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北海道森林管理局

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      森林作業道作設技術の向上を目指して~現地検討会を開催(平成25年9月12日)

    森林技術・支援センターでは、9月12日(木曜日)に、士別市上士別町の国有林等において、現地を管理する上川北部森林管理署、北海道森林管理局等職員による路網整備推進研究グループである「地域コアメンバー」と連携し、森林作業道作設現地検討会を開催しました。

    0.2㎥クラスの小型バックホウによる森林作業道作設のデモンストレーション
    0.2m3クラスの小型バックホウによる森林作業道作設のデモンストレーション

     

    この検討会は、森林・林業の再生に向けて、森林の血管とも言うべき森林内の作業路網の整備促進が急務となっているなか、簡易で丈夫な森林作業道(※)を開設していくため、民有林と国有林の路網整備担当者の技術向上を目指して実施したものです。
     
    ※森林作業道=ハーベスターやフォワーダなどの林業機械が走行するために作設する土構造の簡易な作業路網



    当日は、林野庁森林技術総合研修所及び同林業機械化センターの専門職員を講師に招き
    当日は、林野庁森林技術総合研修所及び同林業機械化センターの専門職員を講師に招き、北海道庁及び管内出先機関・市町村・森林管理署の森林路網整備担当者、准フォレスターなど約70名が参加しました。
     
    検討会では、上川北部森林管理署の担当者から森林作業道作設方法の前提となる林況、間伐方法、搬出作業等の概況を、続いて講師から実際の森林作業道を前に検討、確認すべき事項等について説明を行った後、グループに分かれ、路網作設における留意点等をリストアップした「チェックリスト」を活用しながらの検討を行いました。

     

    検討会では、上川北部森林管理署の担当者から森林作業道作設方法の前提となる林況


    そして、その検討結果を全体討論の場で発表し、これらに対し講師等からアドバイスを織り交ぜた解説や、バックホウによる作業道作設をデモンストレーションしながらの詳細な解説を受け、参加者のみなさんはその技術等への理解を深めました。

     

    午後からは会場を士別市民文化センターへ移動し、各グループ毎に本日の検討内容のとりまとめ、発表と全体での意見交換を行いました。

    森林作業道作設についての総括的な講義
    森林作業道作設についての総括的な講義
    活発に行われた意見交換
    活発に行われた意見交換

    参加者からは

    • 0.2m3クラスの小型バックホウでも森林作業道が十分作設することができることがわかった。
    • 今回の森林作業道は、雨水などの排水処理や線形が工夫されており大変参考になった。
    • バイオマス資源となる林地残材や長材の搬出に配慮した線形の検討も必要ではないか。

    といった意見や感想が出されるとともに、講師からは今後の森林作業道整備の方向性とそのあり方などについてのコメントし、大変活発な意見交換となりました。


    最後に講師から「森林作業道作設指針に基づいた森林作業道の作設について」と題した総括的な講義を行い、「民有林、北海道、国有林が手を取り合い地域毎に有効な作設手法の情報交換を行いながら、国民に期待される森林整備を進めることが重要」であるとまとめ、日程を終了しました。

     

    森林・林業の再生を推進していくためには、技術を持った人材の育成は大変重要です。

    今回の現地検討会では民有林と国有林の技術者が一堂に会し、議論と検討を行い、路網整備技術の向上とその共有を図ることができ、大変有意義なものとなりました。

    森林技術・支援センターでは、引き続き民国連携の発展、技術支援に努めていきたいと考えています。

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    お問合せ先

    森林技術・支援センター

    〒095-0015
    北海道士別市東5条6丁目
    TEL 0165-23-2161
    TEL 050-3160-5755(IP)

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