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九州森林管理局

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    お知らせ(令和5年度)

    西表森林生態系保全センター

    日付

    令和6(2024)年3月25日

    タイトル

    令和5年度自然環境教育推進のための連絡会議を開催

    コメント

    3月25日(月曜日)、西表島の船浦地域活性化施設(ときめきホール)において、「令和5年度自然環境教育推進のための連絡会議」を、関係行政機関、各種団体等及び西表島内の各小中学校の先生方の出席のもと開催しました。

    今回の会議では、西表島島内の小中学校が実施した今年度の自然環境教育の活動、各行政機関・各団体等が実施した支援内容の報告のあと意見交換を実施しました。
    当センターからは「西表島の自然環境教育カリキュラム」について、プログラムの見直しを行ったことを報告しました。

    意見交換では、「西表島での自然環境教育カリキュラム」について「子どもたち向けにカリキュラムの内容を簡単にしたものを作成してみてはどうか?」「カリキュラムを図書館に置いて子供たちに見てもらってはどうか?」といった提案、「プログラムがどの学年、どの教科に対応しているのかリスト化してほしい」「プログラムを実施した後、先生側から支援機関に対してフィードバックがほしい」といったカリキュラム活用に対しての要望、「竹富町内の西表島以外の学校に対しても支援を行えないか」「授業時間が短い場合や受講予定の生徒が少ない場合であっても支援をお願いしてよいものか」といったカリキュラム活用についての相談など出席者から様々な意見・要望が出される活発な意見交換の場となりました。

    今回の連絡会議で出た意見・要望等を踏まえ、支援機関等と調整を図りながら、「自然環境教育カリキュラム」の改訂を含む今後のカリキュラムのあり方等の検討を進めるとともに、西表島における自然環境教育の一層の推進に取り組んでいきたいと思います。





    活発な意見交換が行われた自然環境教育推進連絡会議


    日付

    令和6(2024)年3月24日

    タイトル

    南風見田海岸のビーチクリーンアップ活動に参加

    コメント

    八重山地区の海洋環境保全推進活動を行う団体「八重山環境ネットワーク西表エコプロジェクト」の主催で南風見田海岸のビーチクリーン活動が3月24日(日曜日)14時から開催され、当センター職員3名が参加しました。

    当日は、3月としてはとても暑く、気温も28℃まで上がり直射日光をまともに受け清掃活動には厳しい条件の下で、総勢12名でビーチクリーン活動を実施しました。

    参加者は約2時間、この暑さの中汗まみれになりながら清掃活動を実施し、ペットボトル、発泡スチロール等のゴミを一生懸命に拾い収集箇所まで運びました。

    その後、回収したゴミの分別を実施。集めたゴミは、発泡スチロール24袋(45㍑)、漁具・ロープ2袋(45㍑)、ブイ12袋(45㍑)及びペットボトル9袋(45㍑)など回収量合計60袋(45㍑)を回収しました。

    回収したゴミは、外国から浮遊してきたものが多く、日本製のペットボトルも数本ありましたが、9カ国の外国製のペットボトルが確認されました。

    今回は、少人数でのビーチクリーン活動となりましたが、収集したごみの量は非常に多く大きな成果が得られたと感じています。海岸のゴミがなくなるように当センターでは、次回のビーチクリーンにも積極的に参加したいと考えています。


    主催者による開始前の説明


    総勢12名で頑張りました!


    日付

    令和6(2024)年3月21日

    タイトル

    イリオモテヤマネコをロードキルから守る
    ~県道沿いの草刈りに参加(7回目)~

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    イリオモテヤマネコロードキル対策として環境省西表自然保護官事務所主催で7回目の県道沿いの草払いを令和6年3月21日(木曜日)に実施し、西表自然保護官事務所6名、トラ・ゾウ保護基金西表島支部ヤマネコパトロール1名、ボランティア1名及び当センター3名の計11名が参加しました。

    当日の西表島の天候は晴れ。北風が吹いて少し寒いくらいの気候の中、打ち合わせを行って午前9:00から作業を開始しました。

    今回の作業は、西表島のゲータ橋先の駐車場からゲータ橋をめがけての草刈りとなり、当センターは今回も切った草を集積し片付ける作業を担当しました。西表島の気候も春めいて作業を行うには最高の状況でしたが、作業を開始するといつものとおり汗はかきます。作業手順も慣れて効率的な作業を行った結果、目標のゲータ橋まで作業を終えることが出来ました。

    草刈り作業終了後の打ち合わせでは、今年度最後の草刈りとなり1年間の総括とイリオモテヤマネコの無事故が続いていることの報告がされ、次年度も続けていくことを確認し令和5年度の作業が終了しました。

    このイリオモテヤマネコロードキル対策の県道沿いの草刈りに令和5年度は7回参加し、振り返れば真夏の作業での苦しみ、朝早くからの作業時は外の業務と組み合わせるなどいろんな対応を取って参加してきました。現在、幸いにもイリオモテヤマネコの無事故は1年以上続いており、当センターは令和6年度も熱中症対策などを考慮しながら積極的に参加していきたいと考えています。


    作業前の打ち合わせ


    作業中


    作業前


    作業後




    日付

    令和6(2024)年3月18日

    タイトル

    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【258日目】

    コメント

    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を3月18日(月曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約8ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【258日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数): 11箇所

    今回の経過観察では、新たな萌芽が1箇所確認され、萌芽発生総数は11カ所となりました。

    萌芽が確認された箇所は、防草シートと根との間の隙間からの発生でしたが、確実に日光を遮断できている箇所では、ギンネムの再生を防止できているようです。

    また、12月1日に設置した防草シート周辺の稚樹の発生観察プロットでは、ギンネムの稚樹発生は確認されていません。


    隙間から萌芽が発生


    日光を遮断できている防草シート


    日付

    令和6(2024)年3月14日

    タイトル

    イリオモテヤマネコの保護増殖に向けて議論
    ~令和5年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業検討会に出席~

    コメント

    3月14日(木曜日)、「令和5年度イリオモテヤマネコワーキンググループ会合」に引き続き13時00分から、「令和5年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業検討会」が石垣市の国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターを主会場にオンラインも併用し開催され、当センター職員1名が出席しました。

    今回は【令和5年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業の実施状況】、【令和6年度の保護増殖事業実施計画(案)】、【イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画連絡会議の活動状況】、【その他】の4点の議題について議論が行われました。

    【令和5年度イリオモテヤマネコ保護増殖事業の実施状況】では、沿岸低地部の29か所に設置された箱型自動撮影装置において撮影された個体の頬や胸の模様、耳切れなどの特徴から個体識別を行った「確認個体数」、「繁殖確認」、「傷病個体」、「長期定住個体の消失」及び「外来種の確認」の結果、これまでメスが確認されていなかったエリアにおいて確認されるなど、良好な生息状況であることが報告されました。

    【令和6年度の保護増殖事業実施計画(案)】では、「生息状況の調査及びモニタリング」、「交通事故防止対策」及び「感染症・外来種対策」について説明後、検討委員などからの質疑が行われ、引き続き、実施計画に沿って事業を行うことが確認されました。

    【イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画連絡会議の活動状況】では、各保全目標に対する活動報告後、質疑が行われ、検討委員などからの助言を踏まえ令和6年度の活動を行っていくこととなります。

    3月11日現在、イリオモテヤマネコの無事故日数が444日目となっています。無事故が継続できるよう安全運転に努めて参ります。





    イリオモテヤマネコの保護増殖に
    向けて議論が行われた検討会

    日付

    令和6(2024)年3月14日

    タイトル

    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和6年3月分)報告

    コメント

    3月14日(木曜日)、ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は曇。
    気温は20℃前後、日差しは強くありませんでしたが、先月の調査よりは暖かく感じられました。
    調査地点付近では樹木が色鮮やかな新葉を伸ばしており、春の訪れを感じました。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー12組の54名(ガイド含む)で、殆どが県外からの観光客でした。
    コース別では、ピナイサーラの滝壺コースが7組、ピナイサーラの滝上・滝壺コースが5組でした。

    なお、3月期の利用者数は、昨年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに減少する結果となりました。

    今年度の利用状況調査は、西田川を含め今回で終了となります。
    年間を通じ、ヒナイ川で聞き取りを行ったツアーの件数は150件、観光客の数は596名でした。
    昨年度と比較するとツアー数は29件減、観光客数は116名減となりました。
    (令和4年度ツアー数:179件、観光客数:712名)

    ツアー中にもかかわらず、毎回快く聞き取り調査に応じていただいたネイチャーガイドの皆様に感謝を申し上げ、令和5年度における最後のヒナイ川利用状況調査報告とします。



    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    係留中のカヤック(上流の係留地点)


    春の訪れを感じさせる色鮮やかな新葉


    昆虫も活動を開始(ナナフシ類)


    日付

    令和6(2024)年3月8日

    タイトル

    野生植物分布状況調査を実施(第5回)

    コメント

    令和5年度第5回目の野生植物分布状況調査を3月8日(金曜日)に古見岳登山道(ユチン側)で調査を実施しました。

    当日は、北風が激しく吹き西表島にしては寒い日となりました。この調査も今年度最後となって気合も入りますが、現地は岩場が多いことからケガだけは絶対しないように注意を呼びかけて調査を開始しました。

    今回も引き続き、島内の植物に詳しい国有林職員OBの加島幹男氏に協力いただき、植物の特徴、花の咲く時期等丁寧な説明を受け、19種の植物を調査することが出来ました。

    その中で、今回はサキシマハブカズラを簡単に紹介します。サキシマハブカズラは、種の保存法、レッドデータおきなわ、環境省レッドリストともに「絶滅危惧IA類(CR)」、竹富町自然環境保護条例(希少)に指定されています。西表島でも数か所にしかなく非常に希少な植物となっています。幼い時は、葉が他の幹等に張り付きながら成長していきます。

    この調査も令和6年度まで計画しています。今後、調査箇所も少なくなり、調査地も山奥となってきていますが、目的を達成するためにも西表島の隅々まで調査を行って行きたいと考えています。

    現在まで148種の調査を終えています。

    ※調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。


    サキシマハブカズラ


    張り付きながら成長するサキシマハブカズラ


    日付

    令和6(2024)年3月7日

    タイトル

    仲間川マングローブ林台風被害地箇所の地点標示設置を実施

    コメント

    令和6年1月24日のトピックスでもお伝えしました仲間川のマングローブ林台風被害地箇所の定点撮影地点9か所にある地点標示の交換を3月7日(木曜日)に実施しました。

    当日は、北風が吹く寒い中での作業となりましたが、作業を開始するとマングローブ林の中は大変すべりやすいので、足元に注意しながら作業に取りかかりました。

    今まで取り付けていた地点標示は取り付け位置が低く、大潮の満潮時には浸かってしまうため長めのダンポールを取り替えようと設置してあるダンポール引き抜いたところ、同じ長さのダンポールが使われていました。

    そのため、高く取り付ける方法はないかと考え、測点に使用されている塩ビ管にダンポールが挿してあったことから、地点標示を高い位置に設定し塩ビ管とダンポールの間にくさびを打ち込み固定しました。

    高い位置に設置したことにより潮の影響は受けないと思いますが、次年度の調査は台風シーズン後に実施予定となっているので台風が襲来したときに影響が出ないことを祈るばかりです。

    最後の測点標示の取り付けが完了し、周りを見渡すと潮が満ちてきており、帰りの道中は見えないオヒルギの膝根に注意しながら移動し、作業は無事終了しました。


    取り付け前


    取り付け後

    日付

    令和6(2024)年2月27~28日、3月4~5日

    タイトル

    野生植物分布状況調査箇所巡視を実施

    コメント

    令和4年8月23日のトピックスでもお伝えしていますが、当センターでは、西表島島内の木本類を主に野生植物の分布状況を図面上で把握し、植生の推移等を今後の森林生態系の保全・保護に向けた基礎データとして活用することを目的として、野生植物調査を令和4年度から実施しています。

    現在まで129種の植物を調査してきましたが、調査した植物の花や果実などがない写真が多数あること、職員が2~3年で異動するため引継ぎを行う必要があることから、2月27日(火曜日)~28日(水曜日)、3月4日(月曜日)~5日(火曜日)にこれまでの調査箇所の巡視を実施しました。

    2月27日(火曜日)は西表島では寒く感じられる中、南風見地区から巡視を実施しました。調査した箇所の資料とGPSデータを基に巡視を始めると、人間の記憶は信用ならないもので覚えている植物もありましたが、特にカズラ系の植物が分かりにくくGPSで押さえている場所を探しても確認できない箇所もありました。この日は、4箇所で花と実を確認することが出来ました。

    2月28日(水曜日)は南風見地区から高那地区にかけての巡視を実施しました。前日の寒さとは違って汗ばむ陽気となりました。巡視を開始しましたが落葉している植物等があり、見つけにくい植物もありましたが、この日は1箇所で実を確認することが出来ました。

    3月4日(月曜日)は白浜歩道から住吉地区にかけての巡視を行いました。当日も今の時期としてはとても暑く、また、白浜歩道では倒木もあり歩いての巡視となりました。この日はセイシカの花など5箇所で花と実を確認することが出来ました。

    3月5日(火曜日)は上原地区を中心とした巡視を行いました。当日はとても蒸し暑く気温も28度と厳しい巡視となりました。この日は県道と海岸線の2箇所で花と実を確認することが出来ました。

    今回の巡視で、山奥及び傭船で行く数箇所には行けなかったもののある程度の成果は得られたと思っています。また、確認できなかった植物も数箇所あることから、次年度に花や実がなる時期も考慮しつつ、巡視を行って行きたいと考えています。

    ※調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。


    植物を確認する職員


    ナガバクロバイの花と実


    セイシカの花


    ヒメツルアダンの花


    日付

    令和6(2024)年2月26日

    タイトル

    池田計画保全部長が古見岳周辺の現況を調査

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    2月22日(木曜日)から2月23日(金曜日)にかけて、九州森林管理局池田計画保全部長及び企画調整課職員2名が西表島古見岳周辺のノヤギによる影響状況を調査されました。

    2月22日は、関係機関(環境省・沖縄県)が実施している生息状況調査などの状況を確認し、登頂までの事前打ち合わせを実施しました。翌日2月23日はユツン駐車場を8時45分に出発し、古見岳登山道沿線の下層植生への食害の有無や糞等の痕跡を確認しながら登頂となりました。当日は曇天の予報ではあったものの断続的に雨が降り続き現地調査にはあいにくの条件ではありましたが、登山道沿線の一部で、食痕らしき痕跡が確認され現状を把握することができました。復路は相良川へのルートの下山となり幾度もの川の横断もあり体力もかなり消耗しましたが、無事に17時00分には相良川駐車場に到着し帰路につくことができました。

    古見岳登山道は観光利用での入込も多く、西表島の特徴的な風景などが観察できるルートでもあります。世界自然遺産に登録され益々観光客の増加も予想されることから、今後とも関係機関と連携し保全管理に努めていきたいと考えています。



    下層植生の状況を調査


    川を横断


    日付

    令和6(2024)年2月21日、22日

    タイトル

    浦内川マングローブ林タグ確認・立ち枯れ調査を実施

    コメント

    令和5年8月15日のトピックスでもお伝えしました令和6年度のマングローブ林モニタリング調査箇所の事前タグ確認ついては、前良川、後良川、与那田川は確認済みですが、残り2箇所の調査地である浦内川のタグ確認を2月21日(水曜日)に実施しました。

    今回タグ確認を行った箇所も、令和2年度に紙タグからスチロール製のタグに変更し令和3年度に調査を実施しています。2箇所とも山側から調査を開始しましたが、川側に進むにつれタグと調査木の流失が確認されるようになりました。浦内川は西表島で一番大きい河川で上流からの水量も多く流れも強いことから、集中豪雨等の増水により川側のタグ及び調査木が流失したものと考えられます。調査は傭船で離れた調査地を3往復することになり1日で終わるのかと思っていましたが、順調にケガもなく終了しました。

    今回実施した調査箇所の現地確認とタグ確認が出来たことで、次回の本調査がスムーズに行えればと考えています。

    2月22日(木曜日)は、浦内川河口部の立ち枯れ調査箇所において、定点撮影や画像データ収集及び周囲の状況等の確認を行いました。

    調査結果として立ち枯れ木については、令和5年8月に襲来した台風6号による影響も確認されず前年度との変化は見られませんでしたが、周辺では昨年度同様に台風の影響と思われる豪雨により、河川の土砂が堆積している状態が確認されました。

