大杉谷国有林でクマ錯誤捕獲防止のための現地勉強会を実施!
令和7年7月14日(月曜日)、シカ捕獲事業を実施中の大杉谷国有林において、ツキノワグマ等の錯誤捕獲防止のための現地勉強会を実施しました。当日はあいにくの雨でしたが、捕獲事業の受託業者2名と鳥獣捕獲に精通したベテラン職員を含む三重署職員8名の計10名が参加し、わなの設置状況を確認しながら、錯誤捕獲対策のポイント、遭遇しないための対策、獣道の見方について、意見交換を行いました。
ベテラン職員からは、「今の夏の時期は繁殖期で、オスはメスを探して広く動き回るので、わなを設置する場合は、クマの生態を踏まえ行う必要がある。小林式誘引捕獲は、えさで誘引するので獣道を見極める必要がないことがメリットだが、クマの生息域では獣道を確実に避ける必要がある」などの話があった。
参加者は「なるほどー。」と、うなずく場面も多くみられ、「実際に獣道を歩きながら、獣道の見方を教わったので勉強になった」、「今後、この勉強会で学んだことを活かしていきたい。」などの感想も述べられ、大変有意義な勉強会となりました。
帰路には早速、車中からツキノワグマとカモシカを目撃するなど、個体数の増加を肌で感じているところであり、引き続き安全対策に取り組んでまいります。
錯誤捕獲対策のポイント
・ツキノワグマの痕跡が確認された場合は、直ちにわなを停止し、他の場所へ移動させる・わなは獣道から2m以上離して設置する
・ナイフで止め刺しをする場合は、放血した血を残さない(血が残った場合はわなを移動させる)
・わなは急傾斜地に設置しない
・ワイヤーの根付けはしっかりした立木等に行う
・腐ったヘイキューブを放置しない
・錯誤捕獲対策用のわなを使用する

【錯誤捕獲対策について説明】

【わなの設置状況を確認】

【獣道を確認】
お問合せ先
三重森林管理署
ダイヤルイン:050-3160-6110