暮らしを守る森づくり
森林は、国土保全、水源涵養など、様々な公益的機能を有しています。それらを発揮させるための施業を行っています。治山事業
三重県は、県の中央部を中央構造線が東西に走り、断層崖の南北は急傾斜となっています。
岩質は変成を受け、多数の亀裂や圧砕があり、きわめてぜい弱な地質であるとともに、地形も急峻でV字谷を成しているため、山腹における浸食作用が著しくなっています。
山を覆う森林は土と水を安定させ、斜面が崩れたり土砂が流れ出すのを防いでいます。
しかし、異常な大雨や山火事、地震等が起こると森林だけでは防ぎきれず、山崩れが生じたり、下流で洪水被害を引き起こしたりします。
このように防災機能が一時的に低下した森林を放置すれば、崩壊地が拡大するなど、新たな災害を生じさせる恐れがあります。
そこで、斜面には山腹工事、谷には渓間工事を行い、安定した場所には木を植え、森林に戻していきます。
こうした一連の仕事を治山事業といい、災害発生の原因となる山地を安定させることを目的としています。
![]() |
![]() |
![]() |
入道ヶ岳国有林の山腹工事 | 冠山国有林の渓間工事 |
【鍜冶屋又国有林】 平成23年の台風12号により大規模な深層崩壊が発生しました。写真は渓間工を施工しているところです。 |
![]() |
|
|
|
|
【十須国有林】
平成16年の豪雨により山腹崩壊が発生しました。 |
|
多量の土砂が不安定な状態で溜まっており、土砂崩れが発生する可能性があります。 | 山腹工を施工しました。 |
保安林の整備
土砂の流出・崩壊防備や水源の涵養機能等、公益的機能の発揮が求められる森林は「保安林」に指定され、その機能を高めるための施業が行われます。
三重森林管理署が管理する国有林では、鈴鹿川、宮川、櫛田川流域の水源林など、全体の約94%が保安林に指定されています。
![]() |
![]() |
![]() |
|
お問合せ先
三重森林管理署TEL:050-3160-6110