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木質バイオマスの新たなマテリアル利用技術開発

建築資材やエネルギー燃料といった従来の木材利用に加え、木材の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンをはじめ木質バイオマスを材料とした新素材(木質系新素材)の開発により、未利用の木質資源が付加価値の高い製品へと生まれ変われば、新たな木材需要の創出や地域経済の活性化につながると期待されます。

図:木材の成分(農林水産省広報誌aff 2022年9月)

木材の成分

補助事業のお知らせ

化石資源由来のプラスチック代替や温室効果ガス排出抑制等に向けて、木質系新素材の開発・実証を支援します。

技術開発が進む木質系新素材

  • セルロースナノファイバー(CNF)(PDF : 374KB)
    ・セルロースを化学的・機械的に処理してナノサイズ(100万分の1mm)まで解きほぐした繊維状物質
    ・軽量ながら高強度で、用途に応じた粘度の制御が可能などの性質により、幅広い分野へ用途が拡大
  • 改質リグニン(PDF : 549KB)
    ・日本固有樹種であるスギのチップに、ポリエチレングリコールを混ぜて加熱し、リグニンを改質・抽出した物質
    ・耐熱性、加工性が高く、様々な材料と複合化させることで、化石資源由来プラスチック材料の代替が可能
新素材の説明図

これまでの事業成果

改質リグニン

プロジェクト名:木質リグニン由来次世代マテリアルの製造・利用技術等の開発【令和2年度~6年度】
(活用事業:農林水産省農林水産技術会議「委託プロジェクト研究」)
代表機関:森林研究・整備機構
プロジェクト名:地域産業を創出する改質リグニンの製造・利用技術の開発(PDF:663KB)【令和元年度】
実施者:株式会社リグノマテリア、森林研究・整備機構、東京工科大学、マナック株式会社、株式会社エルアンドコージー、宮の郷バイオマス有限責任事業組合、ネオマテリア株式会社
プロジェクト名:改質リグニンの実用化に向けた事業性評価(F/S)(PDF:681KB)【平成30年度】
実施者:日本森林エネルギー開発株式会社、日立造船株式会社

セルロースナノファイバー

プロジェクト名:里山広葉樹を原料としたセルロースナノファイバーからの彩色系素材の開発(PDF:466KB)【令和4年度】
実施者:森林研究・整備機構、玄々化学工業株式会社、ターナー色彩株式会社
プロジェクト名:地域材セルロースナノファイバーを用いた木材用塗料の製造実証(PDF:1,043KB)【令和2年度】
実施者:玄々化学工業株式会社、森林研究・整備機構
プロジェクト名:地域材を活用したセルロースナノファイバーの利用技術開発(PDF:823KB)【令和元年度】
実施者:森林研究・整備機構、玄々化学工業株式会社、株式会社Zetta、株式会社トクラス、早稲田大学、ケミカルグラウト株式会社

その他の素材

プロジェクト名:高耐熱木質フィラーを活用した自動車部品開発によるネガティブエミッション効果の検証(PDF:306KB)
【令和4年度】
実施者:トヨタ車体株式会社、秋田県立大学
プロジェクト名:未利用木質バイオマスからのフラン化合物製造とそれらを用いた高付加価値木質材料の製造技術開発(PDF:293KB)【令和3年度】
実施者:株式会社フランウッド、京都府立大学、富士岡山運搬機株式会社、前田建設工業株式会社
プロジェクト名:孟宗竹由来新素材の新規生産ラインによる高効率な生産と開発製品の事業化(PDF:271KB)【令和3年度】
実施者:エシカルバンブー株式会社、森林研究・整備機構、東京電機大学、株式会社アーステクニカ
プロジェクト名:タンデムリング型破砕機で製造したスギ微粉砕木粉を利用した樹脂量削減素材の開発(PDF:924KB)【令和2年度】
実施者:秋田県立大学

その他過去の事業成果はこちら

広報情報

  • 林野庁情報誌「林野」平成29年11月号に当事業で開発したマテリアル利用技術が紹介されました(本文はこちら
  • 農林水産省広報誌aff(あふ)2022年9月号に改質リグニンとセルロースナノファイバーが紹介されました(本文はこちら

関連リンク

お問合せ先

森林整備部研究指導課技術開発推進室

担当者:技術指導班
ダイヤルイン:03-3501-5025

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