瀬切川(せぎれがわ)ヤクタネゴヨウ希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、屋久島の西部に位置し、屋久島森林生態系保護地域に隣接する箇所である。林況については、ヤクタネゴヨウのほかシイ、カシの二次林を主体とする森林である。なお、保護林区域から除外されているが、スギ、ヒノキの人工林が介在している。
保護林区域及び周辺には、大径木も含む536本のヤクタネゴヨウが自生地しており非常に重要な植物群落である。
2.目的
ヤクタネゴヨウは、屋久島と種子島のみ自生しており、絶滅危惧1Bに指定されている。ヤクタネゴヨウの保護林については、当保護林の他に「種子島ヤクタネゴヨウ等希少個体群保護林」(令和2年に「種子島ヤクタネゴヨウ等希少個体群保護林」と「早稲田川ヤクタネゴヨウ希少個体群保護林」を統合再編)を設定しているが、当保護林は他のヤクタネゴヨウ保護林より規模が大きな個体群であることから、自生するヤクタネゴヨウを含む針広混交林を森林生態系として保護することを目的とする。
3.所在地
鹿児島県 熊毛郡 屋久島町
4.設定年月日
平成26年3月5日
5.面積
61.54 ha
6.関係森林管理署等
屋久島森林管理署
7.現況
標高:140m~460m
傾斜:急
傾斜方位:南~南西
土壌型:弱乾性褐色森林土(BC)
地質:花崗岩
林齢:36~178年生
8.法指定等
水源涵養保安林
9.取り扱い方針
極盛相にあるものは、原則として人手を加えずに自然の推移に委ねた保護及び管理を行う。
なお、保護林区域から除外されている介在する人工林については、試験研究等により針広混交林を目指した施業を行うこととする。
また、モニタリング調査、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、標識類の設置等、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行うべき行為はできるものとする。
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612