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林野庁

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知床の自然

知床は、北半球で最も低緯度で流氷を観測できる地域です。流氷がもたらす栄養分は植物性プランクトンの大発生の原因となり、これを食物連鎖の基礎として、トドをはじめとする海棲哺乳類、海と川を行き来するサケ科魚類とこれらを餌資源とするヒグマやシマフクロウ、オオワシ、オジロワシといった陸上哺乳類など海や陸にすむ様々な生き物を育んでいます。このように、知床は、海洋生態系と陸上生態系の相互関係の顕著な見本となっています。
また、知床には、多くの希少な動植物が生息・生育しています。植物では固有種であるシレトコスミレやチシマコハマギクなどが生息し、鳥類では国際的な希少種であるシマフクロウやオオワシ、オジロワシの繁殖地・越冬地となっています。
さらには、限られた地域の中に多様な森林生態系が成立しており、ヒグマやエゾシカなどの大型の哺乳類が高密度で棲息し、知床の自然の豊かさを象徴しています。

知床半島の植物の平均的な垂直分布

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シレトコスミレ

高山帯の岩礫地に生育する知床半島の固有種です。 

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ヒグマ

日本最大の陸上食肉類です。多様な環境が世界有数のヒグマの生息密度を支えています。

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オオワシ

冬期に日本に飛来し越冬する大型の猛禽類で、春期にロシアに渡りオホーツク海周辺地域で繁殖します。

主に北海道各地の沿岸や湖沼周辺で見られ、水辺に近い林をねぐらとしています。

日中は樹上や流氷にとまったり、魚類、鳥類、小型ほ乳類を捕るなどして過ごします。

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お問合せ先

森林整備部森林利用課
担当者:森林環境保全班
代表:03-3502-8111(内線6216)
ダイヤルイン:03-3501-3845

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