滝山(たきさん)スダジイ等希少個体群保護林
1.概要
本保護林は、宮崎南部で国道448号線から分岐している林道名谷線の終点付近に位置し、西方には高畑山(518m)と県道がある。 林相は、アラカシ、シイ類、その他の天然広葉樹林である。
また、当地は、里山で県道と民家の近くにある。周辺には、1640年頃に時の将軍徳川家光の時代に建立された滝山神社があり、境内には串間市の文化財に指定された樹齢350年のスギ及びイチョウがある。
近景
林内 1
林内 2
2.目的
アラカシ、シイ類の個体群の持続性を向上させることを目的し、滝山神社境内の風致保存を図るとともに、森林施業、管理技術の発展、学術研究等に資する。
3.所在地
宮崎県 串間市
4.設定年月日
平成5年3月31日
平成30年4月1日再編
5.面積
4.71 ha
6.関係森林管理署等
宮崎南部森林管理署
7.現況
標高:400m
傾斜: 中
地質: 古第三紀砂岩
土壌型:BC
林齢:130年生以上
樹種:アラカシ、シイ類等
8.法指定
保安林(水源涵養)
9.保護林設定の経緯
旧滝山風致 昭和44年4月1日
旧滝山植物群落保護林 平成5年3月31日
保護林制度の改正により、平成30年4月1日再編
10.保護・管理及び利用に関する事項
保護・管理及び利用に関する基本的な事項については、保護林設定管理要領(PDF : 328KB)(平成27年9月28日付け27林国経第49号)に定められた希少個体群保護林の取扱い方針に従う。
これに加え、本保護林については、これまでの保護林モニタリング調査結果を踏まえて取り扱うこととする。
平成20、24、29年度の調査によれば、毎木調査では現状維持、保護林の要件を満たしている。当保護林はシカの生息がないとされ、シカの痕跡や被害は確認されておらず、シカの嗜好性植物も優占し、林床植生は豊かに繁茂しており、シカ被害はレベル0であった(平成29年度調査調査)。今後、自然の推移を見守る方針とするが、周辺のシカ個体群動向を把握し、被害の未然防止に努める。
モニタリング調査実施間隔 10年
11.保護林位置図
滝山スダジイ等希少個体群保護林位置図
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612