萱瀬(かやせ)スギ希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、大村市の北東で、佐賀県境の経ケ岳(標高1,076m)、多良岳(標高983m)、高来町の五家原岳(標高1,057m)西南側に位置し、国道444号線より林道が延びている。また、国道沿いには萱瀬ダムもある。林内は緩傾斜地で表土は深く、埴壌土で地味は肥沃である。林相は萱瀬スギは老齢林であり、林齢は240年生以上、径級は40~130cmの幾分樹冠は疎開している。藩政時代大村藩直轄地として林政に力を入れ植林も盛んであったと見られている。国有林編入後大径材生産目的で輪伐期200年の作業級を設定されたが、戦時下に殆ど伐採され、僅かに現存する旧藩木で長崎県内で最も古い人工林である。
平成12年4月に萱瀬スギが「森の巨人たち100選」に選ばれた。(樹高47m、幹周490cm、樹齢240年生)
萱瀬スギ希少個体群保護林 全景
スギの巨木
遠景
2.目的
「萱瀬スギ」老齢林の保存を図り、学術研究等に資する。
3.所在地
長崎県 大村市
4.設定年月日
平成5年3月31日
5.面積
3.73 ha
6.関係森林管理署等
長崎森林管理署
7.現況
標高:200m
傾斜:中
地質:安山岩類
土壌型:BD
林齢:230年生以上
8.法指定等
水源かん養保安林、鳥獣保護区(普)、多良岳県立自然公園(普)
9.取り扱い方針
禁伐
極盛相にあるものは原則として自然の推移にゆだね、遷移の途中にあるものは現状の維持に必要な森林施業を行う。また、モニタリング、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行う。
10.備考
旧萱瀬スギ学参 昭和25年3月31日
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612