このページの本文へ移動

近畿中国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    平成28年度森林環境教育教員研修・「森林の探検隊」教員研修

    箕面森林ふれあい推進センターでは、森林を活用した環境教育の理解を深め、学校等教育機関での実践・普及に取り組んでいます。7月28日(木曜日)、箕面国有林「勝尾寺園地」において、大阪府の箕面市教育委員会と共催による、平成28年度森林環境教育研修を開催しました。

     

    教員全体写真

     参加者は、箕面市内の小中学校の経験2年目教員28名及び豊能町教員2名の計30名(小学校18、中学校12)と、スタッフとして講師2名、大阪森林インストラクター会6名、きんきちゅうごく森林づくりの会4名、箕面市教育委員会1名、森林管理局関係5名の計48名が参加しました。
    開会にあたり、箕面森林ふれあい推進センターの才本所長より、「この研修をきっかけにして、学校教育の場で森林環境教育を実践してほしい」と挨拶。

     

    ≪講義≫

    午前中の講義では、京都教育大学の山下宏文教授より「森林環境教育の重要性と進め方」と題して、小学校の各教科で、森林や里山がどう取り扱われているか。森林環境教育のポイント(体験する、知る、かかわる)。次期学習指導要領改訂の中で求められる「主体的・協働的な学び」として森林環境教育の有効性などについて講義があり、参加者からは、「箕面の身近な自然環境を活かした環境教育に取り組みたい」「自然の大切さを学ばせたい」「5年生の授業で、具体的な指導に役立つ」など、授業に活かしていきたいとの意見の外に、「今まで木を伐ってはいけないと思っていたが、そうではないことを理解した」との意見など、教員に理解してもらうことが必要であることを感じました。
      続いて、大阪府立箕面公園昆虫館の久留飛克明館長より「昆虫きらいにならないで」と題して、近畿農政局の資料(昆虫の不思議)などを参考に講義を行いました。胴体のこと、複眼のこと、羽のこと、飛び方のことなど昆虫の特徴や幼虫から成虫への変化のしかたの違いなど、子どもが「なぜ」と思う視点で参加者に問いかけ、昆虫のすばらしさと不思議さについて考えさせる内容でした。参加者からは、「子どもたちに話してみたい内容が多くあった」「虫についてまだまだ知らないと実感した」「なぜ?と疑問をもつことの大切さを学んだ」など、多くの感想が出されました。

     

    H28教員セミナー2 H28教員セミナー3 H28教員セミナー4

    講義風景

    講義  山下教授

    講義  久留飛館長

     


    ≪ネイチャーゲーム≫
      午後から、大阪森林インストラクター会の指導で、野外ゲームを行いました。自分の背中につけられた生き物の名前を相手に質問しながら当てる「動物交差点」、歩道を散策してビンゴカードに書かれた16項目を探す「フィールドビンゴ」、班毎に集めた葉っぱで「大きな葉っぱ」など指導者のお題に合わせて勝負する「葉っぱじゃんけん」を行いました。参加者からは、「大変楽しかった。子どもたちにもしてみたい」「ネイチャーゲームはとてもよい体験でした」「子どもたちが自然にどんどん親しんでいく様子が思い浮かんだ」など、学校の授業での活用が期待できる感想が出されました。 

     

    H28教員セミナー5 H28教員セミナー6

     

     ≪水源の森ジオラマ作成≫
      最後に、箕面森林ふれあい推進センター考案のジオラマ作りを体験してもらいました。初めに、森林と水との関係についての話をして、きんきちゅうごく森林づくりの会メンバーが指導しながら、作成しました。感想では「自然について勉強した後に作るので、より大切にしたい気持ちが強くなった」「子どもたちとやってみたい」「作品作りは楽しかった」などの感想が出され、すてきな作品ができあがりました。

     

    H28教員セミナー7 H28教員セミナー8

     

      終わりに、箕面市教育センターの松田課長補佐から「身近なところに大変すばらしい箕面の森があることを知ってもらいたい。そして、教員研修が共催で長く続いているのは箕面森林ふれあい推進センターなど、協力体制があることも知ってもらい、子どもたちの環境教育に取り組んでもらいたい」と実践への期待を込めた挨拶で、研修を終了しました。
      受講した教職員へのアンケート結果では、「研修を受講して、森林環境教育は必要だと思いますか」との質問に対して、小学校教員で回答者18名中17名が必要と回答し、中学校教員でも回答者9名中8名が必要との回答がありました。しかし、実際に授業が行われているかを聞いたところ、行われているとの回答は小学校教員7名、中学教員4名との回答となっており、「授業時間の問題」「準備での負担が大きい」などの意見が出されました。今回の研修受講が実践的な森林環境教育に繋がることに期待し、箕面森林ふれあい推進センターでは、引き続き実践での支援や体験学習の場の提供などに取り組んでいきたいと考えています。

