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近畿中国森林管理局

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    丸太生産事業地で事業体と勉強会を開催

    木材価格の低迷する中、少しでも高値で取引できる丸太の採材を目指して
    ~丸太生産事業地で事業体と勉強会を開催~

     6月10日(月曜日)、三光山国有林(岡山県新見市)の丸太の生産事業地において、採材の勉強会を開催しました。
     この採材の勉強会は、一本の丸太の価値を高め、高値で販売ができる丸太の直径や長さにより、林産物収入の確保を図る観点から、発注者・事業者・需要者間の適切な採材方法・需要者別の仕分け方法について共通の認識を持つことを目的とし、各事業地で事業着手時に開催するものです。
     当日は、株式会社津山綜合木材市場新見支所の久宗課長及び大日南係長を講師にお招きし、事業者((株)戸川木材)から9名、岡山署から8名が参加しました。
     現地での勉強会に先立ち岡山署の職員は、午前に森林技術・支援センター会議室で、採材に関する基礎についての事前学習を行い、午後からの勉強会に臨みました。
     現地での勉強会では講師の方から最新の木材市況について説明を受けた後、スギ試供木2本及びヒノキ試供木3本について、事業者が採材の検討を行い、検討結果を発表していただきました。
     検討結果について講師からは、市場における最新の需要動向により、スギは4m採材、ヒノキは直径(径級=最小木口直径)15cmから18cmの直材は3m採材、直径20cmは4m採材にした方が販売単価は有利であるなど、樹種別の採材する長さ(長級)と直径、直材及び小曲の基準など具体的な採材の助言を受けた後、採材を実演していただきました。
     また、競り売りを行う原木市場向けの丸太とチップ加工工場等へ直送を行うシステム販売材について、山土場でのきめ細やかな仕分けについても、岡山署と事業者で情報共有を行いました。
     社員等からは、木口のひび割れの影響、枝払いの状態、余尺(延べ寸)の長さ状態についての質問など活発な意見交換が行われ、予定していた2時間が充実した内容で終了することができました。
     岡山署では、各事業体の方々に、最新の木材市況情報の提供を継続して行い、林産物の収入確保に努めて行くこととしています。

    ※採材とは:一本の木の形状から価値を高めて販売するために、どの長さで切断するかを決めていくこと

    【津山綜合市場による最新の木材市況動向を説明】 【スギ試供木の採材検討の様子】
    【津山綜合木材市場によるスギ採材の助言指導】 【ヒノキ試供木の採材検討の様子】
    【津山綜合木材市場によるヒノキ採材の助言指導】 【全体を通しての質疑応答の様子】

    お問合せ先

    岡山森林管理署

    担当者:主任森林整備官
    ダイヤルイン:050-3160-6135