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近畿中国森林管理局

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    平成29年度森林環境教育研修、「森の探検隊」教員等研修

     箕面森林ふれあい推進センターでは、「森林環境教育の推進」を図るため、教職員への普及啓発や森林技術指導、森林環境教育プログラムの教材の提供などに積極的に取り組んでいます。大阪府箕面市教育委員会では、環境教育推進において、「児童・生徒自らが地球規模で生じている環境問題について考え、環境の保全やよりよい環境の創造に向けて、身近なところから具体的に実践する態度を身に付けさせるよう努めること」とされており、取組に当たって、恵まれた箕面市の自然環境、とりわけ森林を学習に取り入れることの有効性について、教員の理解を深め、指導力の向上を図りたいとしているところです。
      当センターと箕面市教育委員会は、平成16年度から連携して、毎年、箕面市内の国有林を活用した森林環境教育研修を開催しています。


    森林環境教育教員研修を開催しました


      7月27日(木曜日)、箕面国有林「勝尾寺園地」において、大阪府の箕面市教育委員会と共催による平成29年度「森林環境教育教員研修」を開催しました。
      当日は箕面市内の採用2年目の小中学校教員と豊中市・池田市・豊能町教員も参加して、35名(小学校29名、中学校6名)の教員が受講しました。
      はじめに、箕面森林ふれあい推進センターの白川所長から、「森林環境教育は子ども達の「生きる力」を育む上で大変有効。先生自身が体験して理解を深め、今後の教育の場で森林環境教育を実践して欲しい。」と挨拶しました。
      午前は、京都教育大学山下教授と箕面公園昆虫館中峰館長による講義を受講しました。
      午後からは、国有林について箕面森林事務所森林官による説明、ふれセンから森林環境教育プログラム「森の探検隊」について説明を行い、その後、大阪森林インストラクター会指導による「ネイチャーゲーム」「自然観察」ときんきちゅうごく森林づくりの会指導による「間伐体験」に分かれて、体験主体の研修を行いました。
     講義風景
     
    教員研修集合写真
    森林環境教育教員研修  集合写真

    ふれセン所長挨拶
    箕面森林ふれあい推進センター
    白川所長
    教育センター松田副所長挨拶
    箕面市教育センター
    松田副所長
    京都教育大学山下教授
    京都教育大学
    山下教授
    箕面公園昆虫館中峰館長
    箕面公園昆虫館
    中峰館長

      午前中は、山下宏文教授から「森林環境教育の重要性と進め方」と題して、新学習指導要領の中で求められている「主体的・対話的で深い学び」として森林環境教育の有効性などについて講義を受け、箕面公園昆虫館の中峰空館長からは「授業で使える!昆虫豆知識」と題して、身近にいる危険な生きものや生きものの好きな子どもへの対処などについて講義を受けました。
      参加者から、「森林環境についての正しい理解と、これからどうしていけば良いのか、行動に移すことが大切だと分かった。また、自然を見て感動できる感性も養っていきたい。」「昆虫のことを詳しく聴く機会がなかったので、初めて知ることが多く楽しく聴きました。」等の意見がありました。

    ネイチャーゲーム 葉っぱじゃんけん 間伐体験1 間伐体験

      ネイチャーゲームでは、教員全員で、自分の背中につけられた生き物の名前を相手に質問して推理する「動物交差点」や集めた色々な葉っぱで勝負する「葉っぱジャンケン」などを体験しました。間伐体験では、高さ10mを超えるヒノキを、ノコギリで切り、苦労しながら倒しました。
      参加者からは、「葉っぱジャンケン、カモフラージュなど、学校の中でもできそうなものがありました。学校でも子ども達と一緒にしてみたい。」「間伐体験は是非やるべき。危険は伴う が大変さや意味を知るうえで必要だと思う。」などの意見が出されていました。
     研修後のアンケートでは、授業における森林環境教育は必要か。について、35名中、30名(80%)が必要だと回答。しかし、実際に授業が行われていると回答したのは小学校教員の7名のみ。理由として「授業時間」や「教員の意識の問題」などの意見が出されました。
      また、「体験的に学んだり、現在の問題をどう解決していくかを考えていくことは、とても大切であると感じた。」「教員側が、まず学ぶことが必要。自分を含め森林環境教育に対しての知識がまだまだ少ない。」などの意見があり、継続した取組が必要と考えています。
      

    「森の探検隊」教員等研修を開催しました

     
      箕面森林ふれあい推進センターでは、ポイントを回りながら自然に関する学習や五感を使った体験から学ぶ、森林環境教育プログラム「森の探検隊」の小学校での実施とプログラムの充実を図ることを目的に、教員対象に「森の探検隊」研修を実施しています。
      7月26日(水曜日)に、箕面市教育研究会理科部会と共催で、3回目となる「森の探検隊教員等研修」を開催しました。
      箕面市内の小学校教員9名と今回初めて大阪青山大学・京都府立大学の大学生2名も参加して、スタッフを含めた23名で実施しました。
    「森の探検隊」では、班ごとに分かれて、大阪森林インストラクター会の助言者と一緒にポイントを回り、設問・ヒントから答えを考えたり、新しい設問を考えてもらいました。
      参加者からは、「森林について、普段とは違う視点で学べた。森林について、もっと伝えていきたい。」等の感想や、「設問やヒントの言葉の表現を今の子ども達が理解できるのか疑問だ、また、答えを導きやすくするために三択問題にしたらどうか」等の意見も出され、プログラムの検証も兼ねた研修の成果を得ることができました。
     H29森の探検隊研修集合写真
     また、午後からは大阪府池田土木事務所職員の案内で、箕面川ダムの施設見学を行いました。
      ダム建設の経緯として、昭和42年7月の集中豪雨による箕面市及び北摂地域の被害状況や箕面川ダムの機能、国定公園内に建設されたダムの自然環境保全対策等の説明を受けた後、堤体内部等の施設内を見学しました。
      ダム施設見学では、参加教員から小学生対象で実施した場合の意見を聞くなど、森林環境教育プログラムとしての検証も行いました。

    探検隊1 探検隊4 探検隊3 探検隊2

    箕面川ダム1 箕面川ダム2 箕面川ダム3

     

     

                                                                                                                          

     

     

    お問合せ先

     

    箕面森林ふれあい推進センター
    ダイヤルイン:050-3160-6745
    FAX:06-6881-2055

    郵便番号530-0042
    大阪市北区天満橋1丁目8-75
    近畿中国森林管理局庁舎3階

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