     

    平成28年度「森林の探検隊」教員研修

    箕面森林ふれあい推進センターでは、箕面国有林「エキスポの森」内で取り組んでいる「オオクワガタの棲める森づくり」等のフィールドを活用して、ポイントを回りながら自然に関する設問を解いていく学習プログラム『森の探検隊』を開発し、箕面市内の小学生が体験しています。この『森の探検隊』プログラムを多くの教員にも知ってもらい、その活用と充実を図るため、昨年に引き続き教員研修として実施しました。

    7月25日(月曜日)、箕面国有林「エキスポの森」において、箕面市教育研究会理科部会と共催で平成28年度『森の探検隊』研修を実施しました。
    参加者は、箕面市内の小学校教員7名が参加。スタッフとして、大阪森林インストラクター会3名、箕面森林ふれあい推進センター4名と午後からの箕面ビジターセンターでの施設見学と水生昆虫観察でNPO法人みのお山麓保全委員会の3名のスタッフにお世話になりました。
    開会にあたり、箕面森林ふれあい推進センターの才本所長より、「昨年に引き続き理科部会の協力の下で実施することとなった。子どもたちが自然を体験しながら実践できる『森の探検隊』プログラムや水生昆虫観察を体験してもらい、探検隊ポイントの設問を新たに考えてもらうなど、この研修の中で、箕面の森での環境教育について一緒に考えてほしいと思います」と挨拶。

      

    H28教員セミナー探検隊1

     

    ≪森の探検隊≫
    3班に分かれて、各班毎に決められた探検隊ポイントを回り、設問・ヒントから、虫が集まる木の樹液の匂いを嗅いだり、鳥の鳴き声を聞き分けたり、シカ柵や食害にあった木などからシカ被害を実感するなどして、回答を導き出し、森林インストラクターからの助言を受けて、新たな発見や見方を学びました。
    また、各ポイントでは、教員の立場から新しい設問を考えてもらうという課題も設定し、新しい問題を考えてもらいました。
     体験した後の感想では、「子どもにとっては楽しいだけの体験活動で終わらないように自主性を活かした取組が必要」「学ばせたいことを明確にして、学習させるようにしたらよい」「シカ害について子どもたちにとっては衝撃だと思うので、考えさせられるテーマである」「ポイントの解説として視覚的なものを取り入れるとより理解も深まると思う」など、新たな設問を課題としたことで、問題意識を持った多くの意見が出されました。

     

    H28教員セミナー探検隊2 H28教員セミナー探検隊3 H28教員セミナー探検隊4.

     

    ≪ビジターセンター見学・水生昆虫観察≫
    午後からは大阪府の施設で箕面の自然に関する情報基地である箕面ビジターセンターに移動して、施設内の動植物などの展示を見学し、その後、水生昆虫観察のために、ビジターセンターの横を流れる川に移動。NPO法人みのお山麓保全委員会の高島事務局長を講師に、水生昆虫観察において、指導するときの注意事項、水生昆虫の生態、きれいな川と汚れた川での昆虫の違いなどを学習しました。
    参加者が実際に川に入って、四角の金ザルで川底をすくいながら、カゲロウやトビケラの幼虫、サワガニなどを30分ほどの時間で採集しました。捕ってきた生き物を分類しながら、多くの種類がいることや市内の川では見ない水生昆虫がいるなど、箕面の山に豊かな自然環境があることに驚きを感じたり、子どもたちに体験させたいとの意見が出されました。

     

    H28教員セミナー探検隊5

    H28教員セミナー探検隊6 H28教員セミナー探検隊7

     

    箕面森林ふれあい推進センターでは、森林を活用した環境教育が定着できるように、教員への働きかけやいろいろなプログラムの体験を通しての紹介、『森の探検隊』プログラムの内容充実に向けて、引き続き取り組んでいきたいと考えています。

    お問合せ先

    箕面森林ふれあい推進センター

    ダイヤルイン:050-3160-6745
    FAX番号:06-6881-2055