    今後も、河川上流部からの土砂の流入による河口部への堆積等が考えられることから経過観察を継続することとしています。

    また、今回の両調査には2月19日(月曜日)からインターンシップの琉球大学の実習生も参加し、タグ確認、区域表示等を実施しました。マングローブ林内はオヒルギの膝根等もあり足元が滑りやすいのですが、泥まみれになりながらも一生懸命に作業を行っていました。この経験を就職の選択に活かしてもらえればと考えます。


    指導するセンター職員


    調査地のタグを確認する実習生


    立ち枯れ調査地の現状


    標示テープの付け替えをするセンター職員


    日付

    令和6(2024)年2月20日

    タイトル

    地上型3Dレーザスキャン(OWL【アウル】)の現地指導を実施

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    2月20日(火曜日)に九州森林管理局資源活用課から講師3名を招き、地上型3Dレーザスキャン(OWL【アウル】)を活用した収穫調査の現地指導を実施しました。地上型3Dレーザ機器を用いた調査は、スギ・ヒノキ等の人工林を対象に実施され効率的な成果が得られていますが、今回は、西表島西部にある星立天然保護区内に生育するヤエヤマヤシの現況把握が可能なのか検証を含め実施しました。

    現地調査では、観測地点の位置などを検討しながらOWL【アウル】で計測し、観測データを現地で確認しましたが、径級・樹高の数値に乖離があり、再度、設置条件を再考し数カ所で計測・データ確認を行いましたが、「正確なデータや位置情報を取得することは困難である」という結果となりました。

    また、 当日はインターンシップ研修生の体験実習も併せて実施し、実際に地上型3Dレーザ機器を使った調査も経験させることができ有意義なものとなりました。その他、現在、九州森林管理局で取り組んでいる収穫調査の省力化としてのリモートセンシングを活用した取り組み等についても詳しくご教示いただき、資源活用課講師の皆様、ご指導ご協力ありがとうございました。



    OWL計測地点を確認中


    取得したデータの画面


    日付

    令和6(2024)年2月16日

    タイトル

    令和5年度西田川の利用状況調査(令和6年2月分)報告

    コメント

    2月16日(金曜日)、今年度6回目の西田川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は曇り、時折ポツポツと小雨が降る場面もありました。

    調査結果ですが、2月期の利用者数は0でした。

    今年度の西田川の利用状況調査は今回で終了となります。
    年間を通じ、聞き取りを行ったツアーの件数は7件、調査日にサンガラの滝を訪れた観光客の数は35名で、すべて県外からの観光客でした。
    昨年度と比較するとツアー数は2件減、観光客数は20名減となりました。
    (令和4年度ツアー数:9件、観光客数:55名)




    サンガラの滝(滝下の様子)



    サンガラの滝(滝上の様子)

    日付

    令和6(2024)年2月15日

    タイトル

    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【226日目】

    コメント

    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を2月15日(木曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約7ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【226日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数):10箇所

    今回の経過観察では、新たな萌芽の発生は確認されず、萌芽発生総数は10カ所と変更はありません。
    12月1日に設置した防草シート周辺の稚樹の発生観察プロットでは、3箇所の内2箇所で合計4本の稚樹が確認されました。

    西表島の大富歩道沿線では、前回調査時より下層植生に活気がでてきているように感じられ、防草シートの設置箇所を見つけるのに一苦労するようになりました。また、調査日の気温は25度まで上昇し少し動いただけでも汗ばむようになってきています。 



    防草シートが見つかりません


    繁茂するシダ類


    日付

    令和6(2024)年2月14日

    タイトル

    令和5年度イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議及び
    令和5年度第2回イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画に関する連絡会議に出席

    コメント

    令和5年度イリオモテヤマネコの交通事故発生防止に関する連絡会議が、2月14日(水曜日)10時より竹富町役場3F大会議室を主会場にオンラインも併用し開催され、各関係機関、団体等の29名が出席し、当センターからも2名出席しました。

    会議では、イリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画連絡会議の取り組み状況及び各機関からの情報提供について事務局等から説明があり、その後、意見交換が行われました。

    出席者から【夜間に走行する車両への注意喚起】、【アンダーパスの維持管理】、【ハンプ設置による速度の抑制等】の質問や意見が活発に出されました。また、一部の車両速度が80kmを超えたデータもあり、今後の対応等を検討していく必要があります。

    昨年7~8月に行われた活動強化月間について、2か月間は長すぎるとの意見等もあり、次年度については夏休みに入る7月中旬から8月中旬にかけて走行するドライバーへの交通安全運動の注意喚起や除草作業を集中的に実施することにしています。

    今後実施される取り組みについて、当センターで協力できる行事がある時には積極的に参加して行こうと考えています。

    午後(13時30分)からは、同じ竹富町役場3F大会議室を主会場してオンラインも併用し、令和5年度第2回イリオモテヤマネコ10ヵ年保全計画に関する連絡会議が開催され、行政機関を中心に15名が出席し、当センターからも2名出席しました。

    会議では、各担当機関から提出された令和5年度の活動状況について、保全目標毎に取りまとめられた資料により事務局から説明があり、ターゲット・保全目標に照らした現状の評価、ターゲット達成への効果の評価内容に対しての審議が行われました。

    保全目標の外来種については「大きな懸念がある」と評価され、その中でも「ノヤギについては古見岳を中心として内陸山地部で拡大傾向にある」と考えられており、今後、本局及び沖縄森林管理署と連携して対策を講じる必要があると考えます。

    このイリオモテヤマネコ10ヶ年保全計画の進捗状況については、3月14日に開催されるイリオモテヤマネコ保護増殖検討会に報告されることになっています。


    日付

    令和6(2024)年2月13日

    タイトル

    令和5年度第2回西表島部会に出席

    コメント

    令和5年度第2回西表島部会が2月13日(火曜日)に竹富町離島振興総合センターを主会場にオンラインも併用し開催され、環境省沖縄奄美自然環境事務所、沖縄森林管理署、竹富町自然観光課、沖縄県自然保護課、地元関係団体等の42名と傍聴者3名が参加し、当センターからも2名参加しました。

    今回の会議では、報告事項として「保全状況報告書の作成の審査状況」について事務局である沖縄県自然保護課より説明があり、その後、議事に入り「行動計画の管理成果の評価結果について」と「評価結果を踏まえた重点課題」の4項目について各機関により説明が行われました。

    各出席者からは、ロードキル対策について【ヤマネコ侵入抑制策の増設が必要ではないか】、【草刈り後の隙間にコーティング剤を使用したらどうか】、【島民への啓発が必要】、ノヤギ対策については【今後も捕獲を中心に実施していくべき】等の質問や意見が出されました。

    今後は、参加者からの意見・要望を踏まえながら西表島行動計画に沿って各行政機関が取り組むこととなります。



    活発な意見が出された会場

    日付

    令和6(2024)年2月9日

    タイトル

    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和6年2月分)報告

    コメント

    2月9日(金曜日)、ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は雨、気温は16℃前後でした。
    調査地点までの道中にある沢は勢いを増しており、沢を渡るのに苦労しました。
    あいにくの雨ではありましたが、訪れた観光客からは「楽しかった」「また来たい」との声が聞かれました。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー3組の19名(ガイド含む)で、殆どが県外からの観光客でした。
    なお、2月期の利用者数は、昨年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに大幅に減少する結果となりました。



    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    勢いの増した沢


    日付

    令和6(2024)年2月8日

    タイトル

    第249回八重山地区官公庁連絡会に出席

    コメント

    2月8日(木曜日)に、第249回八重山地区官公庁連絡会が八重山合同庁舎2階大会議室において開催され、当センターから下田所長が出席しました。

    本連絡会は、八重山地域の維持・発展と会員の親睦を図ることを目的に開催され38機関中34機関が揃っての開催となりました。

    連絡会では、八重山警察署、沖縄県教育庁八重山教育事務所、八重山労働基準監督署、大阪航空局石垣空港出張所、沖縄県八重山事務所並びに沖縄県農業研究センター石垣支所から業務概要等説明のあと意見交換が行われました。各機関からの説明内容は多岐にわたるもばかりで、大変勉強になりました。

    また、各機関からの連絡事項では、e-Taxを利用した確定申告や県外からの転入による車両ナンバーの変更手続きなどの説明が行われ連絡会を終了しました。



    34機関が揃っての八重山地区官公庁連絡会


    日付

    令和6(2024)年2月6日

    タイトル

    令和5年度 西表島モニタリング評価委員会に出席

    コメント

    2月6日(火曜日)令和5年度西表島モニタリング評価委員会が石垣港離島ターミナル会議室を主会場にオンラインも併用し開催され、当センター、沖縄森林管理署、環境省、沖縄県、竹富町などの行政機関、琉球大学等の専門家ら25名が参加しました。

    当委員会は、西表島部会と竹富町西表島エコツーリズム推進協議会の両方の組織において共同で設置され、観光管理計画及びエコツーリズム推進全体構想のそれぞれの計画・構想に関わる評価指標に対して確認・評価を実施し、評価結果の報告ととるべき対策についての助言をそれぞれの組織に対して行うものです。

    当日の会議では、【西表島モニタリング評価委員会の設置】、【評価指標及び評価方法】について、事務局から説明があり項目ごとに議論が行われました。

    出席した委員からは、「調査地設定の基準」、「調査日時の設定基準」、「現在行われているモニタリング状況の把握」、「ノヤギ侵入状況の把握」、「地域とのコミュニケーション」など多くの意見が出されました。

    今後は、本日の意見等を踏まえながら評価方法を作成していくこととなります。



    多くの意見が出された西表島モニタリング評価委員会


    日付

    令和6(2024)年1月29日

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    令和5年度第2回竹富町西表島エコツーリズム推進協議会に出席

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    1月29日(月曜日)令和5年度第2回竹富町西表島エコツーリズム推進協議会が竹富町離島振興総合センターを主会場にオンラインも併用し開催され、当センター、沖縄森林管理署、環境省、沖縄県、竹富町などの行政機関、地元住民代表、エコツーリズムや観光関係団体、琉球大学等の有識者・専門家ら40名が参加しました。

    当日の会議では、【サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業に関する取組状況について】の報告、【令和6年度の推進協議会における取組(案)について】の議事について、事務局から説明があり項目ごとに議論が行われました。

    出席した委員からは、「野営はワーキンググループに入っている人しかできないのか」、「野生動物の繁殖等に対して配慮すること」、「野営地の管理はどこが行うのか」、「安全面を十分考慮すること」、「登録引率ガイド試験日の固定化」など多くの質問・意見等が出されました。

    今後は、本日の意見を踏まえながら各ワーキンググループで検討することとなります。



    活発な議論が行われた竹富町西表島エコツーリズム推進協議会


    日付

    令和6(2024)年1月26日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【204日目】

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    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を1月24日(水曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約6ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【204日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数):10箇所

    今回の経過観察では、新たに2カ所で萌芽の発生が確認され萌芽発生総数が10カ所となりました。

    萌芽が確認された箇所は、2カ所とも地面と防草シートの間に少しの隙間があった箇所からの発生でした。また、12月1日に設置した防草シート周辺の稚樹の発生観察プロットでは、3箇所の内2箇所で合計3本の稚樹が確認されました。

    西表島(大富歩道沿線)では、今年一番の寒さで12度までしか気温が上昇しませんでしたが、この先、気温が上昇し動物や植物などの動きが活発になると思われます。稚樹の発生観察プロットにおいても、下層植生が大きく成長しギンネムの発生を抑えられるよう期待したいです。



    防草シート下には萌芽が沢山発生


    駆除したギンネム


    日付

    令和6(2024)年1月24日

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    仲間川マングローブ林台風被害地モニタリング調査を実施

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    仲間川のマングローブ林台風被害地調査箇所(南風見国有林173い林小班)は、平成18(2006)年の台風13号及び平成19(2007)年の台風12号よる猛烈な強風により、マングローブ林内のオヒルギ等の風倒木が大量に発生する被害(面積1.85ha)を及ぼし、十数年が経過しています。当センターでは、毎年定期的に被害地のマングローブ林の再生、周囲の状況の経過観察を実施しています。

    今年度も1月24日(水曜日)に被害地の調査を実施しました。当日はこの冬一番の寒さとなり、雨は降りませんでしたが北風が吹いて身震いしながら調査地に向かいました。昨年度は調査地へ下る歩道が雨で滑り大変でしたが、今年度も前日の雨で滑落等が心配されましたが、滑ることなく無事に調査地へ向かうことができました。

    調査地の状況は、昨年8月に台風6号が襲来したものの大きな被害は確認されませんでした。また、中央部分の水流箇所では土泥化が進行し、水流周辺にはオヒルギ等の稚樹は確認されなかったものの、被害地林縁部の数箇所で稚樹が確認されました。確認された稚樹を昨年の写真と比較してみると、僅かではあるものの成長していることが確認されました。

    今回の調査では、定点撮影地点9箇所のうち3箇所の地点標示(ペットボトルを再利用し、地点番号を貼り付け、蛍光塗料を塗ったもの)がなくなっていたため、残り6箇所の風化した地点標示と一緒に今年度中に交換等を行うことにしています。


    台風被害地の全景【空撮150m】


    被害地中央部の水流


    林緑部の稚樹


    流失した地点標示


    日付

    令和6(2024)年1月23日

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    西表島巨樹・巨木保全協議会によるウタラ川のオヒルギ現地視察を実施

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    令和5年9月26日のトピックスでお伝えした「令和5年度西表島巨樹・巨木保全協議会」の総会で委員から要望があったウタラ川のオヒルギの現地視察を協議会委員5名、事務局2名、租納森林事務所地域技術官及び当センター担当職員の計9名の参加により1月23日(火曜日)に実施しました。

    当日は、時より小雨が降り北風が吹く寒い中で合羽を着ての視察となりました。集合場所の浦内橋駐車場でまず協議会会長の山城副町長から挨拶があり、その後、事務局より行程等の説明と当センター職員より歩行時の注意事項の説明を行い現地に向け出発しました。

    浦内橋からウタラ炭鉱跡までは歩道が整備してありスムーズに進みましたが、令和5年10月11日のトピックスでお伝えしたとおり、ウタラ炭鉱跡からオヒルギまで切り開いた歩道に入ると木の根やマングローブ林のぬかるみ等があるため慎重に進みながらなんとか目的地のオヒルギに辿り着きました。

    到着後、センター職員よりモニタリング調査結果の報告及び平成12年度「森の巨人たち百選」に選定され翌平成13年度に発足した「西表島巨樹・巨木保全協議会」のこれまでの活動等の経緯について説明を行い、オヒルギを見ながら数人の委員から質問がありました。その後、事務局よりもう一つの「森の巨人たち百選」でもある仲間川のサキシマスオウノキの現地視察や令和6年度の総会を早いうちに実施したい旨の報告がありました。

    行程では、オヒルギを見ながら昼食を摂る予定でしたが、あいにくの雨で寒いこともあったことから浦内橋まで帰ってからの昼食となりました。

    当センターでは今後も仲間川サキシマスオウノキ現地視察等を実施するため、保全協議会事務局、沖縄森林管理署と連携しながら進めていこうと考えています。


    山城協議会会長の挨拶


    マングローブ林内のぬかるみに
    悪戦苦闘する協議会委員


    説明に聞き入る協議会委員


    オヒルギをバックにハイチーズ!


