大石樫山(おおいしかしやま)アカガシ等希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、祖母山の北西山稜部に位置し、周囲はスギ、ヒノキの人工林であるが、当区域は全域がミヤマシキミ、アカガシ群集からなり、アカガシ、ウラジロガシ、ケヤキ等の大径木が生育するとともに、スギラン、マツラン、セッコク等の希少植物も生育している。
祖母山系の海抜500~800mまでの自然林が残されており、豊後大野市の天然記念物及び「原生林もしくはそれに近い自然林」として、特定植物群落にも指定されている。大分県内のアカガシ林としては最も広い面積が残されており、自然性の高い「ミヤマシキミ・アカガシ群集」が残されている貴重な地域である。
2.目的
ミヤマシキミ・アカガシ群集等を保護するとともに、学術研究等に資する。
3.所在地
大分県 豊後大野市
4.設定年月日
平成24年3月23日
5.面積
18.34 ha
6.関係森林管理署等
大分森林管理署
7.現況
標高:610m~850m
傾斜:20°~30°
傾斜方位:北~北東
地質:火山性溶解岩(輝石安山岩・凝灰角礫岩)
土壌型:褐色森林土(BB・BD・BD(d)型)
林齢:160年以上
8.取り扱い方針
極盛相にあるものは、原則として人手を加えずに自然の推移に委ねる。遷移の途中相にあるものは、その現状の維持に必要な森林施業は行うことができるものとする。
なお、モニタリング調査、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、標識類の設置等、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行うべき行為はできるものとする。
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612