴の中にいろいろな物が詰まらないように、蓋のような役目をする棒を差しておくのです。
本日の毛虫
名前は解りませんでしたが黒い毛がもふもふしていました。
最近は寒いからか、芋虫にはなかなか出会えません。
2011年10月17日(月曜日)羅臼岳登山道修復
今日は登山道木道部分の修復を行いました。
この場所の木道は常に日陰で濡れていることが多く、大変滑りやすく危険なので滑り止めに木の板を打ち付けてきました。 (左・修繕前 、右・修繕後 )
階段が崩壊した箇所の修繕を行いました。
この場所は下に岩盤があり、柱が深くささらないので柱の手前には石を組んで補強しました。
長持ちするといいのですが、どうでしょうねぇ。
木隠れの滝付近の紅葉が見頃でした。
ツリバナの実も真っ赤かでおいしそうでした。(食べるには向いていないと思います。)
2011年10月14日(金曜日)羅臼湖遊歩道付け替えの調査
今、羅臼湖では木道の老朽化と湿原の浸食などの理由によりルート変更が行われる予定です。
今日は今後新たに付け替える候補地の調査をしてきました。
新しい遊歩道は植生保護を重点に考え、作られていきます。
そして、今日の作業はこれからの道をつくる所を歩くので、今日は100%藪漕ぎとなります。人の背丈以上の藪漕ぎはしんどいですが、わくわくします。
藪の中の植生調査も行いますが、太陽の陽射しがあまり届かない所の植生は豊かではありませんでしたが、背の低い植物が多かったです。
ナニワズ
トウゲシバ
アカミノイヌツゲ
途中、キツツキがつつきまくった?古い枯れ木がありました。新ルートの見どころの一つになるといいなぁ。
途中、紅葉も良かったですが景色の良いところもありました。
今日は三の沼までで作業は終了。
風が少し吹いていましたが、逆さ羅臼を見ながら休憩をしてかえりました。
2011年10月8日(土曜日)海岸線の巡視
今日の海は風がとてもおだやかでした。
番屋の爺様には『川に来る熊にきぃつけろよ~』と言われた矢先のカモイウンベ川でカラフトマス♂の綺麗な死骸です。
どうやら力尽きて死んだみたいで、このまま持ち帰りたい衝動にかられましたが既に片眼は鳥につつかれて無くなっていました。
本当は身の方をつつきたいのでしょうが、サケやマスの皮は厚く丈夫なため、その皮は熊でないと破ることが出来ないようです。
いつもは熊がおいしいところだけ食べた後のおこぼれをカラスやカモメや狐がちょうだいしているわけです。
またもや、リンゴドクガの幼虫です。こんなに会える機会があるのなら、一度は育ててどんな大人になるのか見届けてみたいもんですが、やめておきます。たまにあえるからいいのかもしれません。
熟れ熟れのハマナスの実です。
こちらも、もいで囓ってみたい衝動にかられましたが、ぐっと我慢です。
ここは国立公園。動植物の採取は禁止です。
巡視より戻るとパトロールカーの真横にエゾシカ♂がお食事中です。
こちらの存在に気がつくと、川をわたり逃げていきました。
鹿が川を渡り始めると川の中を遡上中のお魚たちがあわてふためいてぐるぐる泳いでいました。
なんだか、鹿にも魚にも申し訳ない気持ちで巡視は終了です。
2011年10月2日(日曜日)羅臼岳の巡視
ついこの間まで暑かったのに、急な冷え込みと昨日の雨で羅臼岳がやっと初冠雪となりました!
いつもの初冠雪だと、山頂付近のみだけの冠雪となりますが今年の初冠雪はなんだか広範囲で、標高1300メートル辺りまで積雪が確認できます。
ちなみに羅臼岳の標高は1662メートルです。
羅臼岳登山道の修復作業をしました。
過去に作った階段がながれてしまい、段差がおおきくひらいてしまった箇所の修復です。
修復前↑階段が全くないため、足をかけたところからどんどん崩れていきます。
修復後↑流れた階段をとりつけて、その手前では石を組んで段差をつくり無理なく歩行できるように工夫しました。
現在の知床横断道路の紅葉は峠の駐車場(標高750メートル)から3合目から4合目までの間(標高470メートル位)までが見頃となっていますが、それより下のところではツタウルシの紅葉が目立つのみで全体的に青々としています。
写真は羅臼岳登山道沿い(木隠れの滝付近)でのハウチワカエデですが、やっと赤くなり始めたところです。
標高の低いところでは10月下旬が見頃かも知れません。