    日付

    令和6(2024)年1月17日

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    沖縄森林管理署と対面による業務打合せ

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    1月17日(水曜日)西表島での業務を円滑に進めるため、沖縄森林管理署と業務打合せを実施しました。

    例年、この時期に業務打合せを行ってきましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの対面での開催となりました。また、4月13日(木曜日)のオンラインによる業務打合せの際にも、今年度中に対面による打合せを行うことを申し合わせていたこともあり充実した内容となりました。

    まず、令和5年度の西表島での事業の進捗状況、次年度の業務予定並びに連絡事項等について、署、センターの各担当より説明を行い、意見交換に入りました。

    意見交換では「西表島におけるノヤギ対策」、「センター実施業務の整理状況」、「OJTの実施」等、多岐にわたる意見が出され、お互いに情報を共有しながら協力していくことで一致しました。

    その後、波上宮で行われた安全祈願に同行し、全職員(家族等を含む)の健康と安全を祈願し日程を終了しました。

    令和5年度も残り2ヵ月余りとなりましたが、最後まで気を引き締めて業務を行うこと。そして、令和6年度のスタートがスムーズに行えるよう署、センター間の協力体制を築いていきたいと考えています。



    日付

    令和6(2024)年1月14日

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    「尖閣諸島開拓の日」記念式典に出席

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    1月14日(日曜日)、石垣市の市民会館中ホールにおいて、「尖閣諸島開拓の日」記念式典及び講演会が開催され、当センターからは下田所長が出席しました。

    式典は今回で14回目。新型コロナウイルス感染症の規制が緩和されたことに伴い通常開催となり市民を含め多くの方々が参加しました。

    式典は、中山石垣市長の式辞に続き沖縄県知事、石垣市議会議長、八重山市町会副会長がそれぞれ祝辞を述べた後、各政党等の出席者あいさつ、尖閣諸島の歴史や自然環境などをまとめたビデオ上映、兵庫県立大学自然・環境科学研究所所長の太田英利氏による「尖閣諸島の陸生動物相:その成り立ちと今後について」と題した講演会並びにサボテンブラザーズのフリオ川本氏によるアトラクションが行われ式典開催を祝いました。

    石垣市では平成22年12月に「尖閣諸島開拓の日を定める条例」が制定され、市の行政区域である尖閣諸島が国際法上のみならず歴史的にも日本固有の領土である旨を発信しています。



    式辞を述べる中山石垣市長


    太田英利氏による講演

    日付

    令和6(2024)年1月12日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和6年1月分)報告

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    1月12日(金曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。昨年度、一昨年度も1月12日に調査を実施しており、3年連続で同じ日の調査となりました。

    調査日当日の天候は晴れ、気温は20度前後で日陰に入ると少し肌寒く感じました。
    調査地点付近ではカンムリワシの鳴き声が響いていました。

    今回聞き取りを行ったガイドの方がサトウキビ刈りのアルバイトの方を連れてきていました。
    サトウキビ刈りは毎年1月頭から3月末頃まで行われており、沖縄の冬の風物詩となっています。
    県外から来たとのことで、冬でも気温が1桁台にならない気候と青々と茂る植生に驚いた様子でした。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー6組の20名(ガイド含む)で、1名を除き全て県外からの観光客でした。

    なお、1月期の利用者数は、昨年度の同月(同日)と比較してツアー数、利用者数ともに増となりました。


    係留中のカヤック(上流の係留地点)


    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    生い茂る植物(1月撮影)


    1月でも青々としているオヒルギ


    日付

    令和5(2023)年12月25日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る
    ~県道沿いの草刈りに参加(6回目)~

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    イリオモテヤマネコロードキル対策として環境省西表自然保護官事務所主催で6回目の県道沿いの草払いを令和5年12月25日(月曜日)に実施し、西表自然保護官事務所6名及び当センター2名の計8名が参加しました。

    11月はスケジュールの関係でこの県道沿いの草刈りは実施されませんでした。12月に2回計画されていましたが、12月1日に計画されていた草刈りも降雨により中止となり、今回も雨が心配されましたがどうにか作業が行える天候となったため、北風が吹き時より小雨が降る寒い中、午前9時より作業開始となりました。

    今回の作業は、西表島の野原崎展望台駐車場から上原方面にかけての草刈りとなり、当センターは切った草を集積し片付ける作業を担当しました。当日は寒いこともあり、合羽を着ての作業となりましたが、作業を開始するとやはり汗はかきます。しかし、真夏の作業と比べたら効率も上がり、いつもこのような季節であってほしいと願うばかりです。

    草刈り作業終了後の打ち合わせで、環境省職員から昨年のイリオモテヤマネコの交通事故から365日無事故が経過したことと、来年1月も実施する旨の報告があり、令和5年の作業が終了しました。



    作業前の打ち合わせ



    作業前


    作業後


    日付

    令和5(2023)年12月20日

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    外来種対策ギンネム伐採処理木調査を実施

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    12月20日(水曜日)に外来植物であるギンネムを伐倒駆除するための伐採木の調査を行いました。

    当センターでは、これまでギンネムの抜き取り駆除を実施してきましたが、今回の調査はギンネムを伐採し駆除する数量を調べるものです。ギンネムを伐採した後は防草シートを設置し根株の根絶駆除を予定していますが、防草シートの設置については、今年の6月から7月にかけて実施していますので、7月5日付けトピックスも一緒にご覧いただければと思います。

    西表島もやっと冬らしくなり北風が強く吹き肌寒さを感じる1日となりましたが、それでも気温は18度あり少し動けば汗ばむほどでした。これからも各種調査等がありますが快適に動けるこの時期にセンター職員一同頑張っていきたいと考えています。



    調査したギンネム


    直径を調査中


    日付

    令和5(2023)年12月18日

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    令和5年度西田川の利用状況調査(令和5年12月分)報告

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    12月18日(月曜日)、今年度5回目の西田川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は雨のち晴れ、気温は22度前後とそこまで低くはありませんが、滝周辺はあまり日が当たらないため、少し肌寒く感じられました。
    サンガラの滝までの道中はぬかるんでおり、滝も連日の雨により水が勢いを増していました。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー、観光客ともに0で、12月期の利用者数は、昨年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに減となりました。



    サンガラの滝(10月18日撮影)


    勢いを増したサンガラの滝(12月18日撮影)

    日付

    令和5(2023)年12月15日

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    「多様な活動の森における森林づくり活動」
    ~日本製紙職員と沖縄森林管理署と合同で現調査を実施~

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    12月15日(金曜日)、沖縄森林管理署と日本製紙株式会社が締結している「多様な活動の森における森林づくり活動に関する協定」箇所において、沖縄森林管理署2名、日本製紙株式会社9名、西表島エコツーリズム協会2名、当センター2名が参加し現地調査を実施しました。

    今回の現地調査は、租納森林事務所部内の白浜歩道沿線に侵入している外来植物であるアメリカハマグルマの駆除状況の確認やソウシジュ(外来種)の現状確認などが行われました。

    白浜歩道沿線は、日本製紙株式会社の外来種駆除活動によりアメリカハマグルマの駆除が実施されており、参加者が歩きながら歩道沿線を確認しましたが、アメリカハマグルマの再生は確認されず駆除が成功していることが確認できました。

    また、ソウシジュが生育している箇所では、西表島エコツーリズム協会のガイドさんより、ソウシジュの葉はイリオモテヤマネコのマーキングの臭いがすると説明があり、参加者それぞれ鼻に近づけ、「ホント猫のおしっこの臭いだ」と微妙な様子で葉っぱを手にしていました。

    今回の現地調査では、これまで日本製紙株式会社が継続的に実施されてきた外来種駆除活動の現場を一緒に確認することができ、地道な活動の重要性を改めて痛感させられた一日となりました。

    今後の協定における活動がさらによりよい協力関係の下、充実した活動になることをセンター職員一同祈念しております。



    アメリカハマグルマ再生確認中


    ソウシジュの説明


    日付

    令和5(2023)年12月15日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【164日目】

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    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を12月15日(金曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約5ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【164日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数):8箇所

    今回の経過観察では、新たに2カ所で萌芽の発生が確認され萌芽発生総数が8カ所となりました。
    萌芽が確認された箇所は、樹木と防草シートの隙間から発生したものと、地面と防草シートの間に少しの隙間があった箇所からの発生でした。ギンネムは少しでも光が入り込むところを見つけては萌芽しているようです。
    12月1日に設置した防草シート周辺の稚樹の発生観察プロットでは稚樹の発生はありませんでした。



    樹木との隙間から萌芽が発生


    地面との隙間から萌芽が発生


    日付

    令和5(2023)年12月14日

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    海岸林自然再生試験地のモニタリング調査を実施

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    当センターでは、12月14日(木曜日)に南風見国有林内に設定している、在来植物による防風・防潮の持続的な機能の発揮が期待できる海岸林の再生を目的とした試験地のモニタリング調査を実施しました。

    8月29日(火曜日)に事前にタグの補修作業を実施していたため調査はスムーズに進行し、小径木の確認に少し時間がかかりましたが、予定していた500本余りの調査木の計測を全て完了することができました。

    当日の西表島の最高気温は25度近くまで上昇し、時折吹き抜ける東風が心地よく調査には最高の一日となりました。



    測竿を伸ばすよ~


    テリハボク計ります!


    日付

    令和5(2023)年12月13日

    タイトル

    オヒルギ等の被圧木伐採(除伐外)作業が完了

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    11月30日付けのトピックスでお伝えしていました船浦ニッパヤシ希少個体群保護林のオヒルギ等の被圧木伐採(除伐外)作業の完成検査を12月13日(水曜日)に実施しました。

    被圧木の伐採作業は11月30日から12月2日までの間で行われ、ニッパヤシの周辺に生育していたオヒルギ等の被圧木を除去することができました。伐採後の状況をドローンで上空より確認したところニッパヤシ周辺が明るくなり光環境が改善されたように見えました。

    作業をしていただいた受注者の皆様には、マングローブ林内の作業環境が悪いなか無事に作業をしていただきありがとうございました。

    当センターでは、 今後ともニッパヤシ周辺の環境の変化等を観察しながら、ニッパヤシの保全・保護に取り組んでいきたいと考えています。



    除伐前(R5.11.09撮影)


    除伐後(R5.12.13撮影)


    日付

    令和5(2023)年12月1日

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    ギンネム(外来種)の駆除事業が完了

    コメント


    9月4日付けのトピックスでお伝えしていました大富遊歩道沿いのギンネム引き抜き駆除作業の完成検査を12月1日(金曜日)に実施しました。事業を受注したのは西表島の業者で当初予定していた数量より多くのギンネムを抜き取り駆除していただくことができました。

    大富遊歩道の展望所からは、流域面積日本最大を誇る仲間川のマングローブ林を眼下に望むことができ訪れる観光客も多いことから、当センターとしても景観的な観点も含めギンネム(外来種)駆除に鋭意取り組んでいます。

    生物多様性の保全対策としてギンネム等の外来種駆除対策など、今後ともセンター職員一同積極的に取り組んでいきたいと考えています。



    駆除したギンネム


    作業完了


    日付

    令和5(2023)年12月1日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    【防草シート周辺の稚樹駆除を実施】

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    ギンネム(外来種)の防草シートを設置した駆除については、7月5日トピックスでお知らせしていますが、その後の経過観察では、ギンネムの稚樹が時間の経過とともに多く発生しているのが確認されています。

    防草シート周辺に発生した稚樹については、経過観察時に引き抜いて駆除をしているところですが、大富歩道沿線で下層植生が繁茂しているところではギンネムの発生が見られないところもあり、ギンネム以外の植生が繁茂することで、ギンネムの発生を抑えることができるのではないかと考え、ギンネムの稚樹駆除を行った箇所の下層植生の生長具合についても観察することとしました。

    現在、130カ所防草シートを設置し33箇所で稚樹が発生しており、その中で下層植生が多く見られた観察プロット(1m×1m)を3箇所作成したところ、14本、17本、23本のギンネムの稚樹が確認されました。

    今後は、稚樹駆除を第一として、ギンネムの発生本数と下層植生の生育状況についても観察していきたいと考えています。



    ギンネムの稚樹を引き抜き駆除


    防草シートの周りに区域を設定


    日付

    令和5(2023)年11月30日

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    オヒルギ等の被圧木伐採(除伐外)作業に着手
    ~船浦ニッパヤシの光環境を改善~

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    船浦ニッパヤシ希少個体群保護林については、ニッパヤシ周辺で生育しているオヒルギなどの成長により光環境が悪化し生育環境が悪くなり群落の衰退が危惧されるため、西表島の業者に事業を発注しオヒルギ等の被圧木伐採作業を11月30日(金曜日)から開始しました。

    事業実施にあたり作業内容や作業区域の説明を行ったあと、作業時の安全について指導を行いました。作業にあたっては、特にニッパヤシと近接したなかでの作業となるため、周囲を十分に確認し伐採作業を行うことやマングローブ林内で足元が滑りやすいこともあり作業員間の連絡合図の徹底等について指導を実施しました。

    今回の被圧木伐採作業を実施するにあたっては、琉球大学亜熱帯生物圏研究センターの渡辺准教授にご指導ご協力いただき伐採木の選定などを実施しております。(令和4年6月24日付けのトピックスも参考にご覧ください。)

    当センターでは、ニッパヤシ周辺の環境の変化等について今後とも定期的な調査を行い、ニッパヤシの保全・保護に取り組んでいきたいと考えています。



    被圧木を伐採


    安全指導

    日付

    令和5(2023)年11月30日

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    第248回八重山地区官公庁連絡会に出席

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    11月30日(木曜日)に、第248回八重山地区官公庁連絡会が石垣市民会館中ホールにおいて開催され、当センターから下田所長が出席しました。

    5月24日のトッピックスでもご紹介しましたが、本連絡会は、会員同士の親睦を図ることを目的に開催され38機関中37機関が揃っての開催となりました。

    連絡会では、沖縄総合事務局石垣港湾事務所、沖縄地区税関石垣税関支署、石垣市、八重山公共職業安定所、那覇植物防疫事務所石垣出張所並びに福岡出入国在留管理局那覇支局石垣港出張所から業務概要等説明のあと意見交換が行われました。

    また、連絡事項ではスマホを使った確定申告の作成方法や新NISAに係る広報が行われるなど、各機関からの説明内容を含め多岐にわたるものばかりで大変勉強になる連絡会でした。


    担当者による業務概要の説明


    日付

    令和5(2023)年11月30日

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    外来種対策モクマオウの巻き枯らし駆除
    【経過報告約5か月経過】

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    モクマオウ(外来種)の巻き枯らし駆除については、6月29日のトピックスでお知らせしていましたが、駆除作業実施から約5か月経過したことから、その後の経過を報告します。

    巻き枯らし箇所は浦内川展望台あたりからでも遠望でき、近くを通った際には枯れ具合を確認していたところですが、今回、剥離後初めて現地まで行き状態を確認してみると、葉が茶色になっているものは完全に枯死し巻き枯らしが成功していましたが、葉が青く見えていた箇所に行ってみると、皮を剥いだところに、樹皮?のようなものが再生しているのが確認されました。恐らくこの樹皮?があることで枯れないものと思われ、その部分を剥離することとしました。

    青く見えていたものの中には、葉の色が変わり始めているものもあるなど完全に枯死にいたっておらず、改めてモクマオウの生命力には驚かされました。

    巻き枯らし後の経過については、今後とも継続して観察していきたいと思います。


    青い葉をつけたモクマオウ(右側)


    葉が青々としています


    再生した樹皮?を剥離


    剥離完了




    日付

    令和5(2023)年11月27日

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    特定自然観光資源の運用開始に向けて議論
    ~令和5年度第1回竹富町西表島エコツーリズム推進協議会に出席~

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    11月27日(月曜日)令和5年度第1回竹富町西表島エコツーリズム推進協議会が竹富町離島振興総合センターを主会場にオンラインも併用し開催され、当センター、沖縄森林管理署、環境省、沖縄県、竹富町などの行政機関、地元住民代表、エコツーリズムや観光関係団体、琉球大学等の有識者・専門家ら44名、傍聴者1名が参加しました。

    当日の会議では、【特定自然観光資源の運用に向けた主な取組状況について】、【サステナブルな観光に資する好循環の仕組みづくりモデル事業について】の報告【各種委員会の設置と協議会規約の改定について】の議事について、事務局から説明があり項目ごとに議論が行われました。

    出席した委員からは、「登録引率ガイドはフィールド毎に申請を行う必要があるのか」、「悪天候等でキャンセルが出た場合はどうするのか」、「登録引率ガイドの養成に係る試験は年に何回行われるのか」、「誰がモニタリング調査を行うのか」、「国、県、町において看板等の適正管理を行ってもらいたい」など多くの質問・意見等が出されました。

    また、「西表島モニタリング評価委員会の設置について」、「西表島登録引率ガイド養成委員会の設置について」、「竹富町西表島エコツーリズム推進協議会規約」及び「竹富町西表島エコツーリズム推進協議会会計処理規程」が事務局より提案があり、賛成多数で可決されました。

    今後は、特定自然観光資源の運用開始に向け取組んでいくことになります。


    特定自然観光資源の運用に向けて活発な議論が行われた


    日付

    令和5(2023)年11月21日

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    海外の研修員と直接ふれあう
    ~(JICA)沖縄センターの講義と現地視察を対面で実施~

