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東北森林管理局

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    令和元年度住民懇談会の概要について

    令和2年4月を始期とする東青森林計画区、北上川上流森林計画区、宮城南部森林計画、子吉川森林計画区の森林計画を策定するため、地域の皆様からのご意見を森林計画に反映させることを目的に住民懇談会を開催したので、その概要をお知らせします。

    なお、詳細は各計画区の森林管理署ホームページでご覧いただけます。

    1  東青森林計画区の住民懇談会(青森森林管理署)

    (1)開催日時

    令和元年11月19日(火曜日) 13時00分~16時00分

    (2)開催場所

    青森県青森市 ラ・プラス青い森

    (3)参加者

    森林計画検討委員2名、一般参加者11名、青森県及び管内市町村の担当者8名、青森水源林整備事務所1名、東北森林管理局・青森森林管理署職員31名
    計53名

    (4)主な意見等の概要

    次期計画の基本方針に関して
    水源林の確保や自然災害に強い森林づくりに向けた施業をしてほしい。
    民国で一緒に自然災害を防ぐための取組みを計画に入れてほしい。
    公益的機能を従来通り重視していく基本的スタンスが国民に理解してもらえるよう計画を作成すべき。
    針広混交林やモザイク状配置の森林が公益的機能とどう結びついているか、また、そういった森林の管理にどう力を入れていくかが分かる計画にしてほしい。
    青森県にはブナの二次林をはじめ広葉樹林も充実しているので、多様な森林づくりの一環で広葉樹林利用についても検討してはどうか。
    林道等から海へ土砂等が流れてしまい漁業者等から苦情が寄せられることがあるので、少しでも被害が起こらないよう対策を計画に入れてほしい。
    山地災害への予防対策の効果や激甚災害防止への国有林の役割が一般の人にも分かるよう広報してほしい。

    【病虫害・野生獣害対策に関して】

       ・本地域ではまだナラ枯れ・マツ枯れの被害は出ていないが、国有林でもよく観察してほしい。被害が出ないよう情報共有をしていきたい。
    地域でニホンジカの目撃情報があるので、連携して初期対策をしていきたい。

    【ヒバ林の復元に関して】
    ヒバの成林には時間がかかるので、100年以上先の地元の環境づくりを考えてほしい。
    天然更新したヒバの稚樹を伐採跡地に植え替える等して活用してはどうか。

    【民国連携に関して】
    民国でそれぞれ作成している森林計画を共有する等、密な情報交換をして林業労働力不足の対策を図りたい。
    民有林で再造林が進まない問題に対し、一貫作業システムの普及等について今後も情報提供を受けたい。
    民国連携で林道を通して民有林での施業が可能になったので、今後も林道作設に協力してほしい。

    【眺望山自然休養林に関して】
    遊歩道の再整備をしてほしい。
    山頂のトイレを増設してほしい。
    施設の老朽化が見受けられるので、新設でなくてもいいから施設整備をしてほしい。
    クルミ等の実の成る広葉樹が子供たちは好きなので、眺望山に植樹してほしい。

    【文化的遺産の保全に関して】
    国有林内にも史跡や埋蔵文化財等の文化的遺産があるので、施業の際に破損することのないよう保存を徹底してほしい。

    【森林環境教育に関して】
    青森市には国有林が多いので、レクリエーションや森林環境教育に活用したい。
    気候変動による森林環境の変化が予想されるので、森林環境を兼ねて地元の子供たちに地域の森林のモニタリング調査をしてもらう取組みをしてはどうか。

    当日資料

    森林計画制度と多様な森林づくりの推進について(東北森林管理局)(PDF : 2,088KB)

    東青国有林の森林計画に関する住民懇談会(東北森林管理局 青森森林管理署)(PDF : 5,101KB)

    2  北上川上流森林計画区の住民懇談会(盛岡森林管理署)

    (1)開催日時

    令和2年1月21日(火曜日)13時30分~16時00分

    (2) 開催場所

    岩手県盛岡市 サンセール盛岡

    (3) 参加者

    森林計画検討委員5名、一般参加者18名、岩手県及び管内市町担当者7名、東北森林管理局・盛岡森林管理署職員26名
          計56名

    (4) 主な意見等の概要

    【次期計画の基本方針に関して】
     
    ・土砂災害に強い森林とはどのような森林なのか、そのような施業は実施しないのか。
     ・今後、一貫作業システムやコンテナ苗の植え付けは更に増えていくのか。
     ・伐って植える一貫作業システムに、その後下刈りまでできたほうがいい。
     ・砂防(治山)ダムは生活と自然を守るために必要である。工事を進めていただきたい。
     ・路網整備は造林・生産に欠かせないものである。進めていただきたい。
     ・森林の施業計画と治山対策を併せて総合的な防災対策にしてはどうか。
     ・環境保全において国有林の役割は大きく、予算を確保し森林整備を進めてほしい。
     ・国有林の広葉樹の取り扱いを増やして欲しい。
     ・広葉樹は皆伐を積極的にしないほうが良い。
      ・国有林では、現地検討会などをもっと積極的に行うべきである。

    【病虫害・野生鳥獣対策に関して】
      ・松くい虫被害はどのあたりまで広がっているのか。
      ・鳥獣被害対策について教えてほしい。
    【森林環境教育について】
      ・森林教室での小中学生の反応はどうか。

