雁俣山(かりまたやま)モミ等希少個体群保護林
1.概要
本保護林は、美里町と八代市泉町界の雁俣山(標高1,315m)周辺で、標高約1,000m付近に位置している。林相は、主にモミ、ツガ、ブナを主体とする老齢の天然広葉樹林である。林内には、カタクリが自生し、4月の開花時期には登山者が多い。
2.目的
モミ、ツガ、その他広葉樹林(120年生以上)の個体群の持続性を向上させることを目的とし、併せて学術研究等に資する。
3.所在地
熊本県 下益城郡 美里町
4.設定年月日
平成5年3月31日(旧雁俣山植物群落保護林)
保護林制度改正に基づき、平成30年4月1日再編
5.面積
70.30ha
6.関係森林管理署等
熊本森林管理署
7.現況
標高:1,000m
傾斜:急
地質:粘板岩
土壌型:BD,BD(d)
林齢:120年生以上
8.法指定等
保安林(水源かん養)、九州中央山地国定公園(特2)
9.取り扱い方針
保護・管理及び利用に関する事項
保護・管理及び利用に関する基本的な事項については、保護林設定管理要領(PDF : 328KB)(平成27年9月28日付け27林国経第49号)に定められた希少個体群保護林の取扱い方針に従う。
これに加え、本保護林については、これまでの保護林モニタリング調査結果を踏まえて取り扱うこととする。
平成19(20)、24、29年度の調査によれば、直近5年間の毎木調査の結果、確認本数、材積に変化は殆ど見られず、現状は維持されており、保護林要件を満たしているが、地域によってはシカ食害があり、林床植生の劣化が見られる。被害が著しいところは、既存植生保護柵の点検整備、それ以外のところでは希少種保全のためにシカの個体数管理と植生保護柵設置を検討し、下層植生の種多様性回復等を図るよう努める。
モニタリング調査実施間隔 5年
10.保護林位置図
雁俣山モミ等希少個体群保護林位置図
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612