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    当センターは、独立行政法人国際協力機構(JICA)沖縄センターが行う研修で「生物多様性国際目標に向けた沿岸・海洋生態系保全管理」コースの講義依頼を受け11月21日(火曜日 09時30分~11時30分(講義)、14時00分~16時45分(現地視察))に研修を行いました。

    令和3年度と4年度は新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、事前にビデオ撮影した講義内容を研修員が視聴し、後日、オンラインにより講義内容に対する質疑応答を行う形でしたが、規制が緩和され4年ぶりの現地での開催となりました。

    研修には、バングラデシュ、ベリーズ、コートジボワール、エクアドル、フィジー、インドネシア、モーリシャス、メキシコ、ミクロネシア連邦、フィリピン、東ティモールの11カ国から13名(男性6名、女性7名)の研修員が参加しました。

    今年度は、担当職員の他に海外の研修員と直接ふれあってもらいたいという観点から、若手職員も講師を務めました。

    午前中は、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターにおいて、「日本の森林や森林管理」、「西表島の森林と森林利用」、「西表島のマングローブ」、「西表森林生態系保全センターの業務」の4つのコンテンツについて説明した後、質問を受けました。

    質疑では、「モクマオウの巻き枯らしとは何か、やる時期はいつ頃か」、「イリオモテヤマネコは西表島だけにしかいないのか」、「サキシマスオウノキの樹齢」などの質問があり、「巻き枯らしとは表皮を剥がすことで、時期的には表皮を剥がしやすい6月頃」、「イリオモテヤマネコはここだけにしかおらず、生息数は約100頭と推定」、「サキシマスオウノキの樹齢は約400年」などを説明しました。

    午後からは、西表島へ移動し仲間川のマングローブ林、森の巨人たち百選に選定されているサキシマスオウノキ及び大富展望台から仲間川沿いのマングローブ林の現地視察を行いました。実物のサキシマスオウノキと大富展望台からの眺望をした研修員は、「ワォー」と声をあげながら記念の写真を撮っていました。

    今回も、直接研修員とふれあうことができ大変勉強になると同時に、英語を話せない自分自身にもどかしさを感じました。

    この研修を通じて学ばれたことを、それぞれの国で現存する問題の解決に向けて取り組まれることを期待します。



    4年ぶりの対面での講義


    サキシマスオウノキと研修員


    日付

    令和5(2023)年11月21日

    タイトル

    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【140日目】

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    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を11月21日(火曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約4ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【140日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所(総数):6箇所

    今回の経過観察では新たな萌芽の発生は確認されませんでした。
    10月24日の経過観察の時に確認した防草シートの破損箇所の補修(張り替え)を行いました。
    防草シートを設置して約1か月ごとに経過を観察していますが、防草シートの周りには数カ所でギンネムの稚樹が芽生え始めています。今後は稚樹の駆除と併せ経過観察していきたいと思います。



    張り替え作業


    防草シートの周りに稚樹が発生


    日付

    令和5(2023)年11月20日

    タイトル

    八重山地域における希少な野生動植物の密猟・密輸対策連絡会議に出席

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    11月20日(月曜日)に、「八重山地域における希少な野生動植物の密猟・密輸対策連絡会議」が大濱信泉記念館多目的ホールを主会場にオンラインを併用し開催され、構成機関26団体中18団体が出席しました。

    当日の会議では、「八重山地域における環境省の取組」、「沖縄奄美自然環境事務所の取組」、「今年度における各機関の取組状況」、「次年度の各機関の取組予定」、「令和5年3月に発生したオオヒキガエル違法飼養及びリュウジンオオムカデ密猟疑いにかかる対応」について、それぞれの機関から説明が行われました。

    特に「沖縄奄美自然環境事務所の取組の密猟密輸対策アプリ(TRSSNA!!)の開発状況について」では、今年の夏からJTAが試験運用をしており、ANAも今月から運用を開始することが報告されました。

    また、「今年度における各機関の取組状況並びに次年度の各機関の取組予定について」では、出席した全機関から報告がなされるなど、活発な意見交換等が行われました。

    会議終了後、崎枝地区屋良部林道東ルートにおいて4団体11名が参加した合同パトロールが行われヤエヤママルバネクワガタが密猟されたとされる痕跡などを確認し合同パトロールを終了しました。

    密猟密輸対策アプリ(TRSSNA!!)・・・希少野生動植物を画像で判定できるアプリ



    様々な意見が出された連絡会議


    密猟痕跡跡を全員で確認


    日付

    令和5(2023)年11月17日

    タイトル

    船浦ニッパヤシ希少個体群保護林への歩道を調査

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    船浦ニッパヤシ希少個体群保護林へ行くには、船浦湾の河口付近からマングローブ林内を通って行っていますが、以前は河川などを渡らず陸地側からニッパヤシまで行く歩道があると聞いたことから、沖縄森林管理署OBの加島氏に案内をお願いし、11月17日(金曜日)に当センター職員3名の計4名で歩道の調査を実施しました。

    歩道には以前つけた目印のテープが残っており、最初のうちはさほどの伐開もなく進んでいきましたが、加島氏の記憶では途中アダンの密生地があり苦労したとのことで、ニッパヤシまで残り約150mとなったところで、アダンが密生した難関ポイントに突入しました。歩道の伐開にはアダンの密度の多さと棘に悪戦苦闘をしましたが、ようやく目的地のニッパヤシの箇所まで到着することできました。

    今回調査した歩道の延長は約900mで、川を渡るところや尾根越えもありましたが、ほぼ平坦なルートを見つけることができました。今後は、満潮時でもニッパヤシまで行ける第2の調査行路としてメンテナンスを行って利用していきたいと考えています。



    アダンが進行を遮ります!


    川にはウナギもいるようです


    日付

    令和5(2023)年11月16日

    タイトル

    野生植物分布状況調査を実施(第4回)

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    令和5年度第4回目の野生植物分布状況調査を11月16日(木曜日)に浦内川中流部に位置する西表島横断道沿いで調査を実施しました。

    西表島の季節も秋らしく涼しい日々となってきましたが、山に入るとまだセミの鳴き声がどこからでも聞こえてきます。調査箇所は、浦内川の中流で車や徒歩でも行けない箇所なので、傭船をチャーターして現地に入り調査を開始しました。

    今回も引き続き、島内の植物に詳しい国有林職員OBの加島幹男氏に協力いただき、植物の特徴、花の咲く時期等丁寧な説明を受け、7種の植物を調査することが出来ました。

    その中で、今回はゴムカズラを簡単に紹介します。ゴムカズラは沖縄県絶滅危惧種ランク「絶滅危惧II類(VU)」、環境省レッドリスト「絶滅危惧IA類(CR)」、竹富町自然環境保護条例(希少)に指定されています。名前のとおり昔はゴムの原料の代用として利用されていましたが、品質が悪いため現在では利用されていません。幹に鉈目を入れると白い樹液が出てきます。

    調査箇所も山奥になり、移動時間が増え調査時間も少なくなったことにより調査数も少なくなりましたが、それでもめげずに今後も調査に邁進したいと考えています。

    現在まで129種の調査を終えています。

    調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。



    ゴムカズラ


    鉈目を入れると樹液が出ます

    日付

    令和5(2023)年11月14日

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    地上型3Dレーザスキャン(OWL【アウル】)を活用した収穫調査の現地説明会に出席

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    11月14日(火曜日)に沖縄森林管理署主催による地上型3Dレーザを活用した収穫調査の現地説明会が沖縄県国頭郡恩納村にある県民の森で開催され、当センター職員2名が出席しました。

    現地説明会には、関係機関でもある沖縄県農林水産部森林管理課、沖縄県北部農林水産振興センター森林整備保全課、沖縄県森林資源研究センター、国頭村役場農林水産課、沖縄北部森林組合からの出席もあり、九州森林管理局及び沖縄森林管理署職員をあわせた民国合同での開催となりました。はじめに九州森林管理局大道森林整備部長から挨拶があり、資源活用課の3名が講師となり収穫調査の現状や課題についての説明のあと、今後の収穫調査の省力化に向けた取り組みとして、リモートセンシングを活用した3Dレーザ機器(OWL)を活用した現地実習が行われました。

    現地実習では、参加者全員が(OWL)を操作し、測定地点に機械を据えレーザーを照射させるだけで立木等の位置情報が取得できることや、計測時間も45秒と短時間であること、また、取得したデータをパソコンに取り込むことで、現場で調査結果が確認できることなどについて参加者は驚いている様子でした。

    当センターにおいても、希少野生植物などの調査に活用できないか今後検討したいと考えています。



    OWL計測中、周りの人は腰を下ろして~


    パソコン画面を見入る参加者


    日付

    令和5(2023)年11月13日、14日

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    両センターの取り組みが地域に根差したものとなるように
    ~屋久島森林生態系保全センター職員と両センターの取り組みについて意見交換~

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    11月13日(月曜日)から14日(火曜日)にかけて屋久島森林生態系保全センターの山部所長、木下生態系管理指導官、塩澤主事の3名が来島し、西表島森林生態系保護地域の現地調査及び意見交換を昨年度に引き続き実施しました。

    13日は朝から雨模様の中、仲間川のマングローブ林モニタリング調査、森の巨人たち百選に選定されている仲間川サキシマスオウノキモニタリング調査及び大富遊歩道沿いで実施している外来種対策(ギンネム駆除)の取り組み内容について説明を行いました。

    午後からは、特定観光資源に指定されたヒナイ川エリアにおける当センターの入り込み調査について説明した後、ピナイサーラの滝壺へ案内しました。屋久島とは違った特徴的な西表島の希少な植物等を観察しながら西表島森林生態系保護地域の現状と保全利用等について理解を深めてもらうことができました。

    ピナイサーラの滝は連日の雨で普段より水量が多く、滝上への案内については、安全を考慮し断念しました。

    翌14日は、森林総合研究所林木育種センター西表熱帯林育種技術園の千吉良園長の案内で技術園内の様々な樹種等について説明を受けました。また、屋久島森林生態系保全センターでは屋久杉の苗を森林環境教育等に使用するため、センターにおいて育苗しており、千吉良園長から種まきの時期や方法等について貴重なアドバイスをいただくことができました。

    その後、西表野生生物保護センターを見学し石垣島へ帰島し意見交換会を行いました。

    意見交換会では、「屋久島森の塾」の現在の取り組み状況や内容等について、活発に意見交換を行うことが出来有意義な時間となりました。

    今回の意見交換会等での意見を踏まえ、両センターの取り組みが更に地域に根差したものとなるよう職員一同邁進します。



    千吉良園長の説明を受ける両センター職員


    活発な意見交換


    日付

    令和5(2023)年11月10日

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    船浦ニッパヤシモニタリング調査を実施

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    11月9日(木曜日)~10日(金曜日)にかけて船浦ニッパヤシ希少個体群保護林のモニタリング調査を実施しました。本年6月期の調査については、6月16日のトピックスでもお伝えしましたが、11月期の調査は、ニッパヤシの葉の状態、光環境(開空度)調査、定点観測、周辺環境調査、光環境改善として本年度実施予定のオヒルギ等の除伐木の明示などを行いました。

    船浦のニッパヤシは、船浦湾のマングローブ林内にあるため潮位が大きく調査に影響し、初日は干潮時間が10時33分で潮も既に引いている状況での調査開始となりました。また、翌日が雨予報とのこともあり、晴天のうちに開空度調査やドローン撮影を先行することとし、午前中に光環境(開空度)調査、除伐木の現地明示を済ませ、午後から葉の状態調査(43株の内26株)、定点観測、ドローン撮影まで行い初日の調査を終了しました。

    二日目は予報どおりの雨模様となりマングローブ林内は滑りやすい状態で、また、雨合羽と胴長を着用しての調査は11月でも全身汗だくになるなど悪条件での調査となりました。しかし、前日に葉の調査以外のほとんどを完了できたいたこともあり、未調査分の葉の状態調査(43株の内17株)と、周辺環境のオキナワアナジャコのシャコ塚の確認変化などを行い、全ての調査項目を無事に終了することができました。



    葉数・状態確認、足下注意で調査中


    オキナワアナジャコのシャコ塚

    日付

    令和5(2023)年11月1日

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    令和5年度森林・林業の技術交流発表大会にて発表

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    11月1日(水曜日)から2日(木曜日)にかけてくまもと県民交流館パレアにおいて、「令和5年度森林・林業の技術交流発表大会」が開催され、九州各県の森林・林業関係者、高校生、森林管理局署の職員など約300人か参加し、当センター職員2名も参加しました。

    当センターは、森林保全部門にエントリーし「西表島における希少野生植物分布状況調査の取り組みについて」を発表しました。

    この課題を取り上げた背景には、西表島の希少野生植物の木本類を主に分布状況を図面上で把握し、植生の推移などを今後の森林生態系の保全・保護に向けたデータとして活用していくこととして、令和4年度から実施しています。今回は、その調査の経過報告を行うもので、調査の進め方や野帳などの取りまとめ、現在までの調査数などを紹介しました。

    当センターの発表順番は10番目でしたが、近づくにつれ緊張感が漂ってきて発表に入ると練習不足もあったせいか発表者とパワーポイント担当者の息が合いませんでしたが、何とか無事発表を終了することが出来ました。その後、審査員からの質問があり何とか答えましたが答えになっていたのかと反省することばかりでした。また、パワーポイントの背面写真には西表島の希少植物の写真を使用しており、会場の方々が気付かれたかわかりませんが、少しは西表島のPRになったのではないかと思っています。

    次年度についても当センターはこの大会に参加する予定としていますが、今回の反省点を踏まえ次回は賞をとることを目標に頑張っていこうと考えています。


    発表するセンター職員


    日付

    令和5(2023)年11月1日

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    鹿川海岸ビーチクリーン活動に参加

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    11月1日(水曜日)八重山環境ネットワークの主催で鹿川海岸のビーチクリーン活動が令和3年10月以来2年ぶりに開催され、当センター職員2名が参加しました。

    鹿川海岸へは船でないと行くことができず、石垣市、西表島東部、西表島西部から3艇の船で総勢33名が集まりビーチクリーンを実施しました。

    当日は、最高気温29℃の厳しい条件の中、参加者は約2時間汗まみれになりながら、海岸線並びに浜辺より奥の林の中まで漂着ゴミの回収を行いました。

    今回、回収したゴミの内訳と量(1袋/45㍑)は次のとおりです。

    ペットボトル22袋、発泡スチロール12袋、漁具・ロープ4袋、ブイ18.5袋、その他プラスチック52袋、ガラス製品1袋、電球0.2袋、缶類1袋、危険缶類0.1袋、紙製品2袋

    また、ペットボトルのラベル国別調査結果(892本中194本確認)では中国産が最も多く、次いでベトナム、台湾、マレーシアなどとなり日本産のペットボトルも3本確認されました。

    今回ビーチクリーンを実施した鹿川海岸は、船を使用するということもあり、参加人数に制限があるなど、諸条件をクリアしての実施となりましたが、次年度以降も関係機関の協力によってビーチクリーン活動が行われるとともに、少しずつでも漂着ゴミの量が減っていくことを望んでいます。


    ゴミの仕分けについて説明を受ける参加者


    海岸線の漂着ゴミ収集


    ゴミの選別作業


    参加全員で記念撮影


    日付

    令和5(2023)年10月30日~31日

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    海外の研修員と直接ふれあう
    ~(JICA)北海道センター(帯広)の講義を対面で実施~

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    当センターは、独立行政法人国際協力機構(JICA)北海道センター(帯広)が行う研修で「地域住民の参加による持続的な森林管理」コースの講義依頼を受け10月30日(09時00分~12時00分)、31日(10時00分~12時00分)に研修を行いました。

    令和2年度から新型コロナウイルス感染症拡大に伴いオンラインでの遠隔研修でしたが、規制が緩和され4年ぶりの現地での開催となりました。

    研修には、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カメルーン、コンゴ民主共和国、マラウイ、ネパール、フィリピン、ソロモン、東ティモール、ウガンダ、ベトナムの10カ国から10名(男性4名、女性6名)の研修員が参加しました。

    30日は、昨年度に引き続き担当職員の他に海外の研修員と直接ふれあってもらいたいという観点から、若手職員も講師を務めました。

    講義内容は、「日本の森林や森林管理」「西表島の森林と森林利用」「西表島のマングローブ」「西表森林生態系保全センターの業務」の4つのコンテンツに分かれており、それぞれを説明した後、質問を受けました。

