このページの本文へ移動

近畿中国森林管理局

    文字サイズ
    標準
    大きく
    メニュー

    大台ヶ原・大杉谷森林再生応援団を実施しました!

    令和7年10月3日(金曜日)、三重森林管理署と環境省吉野熊野国立公園管理事務所は、大台ヶ原にて「森林再生応援団」を合同で開催しました。
    この取り組みは、大台ヶ原・大杉谷の森林を再生することを目的として、平成28年の「山の日」制定記念および吉野熊野国立公園指定80周年記念イベントを契機に始まりました。以降、台風等による中止を除き、毎年継続して実施しており、今年で7回目の開催となります。

    かつて豊かなトウヒの針葉樹林が広がっていた大台ヶ原では、昭和30年代の台風による大規模な風倒被害の後、ミヤコザサの分布拡大とこれを餌とするニホンジカの増加により、植生が衰退し、回復が見込めない状態となりました。こうした状況を改善し、かつての豊かな森林環境を取り戻すため、行政と市民が協力して自然再生に取り組んでいます。

    【昭和50年代に残っていたトウヒ林のようす】

    当日は、雨には降られなかったものの、霧が立ち込めあいにく眺望は悪かったのですが、幻想的な雰囲気の中で活動を行うことができました。参加者は一般応募者32名のほか、三重森林管理署および環境省の職員が加わり、総勢40名以上での実施となりました。
     
    【出発前に説明を受ける参加者】  


    【ビジターセンター前の案内看板】


    【道中の展望台で休憩】

    午前10時前に大台ヶ原ビジターセンターに集合後、天候を考慮して予定を変更し、早めに現地へ移動して作業を開始しました。作業は大台ヶ原のササ生地で行われ、三重森林管理署班はトウヒの稚樹をシカの食害から守るための防護柵を設置しました。
    参加者は積極的に作業に取り組み、特に防護柵の設置や固い地面への杭打ち作業に苦戦する場面もありましたが、指導スタッフから丁寧な説明を受けながら、無事に作業を完了しました。現地での作業は12時過ぎに終了し、その後はビジターセンターに戻って昼食をとりました。

      
    【杭打ち作業】               【防護柵の設置作業】

    【防護柵の設置作業】


    参加者からは「実際に手を動かしてみると、森林再生の大変さがよく分かった」「また来年も参加したい」いった声が聞かれ、自然再生への理解と関心が深まる有意義な機会となりました。
    今後も、森林の健全な再生に向けて、ボランティアの皆様と連携しながら取り組みを進めてまいります。

    【ビジターセンターにて集合写真】


    【低地に先立ち色づく木々】


    【霧に包まれた大台ケ原】

    お問合せ先

    三重森林管理署

    ダイヤルイン:050-3160-6110