高野(たかの)スダジイ等希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、稲尾岳の北東側に位置する甫与志岳の南西側を流れる高山川右岸側斜面にあり、スダジイ、タブノキ、イスノキ等の巨木が生育する「イスノキ-ウラジロガシ群集」が成立している。群集内には地理的な特徴を反映し、九州南部を北限とする南方系の種も生育しており、自然性の高い希少な植物群落である。
2.目的
スダジイ、タブノキ、イスノキ等の巨木が生育する自然性の高い群集の保護を図ると共に、学術研究等に資する。
3.所在地
鹿児島県 肝属郡 肝付町
4.設定年月日
平成27年3月2日
5.面積
33.92 ha
6.関係森林管理署等
大隅森林管理署
7.現況
標高:200m~470m
傾斜:23°~30°
傾斜方位:北西~南
地質:深成岩(花崗岩質岩石)、火山性岩石(ローム)
土壌型:褐色森林土(BA・BC・BD・BD(d)型)
林齢:150年生以上
8.取り扱い方針
極盛相にあるものは、原則として人手を加えずに自然の推移に委ねる。遷移の途中相にあるものは、その現状の維持に必要な森林施業は行うことができるものとするが、クマタカの営巣が確認されていることから11月から7月の期間について、大規模な森林作業等を行わない等の配慮が必要である。
なお、モニタリング調査、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、標識類の設置等、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行うべき行為はできるものとする。
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612