    質疑では、「なぜ、西表島は国有林が多いのか」、「ツルヒヨドリは西表島全体に繁茂しているのか」などの質問があり、「沖縄県の林野は琉球王朝時代に杣山(そまやま)と呼ばれていたが、明治32年の法律の公布により杣山、川床、堤防敷、道路敷及びその他の民有林と認めるべき事実がないものは官有となったこと」、「ツルヒヨドリについては、今のところ一部の地域で発生していること」を説明しました。

    31日は森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキ並びに大富遊歩道沿いで当センターが行っている業務内容等を現地で説明しました。実物のサキシマスオウノキを見た研修員は、奇声をあげながら記念の写真を撮っていました。

    私自身初めてのことではありましたが、今回、直接研修員とふれあうことができ、とても勉強になると同時に楽しく2日間を過ごすことができました。

    今回の研修を通じて学ばれたことを、それぞれの国で現存する問題の解決に向けて取り組まれることを期待します。


    4年ぶりの対面での講義


    サキシマスオウノキと研修員


    仲間川を背景に


    大富遊歩道を1時間30分かけて移動




























    日付

    令和5(2023)年10月26日~27日

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    仲良川マングローブ林各種調査(生育状況並びに生育環境・台風被害地・立ち枯れ)を実施

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    西表国有林146・154林班内にある仲良川のマングローブ林モニタリング調査箇所では、台風被害地、立ち枯れ調査を毎年実施しています。それに加えて今年度は、3年に1回調査を実施している生育状況並びに生育環境調査を行うことから、業務を効率的に行うこととして、前日の西表島傭船巡視後に現地に入り、10月26日(木曜日)~27日(金曜日)の2日間にかけて調査を実施しました。

    26日は朝からの調査となりましたが、11時頃が干潮となっているため、台風被害地から調査を開始しました。今年は6月に台風6号が襲来したものの、林縁木等の被害は確認されませんでした。調査箇所の状況は、中央部分の水流箇所では前年度と同様にオヒルギ等の稚樹は確認されませんでしたが、台風被害地林縁部の一部でオヒルギ等の稚樹が多数確認され、一部の定点撮影箇所付近では、前年度より成長していることが確認されました。また、ドローンによる空撮では前年度と同様に被害地内の水流(川)がより鮮明になり、水流を中心に土泥化が進行していることが確認されました。

    台風被害地が終了した後、翌日の天気が雨の予報となっていたため、光環境調査(開空度)、地盤高測定及び測点タグの付け替えを実施しました。

    27日は立ち枯れ調査から実施し、測点タグの付け替え、定点撮影を行いましたが、立ち枯れ木は前年度とあまり変化はありませんでした。調査箇所の周囲の状況は、川側ではオヒルギの稚樹が確認されたものの、山側ではオキナワアナジャコのシャコ塚が確認され、アダン等も侵入し陸地化が進んでいることが確認されました。

    立ち枯れの調査後、前日に引き続き生育状況並びに生育環境調査を実施しました。2組で調査区域のプロット内のオヒルギの樹高と胸高直径をそれぞれ測定している途中で測竿(樹高測定器)が折れるアクシデントもありましたが、プロット内の稚樹計測、最後の定点撮影も終了し全ての調査を無事終えることができました。

    仲良川の調査箇所には毎年来ていますが、近年上流からの堆積土で浅くなっており、潮汐を慎重に見分けていく必要があるため今回実施した前日から現地に入り、調査を実施した方が効率はいいのではと感じました。


    マングローブ林台風被害地調査(空撮)


    成長するオヒルギの稚樹(台風被害地)


    マングローブ林立ち枯れ調査(空撮)


    成長するオヒルギの稚樹(立ち枯れ)


    地盤高の測定
    (生育状況並びに生育環境調査)


    繁茂するオヒルギの稚樹
    (生育状況並びに生育環境調査)





























    日付

    令和5(2023)年10月24日

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    令和5年度密猟防止パトロール(秋期)に参加

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    厳しい夏が終わり本年も西表島で昆虫採集の時期がやってきました。環境省、竹富町、沖縄森林管理署及び当センターは密猟を防止するため、西表島島内の3箇所で合同パトロールを実施しています。また、一昨年より西表財団によるパトロールも行われています。

    当センターは、業務の都合もあり、最終日の10月24日(火曜日)に環境省職員1名と当センター職員2名の3名でユツン及び大見謝の駐車場でパトロールを実施しました。

    17時30分より現地でパトロールを開始すると駐車場にはレンタカーが1台駐車していました。車の持ち主は居ませんでしたがパトロール記録表に必要事項を記入し、入林届が車のダッシュボードに置いてないか確認しましたが見当たらず、しばらくすると持ち主が山から降りてきたため、入林の目的等の聞き取りを開始しました。車の持ち主は、前回もパトロールでの聞き取りを受けており、昆虫採集をするには夜間は怖いため昼間しか山には入らないとのことでした。また、入林届も出されており、今後入林するときはダッシュボードなど見える位置に置いて入るよう注意を呼びかけました。

    今回のパトロールでは、4人の採取者に声掛けやチラシの配布等を行いましたが、聞き取りを行ったところマルバネクワガタやチャイロマルバネクワガタを採取する目的で入林する人が多く見られました。

    西表島ではマルバネクワガタは採取規制対象外になっていることから過剰な採取を行うと昆虫等が激減して生態系に影響が出る恐れがあります。昆虫等を採取することは採取者の判断となりますが適度な採取をお願いします。また、国有林の適切な管理と入林者の安全のため入林届の提出をお願いします。


    聞き取りを行う職員


    日付

    令和5(2023)年10月24日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【112日目】

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    外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を10月24日(火曜日)実施しました。
    防草シート設置後、約3ヶ月が経過した結果を報告します。

    経過観察【112日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所数:6箇所

    今回の経過観察では、前回調査時より2箇所増えて萌芽の発生が確認されました。
    萌芽が確認された箇所は、防草シートが破れた箇所と、防草シートの隙間からの発生となっています。
    前回調査(9月4日)時から24日経過しての調査となりましたが、防草シートの隙間から発生した萌芽は約70cm伸びており、ギンネムの成長の早さに驚くばかりです。



    破損個所から萌芽発生


    成長の早さにびっくり!


    日付

    令和5(2023)年10月18日

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    令和5年度西田川の利用状況調査(令和5年10月分)報告

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    10月18日(水曜日)、今年度4回目の西田川の利用状況調査を実施しました。

    晴れてはいましたが、日差しは比較的穏やかで、気温も30度を超えなかったため、ツアーには丁度良い天候でした。

    天気が良かったためか、滝周辺ではイシガキトカゲが日光浴をしていました。イシガキトカゲは石垣島・西表島に生息するトカゲで、ニホントカゲの仲間では最小の種(最大でも15cm程度)です。西表島には日本最大の種であるキシノウエトカゲ(最大で約40cm)も生息しています。こちらは天然記念物に指定されています。両種は棲み分けをしており、森の中で見られる尻尾が青いトカゲはほとんどがイシガキトカゲです。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー2組の8名(ガイド含む)で、一組は県外から、もう一組は海外からの観光客でした。

    なお、10月期の利用者数は、昨年度の同月と比較してツアー数は同数、利用者数は減少する結果となりました。



    天候に恵まれました


    日光浴をするイシガキトカゲ


    日付

    令和5(2023)年10月12日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年10月分)報告

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    10月12日(木曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    内地ではそろそろ紅葉が見られる頃かと思いますが、西表島はまだまだ暑く、調査地点へ向かう道中ではセミが鳴いていました。夏の終わりはまだ先のようです。

    10月ではありますが、林内および調査地点周辺では植物が青々と茂っています。通りかかった観光客からは「10月じゃないようだ」「今が10月であることを忘れそうだ」といった声が聞かれました。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー14組の72名(ガイド含む)で殆どが県外からの観光客でした。

    なお、10月期の利用者数は、前年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに微減となりました。


    係留中のカヤック(上流の係留地点)


    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    林内および調査地点周辺の様子


    林内および調査地点周辺の様子




    日付

    令和5(2023)年10月11日

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    「森の巨人たち百選」ウタラ川のオヒルギへの歩道を調査

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    毎年実施しているウタラ川のオヒルギモニタリング調査箇所へは、カヤックを利用し調査道具を載せ浦内川から支流のウタラ川に入り現地へ行っているところです。以前はウタラ炭鉱跡へ行く歩道の終点からオヒルギまで行く歩道があったそうですが、現在ではその歩道を知っている職員もいない状況です。

    9月に実施した野生植物分布状況調査の際に西表島に詳しい加島氏に歩道のことを尋ねたところ、「10数年前はカヤックがなかったため歩いてオヒルギまで行っていた」との話があったことから、現地までの案内をお願いしたところ快い返事をいただき、10月11日(水曜日)に、加島氏、租納森林事務所地域技術官、当センター職員3名の計5名で歩道の調査を実施しました。

    当日は、ウタラ炭鉱跡へ行く歩道の終点から調査を開始しましたが、年月が経っているせいか歩道の跡らしきものはなく、鬱蒼としたアダンなどが生茂った状態で、切り開きに悪戦苦闘しました。当日の西表島は、秋めいて涼しく感じられましたが、作業を行っていると流石に汗が噴き出て止まらないため、こまめな休憩と水分補給を行いながら作業を進め、ようやくオヒルギに辿り着きました。

    今回、歩道の切り開きを実施しましたが、アダンなど植生の成長が早いため、今後は歩道のメンテナンスが重要となりそうです。

    また、9月26日のトピックスでお伝えしました「令和5年度巨樹・巨木保全協議会」の通常総会で要望があった現地視察を実施するため、協議会事務局と調整をしながら進めていこうと考えています。



    鬱蒼としたアダン


    ウタラ川のオヒルギ


    日付

    令和5(2023)年10月7日

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    石垣駐屯地やいまDAY2023に出席

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    10月7日(土曜日)に、石垣駐屯地やいまDAY2023が石垣駐屯地において開催され、招待客を含め市民1,800人余りが訪れました。

    石垣駐屯地は、今年3月に開設され一般公開されるのは今回が初めてです。

    駐屯地内の広場で行われた訓練展示では、各種装備品が紹介された後、島しょ防衛を想定した訓練が公開されました。午後からは、各種装備品が展示されたほか、体験試乗や那覇の第15音楽隊による音楽演奏などがおこなわれました。

    訓練展示前には石垣駐屯地の井上司令から、「90の駐屯地から来て島に溶け込めるか不安もあったが、受け入れていただき心から感謝している」旨のあいさつがありました。私たちセンター職員も西表島に溶け込み地元から信頼されるよう、日々努力して参ります。



    訓練展示に登場した災害派遣車両


    各種装備品を見学する市民


    日付

    令和5(2023)年9月26日

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    4年ぶりに開催~令和5年度西表島巨樹・巨木保全協議会通常総会に出席~

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    仲間川のサキシマスオウノキとウタラ川のオヒルギは、平成12(2000)年4月に「森の巨人たち百選」に選定され、平成13(2001)年4月には竹富町が主催する「西表島巨樹・巨木保全協議会」(以下、保全協議会という。)が設立され、必要な保全対策が講じられています。

    9月26日(火曜日)に、「令和5年度巨樹・巨木保全協議会」の通常総会が竹富町役場3階庁議室で4年ぶりに対面方式で開催され、竹富町、竹富町観光協会、竹富町商工会、沖縄森林管理署及び当センターの委員ら11名が出席し開催されました。

    会議は事務局の竹富町農林水産課の進行により、巨樹・巨木保全協議会会長の山城副町長の挨拶後、早速議事に入りました。事務局より「令和4年度事業報告」、「令和4年度収支決算及び監査報告」、「令和5年度事業計画(案)及び予算(案)」など5つの議案について説明があり議事毎に質疑が行われました。

    「令和4年度事業報告」では、長年問題になっていた絞め殺しの木とも言われる着生アコウの除去を実施するため、10年あまりの懸案事項であった文化庁への申請が令和5年3月に許可された旨の報告がありました。また、「令和5年度事業報告(案)」では着生アコウの除去作業の予算が計上されるなど、5つの議案が承認され通常総会は無事終了しました。

    総会終了後、委員から仲間川のサキシマスオウノキとウタラ川のオヒルギの現地視察の要望があり、当センターとしても協議会事務局と情報交換などを行いながら実現に向けて実施していくこととしています。


    4年ぶりに開催された通常総会

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    令和5(2023)年9月22日

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    令和5年度第32回石西礁湖自然再生協議会に出席

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    9月22日(金曜日)に第32回石西礁湖自然再生協議会が、八重山合同庁舎大会議室を主会場にオンラインを併用し開催され、当センター職員1名が出席しました。

    当日の協議会では、新規参加委員3団体の承認手続きが行われた後、石垣市の担当より、「石垣市サンゴ保全庁内連携チーム」の設置の目的や今後の取り組みなどの報告に続き、当協議会の各部会、作業チーム、ワーキンググループの活動報告があり、環境省と協定を結んでいるパラオ国際サンゴ礁研センターから台風で被害を受けたサンゴの再生事業の取り組みや、八重山ローカルSDGs推進協議会の取り組みについて情報提供が行われました。

    その後、環境省より現行の行動計画2019-2023の成果及び課題、見直しの進め方等について説明があり、次期行動計画2024~2028年の策定に向け、特に重要な取り組みを重点項目として設定し行動計画に記載していくことなどが確認されました。最後に、Web参加も含めた全員でグループ討議を行い、それぞれのテーマに対し真剣な意見が交わされました。


    第32回石西礁湖自然再生協議会

    日付

    令和5(2023)年9月20日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る~県道沿いの草刈りに参加(5回目)~

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    先月に引き続き、イリオモテヤマネコロードキル対策として環境省西表自然保護官事務所主催で5回目の県道沿いの草払いを令和5年9月20日(水曜日)に実施し、西表自然保護官事務所3名、パークボランティア4名、沖縄森林管理署2名及び当センター2名の計11名が参加しました。

    先月の打ち合わせでは早朝(07時30分~09時30分)からの作業予定となっていましたが、今回は暑さ対策として16時30分から18時30までの2時間の時間設定となりました。

    今回の作業は、西表島のゲータ橋先の駐車場からクーラ橋をめがけての草刈りとなり、当センターは切った草を集積し片付ける作業を担当しました。作業を開始するとやはり汗はかきますが、8月に実施した時よりも若干ではありますが暑さは和らいだような気がしました。

    草刈り作業終了後の打ち合わせはありませんでしたが、今回、県道の交通量が多く草刈り機で石が飛ばないように気を付ける等通行する車にも配慮が必要だと感じました。また、西表島は10月と言ってもまだ暑さが厳しいので、こまめな休憩と水分補給を行いながら安全第一で草刈り作業を行っていこうと考えています。

    昨年は8月から立て続けに4件の交通事故が発生していますが、昨年12月から現在まで交通事故は発生していません。この時期はイリオモテヤマネコの子供たちの動きが活発になります。この無事故を続けるためにドライバーの皆さん、気をつけて運転してください。

















    草刈りに精を出す参加者


    疲れ切った参加者


    作業前


    作業後




























    日付

    令和5(2023)年9月20日

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    野生植物分布状況調査を実施(第3回)

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    令和5年度第3回目の野生植物分布状況調査を9月20日(水曜日)に西表島東部地区にある歩道沿いを中心に調査を実施しました。

    初秋といっても西表島はまだまだ夏です。当日も日差しが照りつける大変暑い日でしたが、林内に入ると周りの立木が大きいせいか木陰ができ、風が吹くと少し涼しく感じられました。奥地の調査となりましたがこの暑さに負けないように、こまめな休憩を取りながら調査を進めていきました。

    今回も島内の植物に詳しい国有林職員OBの加島幹男氏に協力いただき、植物の特徴、花の咲く時期等丁寧な説明を受け、11種の植物を調査することが出来ました。

    その中で、今回はイリオモテヒイラギを簡単に紹介します。イリオモテヒイラギは環境省レッドリスト、レッドデータおきなわには該当していませんが、竹富町自然環境保護条例(希少野生植物)に指定されています。一般的にヒイラギと聞くと葉にとげがあるのを思い出しますが、イリオモテヒイラギは若木にはとげがあるものの、成木になるととげがなくなります。また、普通のヒイラギに比べて、葉、花も小さく葉形も異なります。

    今後も奥地の調査となります。調査地については現在検討中ですが、綿密な調査計画を立て安全第一で実施して行こうと考えています。

    現在まで122種の調査を終えています。

    調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。



    イリオモテヒイラギ(若木の葉)


