体験型「森林環境教育」の実践
9月20日(金曜日)、大阪府箕面市に所在する箕面国有林内の「エキスポ″90みのお記念の森」及び関連施設において、「NPO法人 箕面こどもの森学園」の小学1年生から6年生26名を対象に、大阪森林インストラクター会の協力を得ながら、ESD※の視点を取り入れた森林環境教育「森の探検隊」を開催しました。
※ESDとは、Education Sustainable Development 持続可能な開発のための教育のこと。
「箕面こどもの森学園」は、2015年にESDを実践している学校としてユネスコ・スクールに認証されており、「こどもは自ら学ぶ意欲をもち、自らの力で学ぶことができる」とする教育理念のもと、こどもたちの自立的な学びを自立支援する学校です。
箕面森林ふれあい推進センターでは、森林をフィールドとして、こどもたちが自然に触れ合いながら、森林の機能や自然の大切さを体験学習することをコンセプトに森林環境教育やESDの活動を推進しています。このため、当学園の教育理念と合致したこともあり、今回で2回目となる森林環境教育プログラムの提供となりました。
「森の探検隊」では、箕面国有林内に設置した複数のポイントを散策し、各ポイントに設置されたカードに記載された課題をクリアすることで森林の機能や樹木について楽しく体験しながら学習できるプログラムとなっており、体験したこどもたちからは、「広葉樹と針葉樹の違いが分かって勉強になった。」「森の中の小さな昆虫を発見できてよかった。」などの感想がありました。
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探検ポイント「この木何歳かな?」 | 探検ポイント「あの水たまり何でできたんだろう?」 |
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探検ポイント「これは何を計るものなのかな?」 | 探検ポイント「この小さい黒い豆つぶ何だろう?」 |
次にビジターセンターへ移動し、自然解説員の指導の下、川に生息する生物をこどもたち自らで採取し、捕まえた生物の特性について、自然解説員からの説明を聞きながら、食い入るように観察を行っていました。また、日頃見ることが少ないオオサンショウウオの登場に、こどもたちのテンションもマックスとなっていました。
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川の生物観察「この生物は何だろう?」 | 川の生物観察「この生物は何だろう?」 |
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川の生物観察「この生物はどんな特徴があるのかな?」 | 川の生物観察「この生物はどんな特徴があるのかな?」 |
一連の行事終了後、こどもたち主導による「一日のふりかえり」を行いました。
ふりかえりの時間において、こどもたちからは、「川の生物観察において、オオサンショウウオを初めて見ることができすごく感動した。」「森の知らないことが勉強できてよかった。」「川にはたくさんの生物がいて感動した。」「次回も参加したいです。」などの感想をいただきました。
こうした、こどもの時の体験や感動は、こどもたちの記憶に一生残り、その後のこどもたちの成長にも影響をもたらすと言われています。
箕面森林ふれあい推進センターでは、今後も地域関係者や教育機関等との連携を強化し、森林環境教育を体験したこどもたちが大人になった際に、自分のこどもへも同様の体験をさせたいと思える取組とすべく、プログラムの更なる充実と継続した取組を展開していきたいと考えております。
お問合せ先
箕面森林ふれあい推進センター
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