市房(いちふさ)モミ等希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、熊本県水上村と宮崎県西米良村界にある市房山(標高1,721m)を頂点とする位置にあり、標高1,300m~1,800mである。当保護林に隣接して市房神社があり、市房神社は俗に「お岳さん」と呼ばれ、創建は文同2年(802年)と伝えられ、相良家代々の祈願所となっている。
また、九州中央山地国定公園に指定されている。林相は、モミ、ツガ、カエデ、ミズナラ等が原生林の状態で残っている。
2.目的
市房の中核となる山頂周辺の原生林を保護し、風致の維持を図り、併せて森林施業、管理技術の発展、学術研究等に資する。
3.所在地
熊本県 球磨郡 水上村
4.設定年月日
平成5年3月31日
5.面積
55.80ha
6.関係森林管理署等
熊本南部森林管理署
7.現況
標高:1,300m~1,800m
傾斜:急
地質:中頁岩
土壌型:BC
林齢:135~175年生以上
8.法指定等
鳥獣保護区(特)、水源かん養保安林、保健保安林、九州中央山地国定公園(1特)
9.取り扱い方針
禁伐
極盛相にあるものは原則として自然の推移にゆだね、遷移の途中にあるものは現状の維持に必要な森林施業を行い、モニタリング、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行うこととしている。
10.備考
旧市房風致 昭和52年4月1日
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612