    イリオモテヒイラギ(成木の葉)


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    令和5(2023)年9月7日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年9月分)報告

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    9月7日(木曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は雨時々曇り、雨が降ったり止んだりと不安定な天気です。
    まだまだ暑い西表島ですが、雨が降っているということもあり、いつもより少しひんやりとしていました。

    9月に入り、調査地点付近では開花を終えたサガリバナが実をつけていました。
    ガイドの方の話によれば、昔の人はサガリバナの実を利用した毒流し漁を行っていたとのことです。炒って砕いた実を水面に撒くと毒で麻痺した魚が浮いてくるそうです。

    さて、今回の調査結果は、カヌーツアー18組の86名(ガイド含む)でほとんどが県外からの観光客でした。雨ではありましたが、意外と観光客が多いように見受けられました。

    なお、9月期の利用者数は、前年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに減となりました。

    現在は水産資源保護法により禁止されています。


    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    係留中のカヤック(上流の係留地点)


    サガリバナの実


    調査地点付近のサガリバナの様子


    日付

    令和5(2023)年9月5日

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    令和5年度石西礁湖自然再生協議会、第7回海域・陸域対策部会に出席

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    9月5日(火曜日)に令和5年度石西礁湖自然再生協議会の第7回海域・陸域対策部会が、国際サンゴ礁研究・モニタリングセンターを主会場にオンラインを併用し開催され、当センター職員1名が出席しました。

    当日の部会では、石垣市で発足した「石垣市サンゴ保全町内連携チーム」について情報提供が行われた後、環境省より次期行動計画の枠組みや見直しスケジュール等の説明が行われました。

    その後、各団体が設定した、海域対策・陸域対策・地域支援の取り組みについて説明等があり、石西礁湖自然再生全体構想行動計画(2019年~2023年)の見直しについて議論が行われました。

    今後は、各部会、協議会の議論を経て次期行動計画(2024年~2028年)の策定に向け取り組むこととなります。


    行動計画2019-2023

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    令和5(2023)年9月4日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!その後、経過観察【62日目】

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    7月5日及び8月16日のトピックスでもお伝えしていましたが、防草シートを設置して約2ヶ月が経過したことから、外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を9月4日(月曜日)実施しました。

    結果は以下のとおりとなりました。

    経過観察【62日目】
    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所数:4箇所

    今回の経過観察では、前回調査より2箇所増えて萌芽の発生が確認されました。萌芽が確認された箇所は、防草シートで覆っていない根の部分や、立木に這わせた隙間からなどからの発生となっています。

    後日(9月6日)、萌芽が確認された4箇所中3箇所に防草シートを補充する等、萌芽発生の防止対策を講じました。




    防草シートで覆ってない根


    防草シートを補充


    日付

    令和5(2023)年9月4日

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    ギンネム(外来種)の駆除事業に着手

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    5月18日付けのトピックスでお伝えしていますように大富遊歩道沿いのギンネム引き抜き駆除を9月4日(月曜日)から開始しました。

    事業実施にあたり作業内容や作業区域の説明を行ったあと、作業時の安全について指導を行いました。特に大富遊歩道は登山者も多く重機を使った作業となるため、周囲の安全確認を十分に行うことや作業員間の連絡合図の徹底等について指導を実施しました。

    当センターでは、当事業やギンネムの根株を防草シートで覆って枯死させる駆除など、今後も様々な視点でギンネム駆除対策に取り組んでいきたいと考えています。




    重機での引き抜き作業


    安全指導


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    令和5(2023)年8月29日

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    海岸林自然再生試験地のタグ確認を実施

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    当センターでは南風見国有林に在来植物による防風・防潮の持続的な機能の発揮が期待できる海岸林の再生を目的とした試験地を設定し、植栽木及び天然発生木を対象にタグを付け成長量調査等を行っています。事前踏査の際、台風の影響やビニールタイの経年劣化等によりタグの脱落が多く見られたため、8月29日(火曜日)にタグの補修作業を実施しました。

    海岸沿いにある試験地は風の通りも悪く気温30度超で蒸し暑い中での作業となりましたが、500本余りのタグを全て確認し、次回調査の準備を整えることができました。

    西表島の農地では、牧草の刈り取りが終えたところも見え始め、少しづつ秋を感じる風景が目に留まるようになってきました。











    タグ確認中

    タグの状態を1本づつ確認

    農地

    農地はすっかり秋の風景です


    日付

    令和5(2023)年8月25日

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    西表島モニタリング評価委員会(仮称)設置に向け議論~奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会
    令和5年度第1回西表島部会開催~

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    8月25日(金曜日)に、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島世界自然遺産地域連絡会議 令和5年度 第1回西表島部会」が竹富町離島振興総合センターを主会場にオンラインを併用し開催され、当センター、沖縄森林管理署、環境省、沖縄県、竹富町などの行政機関、地元住民代表、西表島エコツーリズム協会や観光関係団体ら46名、傍聴者4名が参加しました。

    当日の会議では、昨年12月に世界遺産委員会事務局へ提出された「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島の保全状況報告書」の対応状況について環境省から報告が行われた後、「西表島部会設置要綱の改定について」、「行動計画の改定及び事業進捗状況について」、「モニタリング評価委員会について」などの議事について、事務局から提案説明があり議事毎に議論が行われました。

    特に「行動計画の改定及び事業進捗状況について」では、竹富町観光案内人条例に伴うガイド事業者への指導徹底やインフラの整備、「モニタリング評価委員会について」では、海域や昆虫についてのモニタリング追加、専門家の追加などの要望が出されました。

    今後は、委員からの要望や西表島行動計画に沿って各行政機関が取り組むこととなります。














    様々な要望が出された西表島部会

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    令和5(2023)年8月22日

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    令和5年度西田川の利用状況調査(令和5年8月分)報告

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    822日(火曜日)今年度3回目の西田川の利用状況調査を実施しました。

    調査日当日の天候は晴れでした。調査地点までの道中では大きな雲で日射しが遮られる場面もありましたが、調査地点に到着してからはカンカン照りで非常に暑かったです。

    大原港から調査地点へ向かう道中で道路を横断するヤシガニを発見しました。
    拳大の若い個体で(寿命は50年程度で体重4kg、体長40cm程度まで成長すると言われています)
    本来は夜行性なのですが、繁殖期(7月~9月)を迎えて活発になっているようです。
    車に轢かれない位置へ移動させるため手で掴みましたが、小柄ながら非常にパワフルで、ヤシの実をハサミで毟って食べるというのも納得の力強さでした。
    脱皮して間もないのか、殻にはかすかに弾力があるように感じました。

    ヤシガニはアダンの実が好物で、昼間は暑さを避けるためアダンの木に登っていると言われています。
    観察したい方はアダンの木の周りを探すといいかもしれません。

    さて、調査の結果は、ツアー4組の29名(ガイド含む)で県外からの観光客でした。
    夏休みということもあり、子ども連れの観光客が多かったです。また、4組のうち1組はカヌーではなくSAPボードで訪れていました。

    滝の周辺は風もなく、カメラの気温計も29度を指していましたが、比較的涼しく感じられました。
    観光客は滝下でしばらく涼んだ後、滝上に登り、滝上からの景色を楽しんでいました。

    なお、前年度の同月と比較してツアー数・利用者数ともに微増となりました。


    大原港
    調査日当日の空
    快晴!

    ヤシガニ
    ヤシガニ
    ロードキルに注意

    滝上
    サンガラの滝(滝上)

    滝下
    サンガラの滝(滝下)


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    令和5(2023)年8月16日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!
    その後、経過観察【43日目】

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    7月5日のトピックスでもお伝えしていましたが、防草シートを設置して1ヶ月が経過したことから外来植物であるギンネム駆除箇所の経過観察を8月16日(水曜日)実施しました。

    結果は以下のとおりとなりました。

    経過観察【43日目】

    防草シート設置本数:130本(箇所)
    萌芽発生箇所数:2箇所

    今回の経過観察では、2箇所で萌芽の発生が確認されましたが、当センターの予想をはるかに下回る結果となりました。今後も定期的に経過観察をすることとしていますが、次回の経過観察時に萌芽が発生した箇所の対策を講じたいと考えています。


    防草シートの隙間から萌芽が発生!


    立木に這わせた防草シートから萌芽が発生


    日付

    令和5(2023)年8月16日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る~県道沿いの草刈りに参加(4回目)~

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    イリオモテヤマネコロードキル対策として環境省西表自然保護官事務所主催で4回目の県道沿いの草払いを令和5年8月16日(水曜日)に実施し、西表自然保護官事務所3名、パークボランティア2名及び当センター2名の計7名が参加しした。

    当日は、真夏の暑さ対策として時間設定が午前7時からの作業開始となり、マングローブ林モニタリング調査予定箇所のタグ確認とギンネム駆除のマット敷設後の状況確認と併せて前日入りでの参加となりました。

    今回の作業は、西表島のゲータ橋付近の草刈りとなり、作業開始時は昼間ほどの暑さは感じられないものの流石に汗はかきます。今回も当センターは切った草を集積し片付ける作業を担当しましたが体力があったのは開始1時間までで、残りの1時間はきついと言うより苦しいと言った状況となりました。やはり西表島の蒸し暑さのせいか参加者全員疲れ切った状態でした。

    草刈り作業終了後、参加者全員で来月実施の打合せを行い、次回も暑さ対策として午前7時から実施することになりました。9月と言っても西表島はまだ暑いので、こまめな休憩と水分補給を行いながら安全第一で草刈り作業を行っていこうと考えています。

    また、この時期は夏休み期間で通常よりも多くの観光客が来島していることもあり、県道での車の交通量も多くなります。運転される方はイリオモテヤマネコが道路を横断するかもしれませんので十分にお気をつけ下さい(特に夜間、薄暮時)。

    ご来光
    西表島朝一番のご来光(船浦港)

    作業前
    作業前

    集合写真
    7人で作業を頑張りました

    作業後
    作業後




































    日付

    令和5(2023)年8月15日

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    マングローブ林モニタリング調査箇所(前良川、後良川、与那田川)のタグ確認を実施

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    令和6年度マングローブ林モニタリング調査実施予定の3箇所(前良川、後良川、与那田川)のタグ確認を8月15日(火曜日)に実施しました。

    当日はうだるような蒸し暑さで、動くたびに汗が噴き出でてくる状況での作業となりました。

    今回タグ確認を行った3箇所は、令和2年度に紙タグからスチロール製のタグに変更し令和3年度に調査を実施しています。タグを結びつけているビニ帯は風化等の影響で切れていたため、若干の欠番が見受けられましたが、欠番のタグを新タグに変える確認作業は思いのほかスムーズに進みました。また、区域標識等に巻いてある標示テープも風化していたため、新しいテープの付け替えも実施しました。

    今回実施した3箇所の現地確認とタグ確認が出来たことで、次回の本調査がスムーズに行えればと考えています。

    タグ確認

    次回の調査に備えてタグを確認中

    テープ交換

    標示テープの交換


    日付

    令和5(2023)年8月9日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年8月分)報告

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    8月9日(水曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    台風6号が先島諸島を去って数日、調査日当日の天気は曇り時々雨でした。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー23組の143名(ガイド含む)でほとんどが県外からの観光客でしたが、県内からの観光客も若干名いました。台風の影響が残る中、多くの観光客が訪れていました。

    なお、8月期の利用者数は、前年度の同月と比較してツアー数は同数、利用者数は増となりました。

    【注意喚起】

    西表島の国有林の中にはハブをはじめ、危険な生物も生息しています。今回の調査で「ヤマンギ」に遭遇したので紹介します。

    ヤマンギとは「山の棘」という意味の方言で、イワサキカレハという蛾の幼虫を指します。サガリバナ等の葉を食べて成長し、最大で15cmほどにまで成長します。今回遭遇した個体も10cmほどありました。

    非常に強力な毒の毛を身体に纏っており、この毛が刺さると激痛が走り、ときには高熱が出ることもあるそうです。ガイドさんの話では西表島ではハブより恐れられているとのことでした。

    こちらから触らなければ刺されることはありません。
    リュックや帽子等に着いた際は直接触らず、木の枝等でヤマンギを歩かせるようにして取り除いてください。

     


    係留中のカヤック(下流の係留地点)


    係留中のカヤック(上流の係留地点)


    ヤマンギ(イワサキカレハの幼虫)


    リュックの上を這っていたヤマンギ


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    令和5(2023)年7月24日

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    イリオモテヤマネコを交通事故から守る~交通安全運動に参加~

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    7月24日(月曜日)18時30分から県道215号線の浦内橋~干立集落間において、環境省西表自然保護官事務所主催によるイリオモテヤマネコを交通事故から守る交通安全運動が行われ、西表自然保護官事務所4名、八重山警察署1名、トラ・ゾウ保護基金西表島支部ヤマネコパトロール3名、西表財団1名、地元ボランティア4名、上原小学校児童3名、沖縄森林管理署1名及び当センター1名の計18名が参加しました。

    この時期は仔猫が生まれ、親猫は子育てに励むことに加え、仔猫が警戒することなく道路に頻発する時期でもあり、過去の目撃情報や交通事故ともに比較的多いことから、イリオモテヤマネコの交通事故リスクを下げるため7月~8月を活動強化月間として設定しています。

    活動内容としては、着ぐるみまーやと共に、のぼりや看板を持って通過する車一台一台のドライバーに対し安全運転を呼びかけるもので、参加者全員で真剣に取り組みました。

    昨年末から現在まで、幸いにもイリオモテヤマネコの交通事故は発生していませんが、今回の活動を通して、無事故日数が1日でも長く続きますとともに、交通事故が無くなることを望んでいます。


    着ぐるみまーや

    安全運転を呼びかけた参加者

    日付

    令和5(2023)年7月20日

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    野生植物分布状況調査を実施(第2回)

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    野生植物分布状況調査の目的等については、第1回目を実施した5月24日のトピックスでお伝えしていますが、引き続き令和5年度第2回目の調査を7月20日(木曜日)に実施しました。

    今回は、西表島西部地区にある歩道沿いを中心に調査を実施しました。当日は真夏の日差しが照りつける大変暑い日でしたが、林内に入ると周りの立木が大きいせいか木陰ができ、風が吹くと少し涼しく感じられました。

    今回も島内の植物に詳しい国有林職員OBの加島幹男氏に協力いただき、植物の特徴、花の咲く時期等丁寧な説明を受け、15種の植物を調査することが出来ました。

    その中で、今回はモルッカネムを簡単に紹介します。モルッカネムは赤道直下にあるインドネシアのモルッカ諸島が原産で当然外来種となりますが、以前西表島に数本植林されたと聞いています。特長は、とにかく生長が早く10年で数十メートルにもなるそうです。木質が柔らかく軽いため桐の代用品として扱われていました。台風等の強風に弱く、調査地でも強風の影響と思われる根倒れ1本が確認されています。

    次回からは更に奥地の調査となります。調査地については現在検討中ですが、調査計画を立て安全第一で実施して行こうと考えています。

    現在まで111種の調査を終えています。

     ※調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。


    モルッカネムの葉


    根倒れしているモルッカネム


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    令和5(2023)年7月19日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年7月分)報告

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    7月19日(水曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    当日は調査地点に到着するまでは晴れており、とても蒸し暑かったのですが、午後1時頃から天気が急変し、土砂降りの雨となりました。

    夏ということで生き物の活動も活発になっており、調査地点に到着するまでの間に様々な生き物を見ることができました。本土はもちろん、沖縄本島とも少し違った生き物を見られるのが西表島の魅力です。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー13組の72名(ガイド含む)で全員県外からの観光客でした。
    前年度の同時期に比べるとツアー数・観光客数ともに減となりました。

    梅雨明けから約1か月が経ち、夏も本番です。西表島は気温だけでなく湿度も高いため、熱中症になりやすい環境にあります。訪れる際は熱中症対策をお願いします。

    下流の係留地点
    下流の係留地点

    上流の係留地点
    上流側の係留地点

    サキシマカナヘビ
    サキシマカナヘビ(八重山諸島固有種※)

    国内希少野生動植物種に指定されています。絶対に捕獲しないでください。








    キノボリトカゲ
    サキシマキノボリトカゲ
    尻尾は切れません












    日付

    令和5(2023)年7月19日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る~県道沿いの草刈りに参加(3回目)~

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    環境省西表自然保護官事務所主催で行われている県道沿いの草払いが、7月19日(水曜日)の午前9時から西表島の浦内橋付近で行われ、西表自然保護官事務所5名、トラ・ゾウ保護基金西表島支部ヤマネコパトロール1名、パークボランティア2名、沖縄森林管理署2名及び当センター2名の計12名が参加しました。

    作業開始前に熱中症対策や刈払機による県道通行車両への飛び石対策などの注意事項が伝えられ、それぞれの持ち場へ移動し作業を開始しました。

    今年度3回目の当日も晴天に恵まれ、うだるような暑さの中ではありましたが、水分や塩分を補給するとともに、こまめに休憩を挟みながら作業を行いました。

    沖縄森林管理署と当センターは、前回同様切った草を集積し片付ける作業を担当しましたが、作業を重ねる度に段取りも良くなってきているように感じます。

    次回以降も厳しい暑さの中での作業となりますが、体調管理に努め安全第一で作業を行っていこうと考えています。

    また、イリオモテヤマネコの無事故日数も200日を超えました。引き続き、交通事故対策に貢献できるよう取り組んで参ります。


    作業前の繁茂した草の状況


    厳しい暑さの中、作業に精を出す参加者


    見違えるようになった県道


    やりきった参加者

    日付

    令和5(2023)年7月5日

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    外来種対策ギンネム駆除の防草シートを設置!