      ・森林教室等の国有林のフィールド提供に感謝申し上げたい。
    【その他】
     
    ・担い手不足が深刻になる中、再造林率は低い。高性能林業機械の入れない急斜地については伐採を減らしていくべきではないか。

      ・樹木採取権についてはどうなるのか。次期計画に複数年契約は盛り込む予定はあるのか。
      ・分収造林組合はあるが、山に関心がある者が足りない。
      ・国有林で事業を行う際、大型車の往来、落下物、水の濁り等配慮・対策をしてほしい。
      ・列状間伐の現場など、展示林にしてもらえれば林業関係者の参考になる。
      ・局全体の一律のマニュアルでなく、地域の意見を聞きながら個別具体的に対応していくべきではないか。
      ・アカマツの需要を増やすアイディアが欲しい。

    当日資料

          

    森林計画制度と多様な森林づくりの推進について(東北森林管理局)

    北上川上流国有林の森林計画に関する住民懇談会(東北森林管理局盛岡森林管理署)

    3  宮城南部森林計画区の住民懇談会(仙台森林管理署)

    (1)開催日時

    令和2年1月23日(木曜日)13時30分~16時00分

    (2) 開催場所

    宮城県刈田郡蔵王町   蔵王町ふるさと文化会館

    (3) 参加者

    森林計画検討委員1名、国有林モニター1名、一般参加者12名、宮城県及び管内市町担当者5名、東北森林管理局及び仙台森林管理署職員27名          計46名

    (4) 主な意見等の概要

    【次期計画の基本方針に関して】
    海岸防災林について、協定を締結したボランティアが植栽等行っているが、協定終了後の海岸防災林の管理をどうするのか。
    無花粉スギの植栽計画はあるのか。
    針葉樹ばかりでなく、広葉樹の植栽も検討して欲しい。
    林道等の整備をお願いしたい。

    【アオモリトドマツ等の虫害対策について】 
    宮城県の観光資源であるアオモリトドマツの樹氷について、再生するまで50年かかると言われているが、今後どのような管理を考えているのか。
    ヤマビルがあちこちで見られるようになった。国有林でのヒル対策を広めて欲しい。
    ナラ枯れについて、宮城県内広域で確認されているが今後の対策は。

    【その他】
    ボランティアや一般参加の人たちの活動に対し、署職員にも積極的に参加してもらいたい。
    治山ダムができあがっていく過程などドローンで撮影したものをHP上にアップすべき、また防鹿柵のライブカメラの情報があってもいいのではないか。HPの活用を検討して欲しい。
    ドローンを活用した森林管理について、事例があれば教えてもらいたい。

    当日資料
    森林計画制度と多様な森林づくりの推進について(東北森林管理局)(PDF : 2,161KB)

    宮城南部流域国有林の森林計画に関する住民懇談会(東北森林管理局仙台森林管理署)(PDF : 5,369KB)
      

    4  子吉川森林計画区の住民懇談会(由利森林管理署)

    (1)開催日時

    令和元年12月18日(水曜日)13時00分~16時00分

    (2) 開催場所

    秋田県由利本荘市西目公民館「シーガル」

    (3) 参加者

    森林計画検討委員1名、国有林モニター2名、一般参加者19名、秋田県及び管内市町村担当者6名、東北森林管理局・由利森林管理署職員22名
    計50名

    (4) 主な意見等の概要

    【次期計画の基本方針に関して】
    出された意見を森林計画に反映させていただきたい。
    本日の説明を受け、由利森林管理署の役割に期待を大きくしている。

    【森林施業に関して】
    鳥海山周辺ではブナが伐採され、標高の高いところまでスギを植えたが、生育が良くない箇所やササ覆い地等は自然植生のブナやナラを植えて欲しい。

    【民国連携に関して】
    秋田県の民有林では間伐履歴がないところも多いので、資源の循環利用を目指す際はゾーニングをしっかりしていくことが大切と考える。
    民有林でも50年生以上の林が多くなってきており、再造林が課題となっていることから、対策などについて国有林とも情報交換していきたい。

    【国有林の利活用に関して】
    風車設置計画箇所が国有林の場合は、国有林としても直接市民の声を聴くべきではないか。
    日本海洋上風力発電の風車が建設された場合、ケーブルが国有林を横断する場合も想定されるが、国有林の使用については慎重に検討して欲しい。

    【樹木採取権制度に関して】
    樹木採取権制度では、業者は伐った後に再造林する義務はないと聞いているが、伐った後は必ず植林する(させる)ようにしてほしい。
    権利者が樹木採取権制度の決まり事を守っているかを国がしっかりチェックし、セーフティネットを張ることが大切。

    【生物多様性の保全に関して】
    松くい虫防除の薬剤散布は、他の虫に悪影響を及ぼすのではないか。また、そのことで生物の多様性が損なわれるのではないか。

    【森林環境教育に関して】
    森林環境教育での子供たちの笑顔が良かった。

    当日資料
    森林計画制度と多様な森林づくりの推進について(東北森林管理局)(PDF : 1,776KB)
    子吉川国有林の森林計画に関する住民懇談会(由利森林管理署)(PDF : 5,809KB)

    お問合せ先

    東北森林管理局計画保全部計画課

    担当者:計画課長
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