権現岳(ごんげんだけ)シオジ等遺伝資源希少個体群保護林
1.概要
当保護林は、日田市前津江町の津江三山の一つ権現岳(地元では別名御前岳、標高1,209m)の下方に位置している。権現岳頂上には津江殿(長谷部氏)が権現を祀ってあり、津江権現と称されている。
スギの人工林が多い日田地方において数少ない広葉樹の天然林が広がっており、ツクシシャクナゲをはじめ、高山植物やシオジ、ブナ、ケヤキ等がある。こうした原生林は、古くから地域の人々に親しまれ、学術的にも貴重な森林である。林内には、豊の国名水15選の一つ、権現岳湧水があり、自生する植物や動物も豊富で自然に恵まれている。春の新緑、秋の紅葉と自然景観と眺望に優れ年間を通し、散策や登山者が多い。
権現岳シオジ等遺伝資源希少個体群保護林 遠景
シオジの巨木
ブナ林相
2.目的
シオジ、ケヤキ、ブナの保存
3.所在地
大分県 日田市 前津江町
4.設定年月日
昭和63年3月31日
5.面積
70.45 ha
6.関係森林管理署等
大分西部森林管理署
7.現況
標高:1,050m
傾斜:急
地質:安山岩
土壌:BD
林齢:155年生以上
8.法指定等
水源かん養保安林、保健保安林、津江山系県立自然公園(普)
9.取り扱い方針
禁伐
更新は原則として天然更新とする。
10.備考
旧名称「御前岳学参」 面積 24.14ha 設定 昭和47年3月31日
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:生態系保全係
ダイヤルイン:096-328-3612