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    6月8日(木曜日)から7月5日(水曜日)の間、延べ4日間にかけて、外来植物であるギンネムを駆除するため防草シートを用いた駆除作業を実施しました。

    ギンネムはこれまでのトピックスでもお伝えしていますが、「世界の侵略的外来種ワースト100」に掲載されるなど生物多様性に深刻な影響を与える植物で、繁殖力が旺盛で根元から伐採しても、切り株から数日も経てば新芽が芽吹いてくる強靱?厄介?な外来植物です。

    ギンネムは伐採しても伐根から萌芽することから、伐根を防草シートで覆って完全に枯死させるため、昨年度伐採したギンネム約120本を防草シートで覆うこととしました。作業は伐根を覆うための事前準備、その後、防草シートを被せるといった、いたってシンプルなのですが、事前準備は防草シートを切り株に被せるため伐根の高さを1本づつ調整する必要があり、手鋸でギンネム約120本余りを伐採する作業がとても重労働となりました。その後、防草シートの設置となりますが、こちらも杭が地面に刺さりにくく、思うようにシートが固定できず悪戦苦闘しながらの作業となりました。

    6月8日から7月5日にかけて実施しましたが、既に夏本番となった西表島は連日気温30度超と、うだるような暑さの中での作業となり、当センター職員4名、熱中症に注意しながら予定したギンネム駆除を完了することができました。

    今後は、防草シートを設置した箇所の経過観察をしつつ、次のギンネム駆除に向けて取り組んでいきたいと思います。


    昨年度伐採した切り株から
    萌芽しているギンネム


    伐根の高さを調整中


    高さ調整完了!あと1本も大きいな~


    防草シート固定完了


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    令和5(2023)年6月30日

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    森の巨人たちを調査~「ウタラ川のオヒルギ」モニタリング調査を実施~

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    平成12年(2000年)に「森の巨人たち百選」に選定された、西表島の国有林内に生育する推定樹齢350年とも言われる「ウタラ川のオヒルギ」のモニタリング調査を6月30日(金曜日)に実施しました。

    当日は夏の日差しが照りつける暑い中、当センター職員2名、沖縄森林管理署租納森林事務所の大城地

    域技術官とともにカヤックを使用して調査地に向かいました。浦内川を上流に進んでいくと南風の強風(進行方向と逆風)が吹きなかなか前に進まない状況でしたが、ウタラ川の支流に入ると風も止み、上流から下ってくる観光客に挨拶をしながらようやく調査地に到着しました。

    到着後、早速今回の調査項目である樹勢や樹高、胸高直径、光環境、林床植生や着生植物の変化などの計測を実施しました。

    各調査結果は、樹高8.6m、胸高直径99.5cm、根回りは前回同様オキナワアナジャコのシャコ塚があるため計測が出来ない状況でした。光り環境(開空度)について、当日の天気は晴れていましたが、周辺にあるオヒルギ等の枝葉により若干数値が低くなり、また、オヒルギ周辺の林床植生数についてはオヒルギの若成木の枯損が目立ち、サカキカズラは増えたものの全体では昨年度より減少する結果となりました。

    5月25日のトピックスでお伝えしました仲間川のサキシマスオウノキと同様に、今後、調査結果を取りまとめ調査報告書を作成し、「西表島巨樹・巨木保全協議会」に報告することにしています。


    推定樹齢350年!ウタラ川のオヒルギ


    樹高と胸高直径を計測


    林床植生調査


    まっすぐ進みません!




































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    令和5(2023)年6月29日

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    外来種対策モクマオウの巻き枯らし駆除を実施

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    6月29日(木曜日)に外来植物であるモクマオウを駆除するため巻き枯らし駆除を実施しました。

    モクマオウは、海岸沿いに防風林として植栽されたものが多く見られ、高さ7~10m、ときには20mに達する常緑高木で日当たりの良い砂地を好みます。森林、草原、湿地、岩地、砂丘、河口のマングローブ林などにも生育しています。

    西表島の浦内川河口においても、マングローブ林内にモクマオウの侵入が見られたため、平成27年度から伐倒を伴わない自然環境に配慮した巻き枯らしによる駆除を実施してきました。しかし、巻き枯らしを実施した数本のモクマオウに再生が見られたため、改めて巻き枯らし処理を実施しました。

    巻き枯らし後の経過について、継続して観察を続けていきたいと思います。


    モクマオウの皮を剥離中


    綺麗に剥離できました

    日付

    令和5(2023)年6月26日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年6月分)報告

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    6月26日(月曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。
    沖縄地方は6月25日に梅雨明け宣言がなされたこともあり、調査日当日は快晴で、きれいな青空が広がっていました。気温も30℃を超え、西表島はもう夏本番です。

    これから夏本番ということで生き物も活発になっているようです。調査地点までの道中ではサキシマカナヘビ(残念ながら写真は撮れませんでした)、カヌー係留地点近辺ではヤエヤマセマルハコガメが確認されました。

    さて、調査の結果は、カヌーツアー14組の78名(ガイド含む)で、ほとんど県外からの観光客でした。なお、6月期の利用者数は、昨年度の同月と比較してツアー数、利用者数ともに微減となりました。


    係留地点付近に現れたヤエヤマセマルハコガメ


    係留中のカヤック(上流の係留地点)

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    令和5(2023)年6月22日

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    池田計画保全部長が西表島を現地調査

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    6月22日(木曜日)から23日(金曜日)にかけて池田計画保全部長が西表島を現地調査されました。

    6月22日は石垣島から高速船で西表島へ移動後、特定観光資源に指定されたヒナイ川エリアに位置するピナイサーラの滝壺へ徒歩で約1時間かけて到着。特徴的な西表島の希少な植物等を観察しながら西表島森林生態系保護地域の現状と保全利用等について把握されました。

    ピナイサーラの滝は連日の晴天で水量は普段より少なく感じましたが、観光客の多さに驚かれていました。

    その後、竹富町の上原浄水施設地滑り箇所と沖縄森林管理署発注の治山工事現場の現地状況を確認されました。治山工事現場では、現場代理人の説明に耳を傾けながらも安全作業について指導を行われていました。

    翌23日は、森の巨人たち百選に選定されている仲間川のサキシマスオウノキを確認され、大富遊歩道沿いの外来種対策(ギンネム)箇所及び昨年9月に襲来した台風12号で崩壊した災害箇所を確認されました。最後に、当センターの海岸林自然再生試験地を確認し、石垣島へ移動しました。

    今回の現地調査は、梅雨の合間で合ったにもかかわらず天候に恵まれ、全行程無事に終了することができました。池田計画保全部長には西表島の自然、沖縄森林管理署並びに当センターが行っている業務を確認していただくことができ、充実した現地調査になったのではないかと思います。


    ヒナイ川エリアの現地調査に向かう一行


    上原浄水施設地滑り箇所を調査される
    池田計画保全部長


    日付

    令和5(2023)年6月21日

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    「自分を守る」のは、自分自身~九州森林管理局 池田計画保全部長によるコンプラアンスキャラバン~

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    6月21日(水曜日)九州森林管理局の池田計画保全部長が来所され、発注事務に係る不正行為の防止について、コンプラアンス(法令遵守)指導が行われました。

    このコンプラアンスキャラバンは、九州森林管理局の幹部自らが毎年各署等を巡回し指導が実施されております。

    池田部長は、入札・契約の適正化の基本となるべき5つの事項や過去の事例並びに自身の体験を基に話をされるなど、判りやすく説明をしていただきました。また、「秘密情報の漏洩、金品の受領、収賄、官製談合等」は必ず見つかるなど、不正に関する情報はささいなことから調査・捜査が始まるとのことでした。

    今回のコンプライアンスキャラバンを受けて、公務員倫理、発注者綱紀保持などコンプライアンスを守るのは、「国民のため」、「組織のため」だけでなく、「自分を守る」ためのものであり、「自分を守る」のは、最後は自分であるということを職員一同、改めて認識させられました。

    自身の体験を踏まえたコンプライアンス指導

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    令和5(2023)年6月21日

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    「石垣市爬龍船(ハーリー)競漕大会」に参加

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    ユッカヌヒー(旧暦5月4日)にあたる6月21日(水曜日)に「令和5年度第117回海神祭(石垣市爬龍船競漕大会)」が開催され、西表森林生態系保全センター職員3名、環境省石垣自然保護官事務所4名、西表自然保護官事務所3名の計10名の合同チーム【チーム名:F&R(フォレスター&レンジャー)】で団体ハーリーの部に参加しました。

    この大会は、漁業者が豊かな海の恵みに感謝を捧げると共に、安全操業と豊漁を海神に祈願する海の一大祭典で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で3年連続中止となっていたこともあり、4年ぶりの開催に市民総出の盛り上がりとなりました。

    団体ハーリーの部は、61チームが8組に別れ競争が行われました。

    当チームは予選第2組目のスタートとなり、緊張感の中、ピストルの合図とともに一斉にエークを漕ぎ、順調な出足でしたが、距離が進むにつれて腕に乳酸が蓄積しはじめ、最後は気力との戦いとなりました。

    残念ながら4年前の雪辱を果たせず最下位脱出はなりませんでしたが、石垣・西表の両自然保護官との絆を深めることができました。

    来年度こそは、新チームで決勝進出を目指してもらいたいと思います。



    力を尽くしたゴールの瞬間


    10名の精鋭達


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    令和5(2023)年6月20日

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    令和5年度西田川の利用状況調査(令和5年6月分)報告

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    6月20日(火曜日)今年度2回目の西田川の利用状況調査を実施しました。
    今年の八重山地方は、あまり雨が降らないまま梅雨が明けるのではないかと思っています。

    調査日当日の天候は晴れ、調査地点まで歩いただけで玉のような汗が噴き出し、息を整えるまでしばらく時間がかかる程でしたが、サンガラの滝を吹き抜ける風はとても心地よかったです。

    さて、調査の結果は、1組の観光客もありませんでしたが、調査を終え帰ろうかとした時に、租納森林事務所の大城地域技術官と臨時職員に出会い、汗まみれになりながら歩道点検等の巡視業務を行っている姿に頼もしさを感じました。

    なお、6月期の利用者数は、昨年度の同月と比較して減となりました。



    自然の音だけがこだまする


    涼しげな水のカーテン(滝裏)


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    令和5(2023)年6月18日

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    南風見田海岸忘勿石周辺のビーチクリーンアップ活動に参加

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    八重山地区の海洋環境保全推進活動を行う団体「八重山環境ネットワーク西表エコプロジェクト」の主催で南風見田海岸忘勿石周辺のビーチクリーン活動が6月18日(日曜日)14時から開催され、当センター職員2名が参加しました。

    当日は、梅雨明けしたかと思われる青空で、直射日光をまともに受け30℃を超える気温となり、清掃活動には厳しい条件の下で、地元スポーツ少年団の子供達とその保護者等、総勢62名でビーチクリーン活動を実施しました。

    参加者は約2時間、この暑さの中汗まみれになりながら清掃活動を実施し、ペットボトル、発泡スチロール等のゴミを一生懸命に拾い収集箇所まで運びました。

    その後、回収したゴミの分別を実施。集めたゴミは、ペットボトルがゴミ袋(45㍑)12袋、発泡スチロールゴミ袋(45㍑)12袋、その他漁具・ロープ、ブイなどを回収しました。

    回収したゴミは、外国から浮遊してきたものが多く、日本製のペットボトルも数本ありましたが、外国製のペットボトルが多数を占めていました。

    ビーチクリーンアップを実施した西表島の南に位置する南風見田海岸は、この時期は漂流ゴミが少ないものの、これから南風の影響で漂流ゴミが増えてくると予想されます。拾ってもまた漂着するゴミ。いつになったら無くなるのでしょうか。


    主催者による開始前の説明


    防風林の中にはゴミがいっぱい!


    どこの国のペットボトルかな?


    集めたゴミの前で記念撮影




































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    令和5(2023)年6月16日

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    船浦ニッパヤシモニタリング調査を実施

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    船浦ニッパヤシ希少個体群保護林(上原国有林208は林小班)は、西表島の船浦地区にありニッパヤシ自生地の北限として、昭和47(1972)年に国指定の天然記念物に指定されています。

    平成17(2005)年からモニタリング調査を開始し、現在は、毎年2回(6月期と11月期)ニッパヤシの葉数や状態、その他周辺環境の変化等について調査を続けています。

    6月14日(水曜日)石垣島を出発するときは横なぐりの雨でしたが、西表島に到着するころには風雨もおさまり時折小雨が降る曇天模様となりました。

    当センター職員4名で調査地まで約30分かけ徒歩で移動し早速調査を開始しました。マングローブ林内は予想以上に足下が滑りやすく悪戦苦闘しながら、ニッパヤシの葉の状態、地盤高の測定及び定点での写真撮影などを行い初日の調査は終了しました。

    翌日、6月15日(木曜日)は沖縄森林管理署租納森林事務所の大城地域技術官も調査に駆けつけ、前日に引き続きニッパヤシの葉数や状態調査を行い、予定していた全ての調査項目を無事に終了することができました。


    ニッパヤシまでは遠いな~


    葉数と状態を調査中


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    令和5(2023)年6月9日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る~県道沿いの草刈りに参加(2回目)~

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    2023年4月26日のトピックスでもお伝えしましたイリオモテヤマネコ交通事故防止に関する連絡会議で要望があった県道沿いの草払いの令和5年度第2回目を6月9日(金曜日)に環境省西表自然保護官事務所主催で、西表自然保護官事務所4名、トラ・ゾウ保護基金西表島支部ヤマネコパトロール1名、沖縄森林管理署2名及び当センター4名の計11名で、午前10時から西表島の浦内橋付近の草刈りを実施しました。

    当日は、晴天に恵まれましたが台風3号の影響かかなり蒸し暑く気温も上昇し、草刈り作業には厳しい状況となりました。そのような中、参加者全員で作業前の打合せを実施し、今回も各自による自己紹介を行い、その後作業に取りかかりました。

    前回同様、当センターは切った草を集積し片付ける作業を担当しましたが草を刈る人が多かったせいか、作業に追いつかず悪戦苦闘しながらの作業となりました。蒸し暑さのせいか参加者全員疲れ切った状態でした。

    草刈り作業終了後、参加者全員で次回等の打合せを行い来月以降に行う予定となりましたが、これから夏本番となり作業条件がかなり厳しくなってくると思われます。次回もこまめな休憩と水分補給を行いながら安全第一で草刈り作業を行っていこうと考えています。

    本年のイリオモテヤマネコの交通事故は現在まで発生していません。この草刈りを行うことで少しでも事故防止に繋がることを祈っています。


    作業開始前の打合せ


    作業に精を出す参加者


    作業前


    作業後
































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    令和5(2023)年6月7日

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    一人ではなく、各々で情報を把握し共有~カヤック運航に係る安全確保のためのカヤック漕艇訓練を実施~

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    西表島は東部の仲間川と西部の浦内川の主要河川をはじめ大小いくつもの河川があり、河川周辺部は海岸部とともに希少な野生動植物の生息、生育地となっています。また、西表島を特徴づけるマングローブ林もこれらの地域に広く分布しています。

