普賢岳(ふげんだけ)生物群集保護林
1.概要
当保護林は、島原半島のほぼ中央部雲仙普賢岳(標高1,359m)周辺で、標高800m~1,300mの急傾斜地に位置している。普賢岳は、平成3年6月に噴煙を上げ、土石流や火砕流による山頂付近の山容、地形が大きく変化した。このため、周囲の植生も大きく変わり、林相も高木、亜高木が大きく減少している。主に、イタヤカエデ、ノリウツギ、ナナカマド、ミヤマキリシマ等の広葉樹の群生地帯が多くあり、秋には美しく紅葉していたが、低木のコツクバネウツギ、ニシキギ、ヒカゲツツジ、ヤマグルマ等が目立つようになっている。普賢岳への観光客も多く、特に、国道57号線沿いからのロープウェーによる普賢岳見物は観光のメッカとなっている。
普賢岳生物群集保護林 全景
遠景
2.目的
イタヤカエデ、ノリウツギ、ナナカマド、ミヤマキリシマ等の広葉樹林を保護し、学術研究等に資する。
3.所在地
長崎県 雲仙市
4.設定年月日
平成5年3月31日
(平成18年4月1日 貸付の為3.90haの減)
5.面積
443.41 ha
6.関係森林管理署等
長崎森林管理署
7.現況
標高:800m
傾斜:急
地質:安山岩類
土壌型: BD(d)・BID(m)
8.法指定等
土砂流出防備保安林、保健保安林、鳥獣保護区(特)、雲仙天草国立公園(特保)、史跡名勝天然記念物
9.取り扱い方針
禁 伐
極盛相にあるものは原則として自然の推移にゆだね、遷移の途中にあるものは現状の維持に必要な森林施業を行う。また、モニタリング、学術研究その他公益上必要な行為、非常災害のため応急措置として行う行為、軽微な施設の設置、その他法令等の規定に基づき行う。
10.備考
旧普賢岳学参 昭和49年4月1日
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612