北向山(きたむきやま)コナラ等遺伝資源希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、阿蘇外輪山の立野火口瀬の南側に位置している。国道57号線沿いのJR立野駅付近からの眺望が素晴らしく、標高600mの急峻な斜面にはシラカシ、タブノキ、コナラ等の広葉樹を主体とする林分があり、九州中央部に残存する自然林としては、学術上高く評価されている。
7合目付近には旧藩時代に植えられたスギの並木道があり、当時南郷谷から年貢米を運んだ史跡(南郷往還)といわれている。
北向山コナラ等遺伝資源希少個体群保護林 遠景(立野の道路から)
スギの並木
近景
2.目的
コナラ、クヌギ、ウラジロガシ、クマシデの保存
3.所在地
熊本県 菊池郡 大津町
4.設定年月日
平成5年3月31日
平成17年4月1日 立野ダム(貯水池)用地として所管換のため6.27haの減
5.面積
77.58 ha
6.関係森林管理署等
熊本森林管理署
7.現況
標高:600m
傾斜:急
地質:安山岩
土壌:BD
林齢:130年生以上
8.法指定等
水源かん養保安林、保健保安林、阿蘇くじゅう国立公園(特保)、史跡名勝天然記念物、鳥獣保護区(特保)
9.取り扱い方針
禁伐
被害木の除去、災害の防止及び学術研究のための伐採であって、自然環境に著しい変化を招く恐れのない場合は伐採できる。但し、法的規制などに抵触しない範囲とする。
10.備考
旧名称「北向山風致」 面積 83.85ha 大正6年3月31日
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612