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近畿中国森林管理局

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    「オオクワガタの棲(す)める森づくり下刈り体験イベント」開催



    箕面森林ふれあい推進センターでは6月30日(月曜日)に大阪府北部の箕面国有林において箕面市立萱野北小学校5年生53名を招いて「オオクワガタの棲める森づくり下刈体験イベント」を開催しました。
    梅雨にあたるこの時期、雨間の好天で薄雲がかかる穏やかな日となり、こどもたちにとっても気持ち良く取り組めました。

    開会式の後、心と体をほぐすため「イモムシじゃんけん」(負けた人が後ろにつながっていく)をして、芝生広場の中を歩きながら勝ち進んで、最後に1列になるまで進めました。最後まで残った4名には記念品として「サクラヤンマ」(サクラの枝で作ったトンボの標本)と木製キーホルダーをプレゼントしました。

    開会式の様子(芝生広場)

    中島所長からあいさつ

    イモムシじゃんけんに歓声が上がる

     午前中は、「オオクワガタの棲める森づくり」箇所での下刈り体験と植樹体験を行いました。下刈り体験では、日本森林ボランティア協会の皆さんから、なぜ下刈りをするのかや鎌の安全な使いかたなどを説明した後、実際に鎌を使って下刈りを行いました。「気持ち良く草が刈れて、すごく楽しい。」とどんどん刈る子や、男の子も女の子も「私もやりたい」と積極的に鎌を使って草を刈ることに熱中するなど、初めての体験にはしゃいでいました。植樹体験は、4~5人で班となって2本づつ、クヌギやコナラ、ヤマザクラを植え、鍬で見る見る穴を掘ってあっという間に植えてしまいました。植えた場所を覚えておいて、何年後かにまた見に来てねと話しをしましたが、今度来た時には大きく育っていることでしょう。

     交代しながら順に下刈りを体験

     初めての下刈り鎌の作業

     クワが重いけど、頑張ってクヌギを植える穴掘り

     みんなで植えたクヌギを囲んで「早く大きくなってね」

       

     植えたクヌギに水やり

     大阪府箕面公園昆虫館の久留飛館長の昆虫の話し

    午後は、「森の探検隊」として、「箕面体験学習の森」の中に31箇所の探検ポイントを作り、12班に分かれて5箇所以上を探検しました。地図からポイントを探し出すと、そこには指令書とヒントの封筒があり、指令書に書かれた謎を解き明かしていくものです。各ポイントは、防鹿柵や台場クヌギのほか昆虫トラップや植物など、幅広く学習できる内容となっています。一番人気があったのは「昆虫の集まる木」で、はしごを登って木のうろの中を懐中電灯で覗いて「あー!コクワガタがいるー」と歓声が上がっていました。ほかにも、モリアオガエルの卵を観察したり、ニガイチゴ・ナガバモミジイチゴの実を食べて見るなど、初めて体験することが多かったのではないでしょうか。森のエビフライ(リスの食べた松ぼっくりの芯)にも人気があり、「エビフライそっくり-」となんでこうなったか推理、そばに落ちていた松ぼっくりを剥き始め「ほら!エビフライに形が近くなった」と、その犯人捜しで「リスが食べた?」「リスいるのかなー」と班内で議論し、あとでヒントを読んで「やっぱり!!あってた」と満足そうな様子でした。

    「シカとの戦い」シカの食害を学習

    昆虫トラップに集まった昆虫を観察

    昆虫トラップに集まった昆虫を解説する久留飛館長

    昆虫の集まる木は、大人気

     

     

     

     

    「コクワガタいるけど動かないねー」

    指令書の答えを探して話し合う

    指令書を読む「なになに…」

    ウシガエルの声が聞こえるポイント

    「不思議な白い泡」を見つけて(モリアオガエルの卵)

    森のエビフライ?リスがかじったの?

    あそこにウシガエルがいるぞ

    こんな所も探検

    大阪府の箕面公園昆虫館の久留飛館長にも来ていたいて、こどもたちの昆虫の質問などに答えて頂きました。
    後日、学校で各班からの発表会を計画しており、自分たちの体験したことをどのように話してくれるのか楽しみです。
    一日がかりで、多くの体験をしてもらいましたが、この日の経験はこどもたちの記憶に残ったに違いありません。これらのことが、森林や林業、自然などへ目を向けるきっかけになればとスタッフ一同願いながらイベントを終了しました。

    お問合せ先

    箕面森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:050-3160-6745
    FAX番号:06-6881-2055