    当センターではこれらの生態系を保全するため、各種モニタリング調査や巡視活動を毎年行っています。しかし、西表島は自然環境保護等の観点から道路などの整備は限られており、当センターの業務には、水上からのカヤックによるアクセス手段しかない箇所もあることから、新たに赴任した職員には、カヤックの知識や漕艇の安全確保にかかる訓練を行ってきました。

    今年度も67日(水曜日)に西表島古見の後良川において沖縄森林管理署職員1名と当センター職員2名を対象に漕艇訓練を実施しました。

    今年度の漕艇訓練も地元カヤックツアーのガイドの方に依頼し実技講習を実施しました。
    はじめに、カヤックに準備する必要最低限な物として、ロープ(5m位)や水を汲み出す道具などの説明があり、次に、天気の把握、潮の満ち引きの時間、風向きなど、当日の状況を把握することや、一人だけではなく各々が情報を把握し共有することの大切さなど幅広くご指導いただきました。

    その後、パドルの漕ぎ方、カヤックへの乗り方(足からではなく、尻から乗る。降りるときには両足で)などを教わり、いざ、後良川上流へ向け漕艇訓練を実施しました。訓練が終了する頃には、各自、慣れた手さばきでパドルを漕いでいました。

    今年度も大変充実したカヤック漕艇訓練となり、6月末のカヤックを使用したモニタリング調査に向け準備が整いました。


    パドルの漕ぎ方に聞き入る職員


    カヤックは足から乗らず、お尻から


    いざ、後良川上流へ


    転覆した際の復帰方法
































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    令和5(2023)年5月25日

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    森の巨人たちを調査~「仲間川のサキシマスオウノキ」モニタリング調査を実施~

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    今年度も平成12年(2000年)に「森の巨人たち百選」に選定された、西表島の国有林内に生育する「仲間川のサキシマスオウノキ」のモニタリング調査を5月25日(木曜日)に実施しました。

    当日は朝から天気は良かったものの途中から曇天となり蒸し暑い中での調査となりました。そのような中、調査項目の樹勢や樹高、幹周り、板根の高さをはじめ、枝張り、光環境、林床植生や着生植物の変化などの計測を実施しました。

    各調査結果は、樹高23.9m、胸高の幹周り375.0cm(胸高直径119.0cm)、板根の高さ358.0cmについては昨年と変化はありませんでしたが、光り環境(開空度)については、当日の天気が晴れていたせいか若干数値が高くなり、サキシマスオウノキ周辺の林床植生数については昨年度より減少する結果となりました。

    以前からの懸案事項となっているサキシマスオウノキに着生しているアコウについては、西表島巨樹・巨木保全協議会により令和5年度中の除去が予定されることになっています。また、令和2年度の調査で確認したタカサゴシロアリの営巣については、当時から確認されていた蟻道は見当たらず、営巣は衰退していると考えられます。

    仲間川のサキシマスオウノキも推定樹齢400年と老齢であり、樹木の樹勢をはじめ生育環境等を今後も注視していくこととしています。


    幹周りを計測


    絞め殺しの木とも言われるアコウの根(赤矢印)

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    令和5(2023)年5月24日

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    野生植物分布状況調査を実施(令和5年度第1回)

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    令和4年度から実施している西表島島内の木本類を主に野生植物の分布状況を図面上で把握し、植生の推移等を、今後の森林生態系の保全・保護に向けた基礎データとして活用することを目的とした野生植物分布状況調査の令和5年度第1回目を5月24日(水曜日)に実施しました。

    当日は、梅雨の晴れ間で南風が吹きかなり蒸し暑く、調査箇所を移動するたびに汗が滲み出る状況でした。

    昨年度に引き続き、島内の植物に詳しい国有林職員OBの加島幹男氏に協力いただき、植物の特徴、花の咲く時期等丁寧な説明を受け、21種の植物を調査することが出来ました。

    その中で、今回はシマソケイを簡単に紹介します。シマソケイは西表島では個体数が少なく沖縄県絶滅危惧種ランク「絶滅危惧A.B類(EN)」、環境省レッドリスト「絶滅危惧A.A類(CR)」、竹富町自然環境保護条例(希少)に指定されています。特長として、葉はヘラ型で先は丸く3~6枚が輪生しています。キョウチクトウの仲間で実はビワに似ています。

    これまでの調査は主に西表島の県道周辺にある植生の調査を実施してきましたが、次回からは歩道沿いの調査となります。これから夏の暑い時期が到来し過酷な調査となりそうですが、更に気合いを入れて実施していこうと考えています。

    現在まで96種の調査を終えています。

    ※調査データの中には希少種も含まれており、「場所を教えてください」などの質問等については受け付けておりませんのでご了承願います。


    シマソケイ


    シマソケイの実(ビワに似ている)

     

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    令和5(2023)年5月24日

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    第247回八重山地区官公庁連絡会に出席

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    5月24日(水曜日)に、第247回八重山地区官公庁連絡会が八重山合同庁舎2階大会議室において開催され、当センターから下田所長が出席しました。

    本連絡会は、沖縄県八重山地域に所在する官公庁をもって構成され、会員である官公庁の相互理解と協力・連携関係を深め、八重山地域の維持・発展と会員の親睦を図ることを目的に開催されています。

    ここ数年は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い中止を余儀なくされていましたが、今回、陸上自衛隊石垣駐屯地の開設に伴い、本連絡会へ新規加入をされ38機関が揃っての開催となりました。

    連絡会では、沖縄県水産海洋技術センター、沖縄県八重山土木事務所、沖縄総合事務局石垣農林水産センター、環境省石垣自然保護官事務所、沖縄県八重山農林水産振興センター、沖縄県八重山福祉事務所並びに沖縄県八重山保健所から業務概要等説明のあと意見交換が行われました。

    各機関からの説明内容は多岐にわたるもので、八重山地域の特色を感じることができ、大変勉強になる連絡会でした。


    38機関揃っての八重山地区官公庁連絡会

     

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    令和5(2023)年5月18日

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    外来種対策ギンネム抜き取り木調査を実施

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    5月18日(木曜日)に外来植物であるギンネムを駆除するため抜き取り木の調査を行いました。

    ギンネムは道路沿いや空き地などでよく見られる植物ですが「世界の侵略的外来種ワースト100」に掲載されるなど生物多様性に深刻な影響を与える植物でもあります。当センターでは、これまでも西表島の国有林に生育しているギンネムの抜き取り駆除を実施してきましたが、今回の調査は、ギンネムを引き抜き駆除するため、事業の積算因子に用いる数量を調べるものです。

    今年度、事業を計画しているのは大富遊歩道沿いに生育しているギンネムで、径級は電子ノギス、樹高は測竿を使って測定しました。調査は歩道沿線で足場もよく順調に進みましたが、朝からどんよりとした曇り空のなか気温28度、湿度90%越えの中では、まだ身体が暑さに慣れていないこともあり、思ったより汗をかき水分も補給しつつ調査を終えることができました。

    調査を終え次の作業の準備をしていると登山者の方から「お仕事ご苦労様です、頑張ってください」とお声をかけていただき、調査の疲れも吹き飛ぶような気分となりました。

    例年より遅いようですが、本日、沖縄・奄美が梅雨入りしました。西表島の暑さはこれからですが、センター職員が一丸となって試験地調査等々に頑張りたいと思います。


    大富展望所付近に生育しているギンネム


    直径と樹高を調査中




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    令和5(2023)年5月15日

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    令和5年度ヒナイ川の利用状況調査(令和5年5月分)報告

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    5月15日(月曜日)ヒナイ川の利用状況調査を実施しました。

    例年は梅雨に入っているこの時期ですが、今年はまだ梅雨入りしておりません(※平年は5月10日ごろ)。
    調査日前日は雨が降る時間帯もありましたが、幸いなことに当日は雨が降らず日射しも穏やかだったため、そこまで蒸し暑くはありませんでした。

    調査の結果は、カヌーツアー16組の62名(ガイド含む)で殆どが県外からの観光客でした。
    先月と比べると利用者数は減りましたが、ガイドによればGW中はカヌーで川が埋まるほどの大盛況だったとのことです。

    なお、5月期は昨年度同月と比較してツアー数、利用者数ともに増となりました。

    「平年」は、令和2年(2020年)までの過去30年の平均(入り・明けを特定できなかった年は除外)の日付


    ヒナイ川上流・カヌー乗り場の様子


    ミナミトビハゼ 泳ぐのは苦手です

     

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    令和5(2023)年4月27日

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    仲良川マングローブ林モニタリング調査箇所のタグ確認を実施

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    当センターでは、マングローブ林の保全・保護活動に資することを目的に、マングローブ林の生育状況や生育環境が、どのように変化するのかを継続的に調査を行い、これからの隆替を知る手がかりとしてのデータを確保することとしています。

    今年度のマングローブ林モニタリング調査箇所は仲良川を実施することとしていますが、生育調査等の事前準備として8プロットのコドラート内にある調査木に設置しているタグの確認を4月27日(木曜日)に実施しました。

    現地調査箇所までは傭船で行っていることもあり、限られた時間内でタグ確認を行うことになります。作業を開始し最初の方はタグの流失等もなく順調に進みましたが、仲良川沿いのタグの流失が多く時間との闘いになりました。

    タグ流失の原因として、マングローブ林モニタリング調査は3年に1回のスパンで実施しているため調査木に巻いているビニール帯の風化と仲良川付近で流失が多かったことから潮の満ち引きが原因ではないかと感じました。

    潮が引き始めたこともあり、ヒヤヒヤさせられましたが概ね確認作業は完了しました。

    生育調査等は10月に予定していますが、今回実施した箇所は担当者として初めてということもあり、現地確認が出来たこととタグ確認を行ったことで次回の本調査がスムーズに行えればと考えています。


    仲良川のマングローブ林


    タグを確認中

     

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    令和5(2023)年4月26日

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    イリオモテヤマネコをロードキルから守る~県道沿いの草刈りに参加~

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    令和5年2月15日のトピックスでもお伝えしましたイリオモテヤマネコ交通事故防止に関する連絡会議で要望があった県道沿いの草払いについて、昨年度に引き続き、4月26日(水曜日)に環境省西表自然保護官事務所主催で、西表自然保護官事務所5名、国立公園パークボランティア6名、当センター2名の計13名で、午前10時から西表島の西ゲータ橋周辺の県道の草刈りを実施しました。

    当日は、時より小雨が降る中作業前の打合せを実施し、4月の異動により新メンバーとなった人もいることから各自による自己紹介を行い、その後作業に取りかかりました。

    当センターは切った草を集積し捨てる作業と道路端に溜まっている腐葉土の除去を担当。終わる頃には汗が滲み出て足腰が少し痛くなるほどでした。

    草刈り作業終了後、参加者全員で記念撮影を行い、次回以降の作業に対する参加者からの意見、要望等として、「作業の設定時間は守ってほしい」等の意見が出されました。

    草刈り作業が終了した歩道は視界がはっきりし、ドライバーは夜間でもイリオモテヤマネコに限らず、道路を横切る小動物等に早く気づくことが出来ると思います。

    ドライバーの皆さん、ヤマネコは急に飛び出してきます。法定速度を守って優しい運転をお願いします。


    作業に精を出す参加者


    腰痛持ちにはきつい!


    作業が終わってハイチーズ!


    視界良好!!
































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    令和5(2023)年4月24日

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    楽しみながら西表島の樹木・植物を覚えてね~【西表島の植物誌】と【西表島植物かるた】を配布~

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    当センターでは、森林環境教育の一環として毎年、西表島の小学校新入生に当センターで作成した“西表島の植物誌”と“西表島植物かるた”を配布しています。
    今年度も、41日付け人事異動者の挨拶と併せて424日(月曜日)と27日(木曜日)に竹富町立大原小学校、上原小学校、西表小中学校、白浜小学校、船浮小中学校の新入生に配布しました。

    また、3月に開催された「令和4年度自然環境教育推進のための連絡会議」の意見交換の中で出された、【西表島での自然環境教育カリキュラム(改訂版)】を新任の先生方に活用してもらうため、「当センターのホームページに掲載されているカリキュラム(改訂版)へリンクできるようQRコードを付けた1枚ペーパーにまとめ配布したらいいのではないか」という意見を踏まえ、作成したペーパーを先生方へ配布していただくよう校長先生へお願いしました。

    子供達には、かるたで遊んで楽しみながら西表島の樹木・植物を覚えてもらい、先生方には森林環境教育の一環としてカリキュラム(改訂版)を活用していただければと思います。


    大原小学校


    上原小学校 

     

    日付

    令和5(2023)年4月17・18日

    タイトル

    令和5年度ヒナイ川・西田川の利用状況調査(令和5年4月分)報告

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    当センターでは、平成17年8月からヒナイ川及び西田川を利用するカヤックツアー等の利用実態について調査(通称:入り込み調査)を実施しています。

    調査回数については調査開始当初から変遷を経て、現在、ヒナイ川は毎月ピナイサーラの滝へ通じるカヤック係留地において、西田川は2ヶ月に1回サンガラの滝において、利用するガイド等への聞き取り調査を行っています。

    この入り込み調査も今年度で18年目に突入しますが、4月17日(月曜日)にヒナイ川、18日(火曜日)に西田川の利用状況調査を実施しました。

    17日は気温も30℃近くまで上昇しとても暑く感じられ、ピナイサーラの滝壺では観光客が写真撮影や水遊びをするなど各々楽しんでいました。

    18日も晴れましたが、調査地点であるサンガラの滝周辺は日差しが穏やかで風も通っており、涼しくて過ごしやすかったです。

    調査の結果は、ヒナイ川はカヌーツアー14組の75名(ガイド含む)で殆どが県外からの観光客でした。昨年度同月と比較して減となりました。
    西田川はカヌーツアー1組の5名(ガイド含む)で昨年度同月と同数となりました。


    係留中のカヤック(ヒナイ川上流の係留地点)


    ピナイサーラの滝


    ピナイサーラ滝壺周辺の様子


    サンガラの滝




























    日付

    令和5(2023)年4月13日

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    オンラインによる沖縄森林管理署と業務打合せ

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    西表島での業務が円滑に進むことを目的に、4月13日(木曜日)に沖縄森林管理署と当センターでオンラインによる業務打合せを実施しました。

    まず、4月1日付けの異動者を含めた参加者全員による自己紹介後、令和5年度の西表島での事業予定、連絡事項について、署、センターの各担当より事業箇所、内容等の説明がありました。

    その後、意見交換では「臨時作業員の雇用調整」、「災害調査時の協力体制」、「OJTについて」等、お互いに情報を共有しながら協力していくことで一致しました。その他に「国有林に関係する情報等があった場合には、メール等で共有してほしい」との意見もありました。

    最後に「オンラインの打合せでは言いたいことも言えない場合があるので、対面で打合せを行ったらどうか」との提案もあり、今年度中の実施に向けて計画することとしています。

    令和5年度もスタートしましたが、突発的な事案等が発生することもあり得ることから、常に情報共有を行いながら、西表島での署、センターの業務がスムーズに進んでいくことを期待します。


    沖縄森林管理署と活発な打合せがなされた

    日付

    令和5(2023)年4月8日

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    世界自然遺産のポスターパネルを設置しました!~ルールとマナーを守って楽しもう世界自然遺産の森林~

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    令和4年3月3日のトピックスでもお伝えしていますが、令和3年7月に奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島が世界自然遺産に登録され、その大部分が国有林ということもあり、九州森林管理局計画課で各島毎の世界自然遺産登録を記念したポスターが作成されました。

    このポスター8枚(各登録箇所×2枚)のパネルをPRするため、3月中に石垣地方合同庁舎内にある当センター事務所前の廊下に設置する予定としていましたが、年度末で忙しい時期でもあったため、4月8日(土曜日)に設置を行いました。

    設置作業では、コンクリート壁にパネルを吊り下げる穴を掘削することになりますが、勤務時間内での作業では庁舎内に掘削の音、振動が響くこともあり、来庁者や隣接する事務所に迷惑がかかるため土曜日に作業を行いました。作業は事前に掘削の位置、間隔等を標示していたため予定より早く完了しました。

    石垣地方合同庁舎は来庁者が多いこともあり、西表島のみならず奄美大島、徳之島、沖縄島北部の世界自然遺産にも関心を持っていただければと思っています。
















    事務所前の廊下に設置した8枚のパネル





























































    お問合せ先

    西表森林生態系保全センター

    ダイヤルイン:0980-88-0747