近畿大学農学部環境管理学科三回生が箕面国有林を現地視察しました
令和2年11月26日に、近畿大学農学部環境管理学科 三回生、院生、教職員の31名が箕面国有林を現地視察しました。
この現地視察は、令和元年10月21日に調査研究や人材育成等を目的に近畿大学と近畿中国森林管理局との間で取り交わした連携協力協定に基づいて行われ、昨年度から3回目の実施となります。
エキスポ’90みのお記念の森に午後2時に集合し、京都大阪森林管理事務所長の挨拶後、箕面森林ふれあい推進センターの職員が「オオクワガタの棲める森づくり」、「森林環境教育プログラム(森の探検隊)の作成と実施」等について森林内を散策しながら説明を行いました。
ヒノキ人工林の前では、学生の皆さんに「来園者が親しみやすい森林に誘導するにはどのような保育や整備を今後実施すればよいと考えますか。」という課題が出され、後日提出いただくことになりました。学生の皆さんがどのようなレポートを提出されるのか、今から楽しみです。
次に平成28年度に「一貫作業システム※」事業を実施した箇所に移動し、京都大阪森林管理事務所職員が、当該国有林での森林整備の特徴である「森林・林業再生に向けた林業の低コスト化の推進」や「公益的機能を重視した多様な森林整備の展開」について説明を行いました。箕面森林官からは、防鹿柵の特徴の一つであるスカートネットの仕組みや地域によって防鹿対策の手法が違っていること等の説明を行いました。
参加した学生の方々からは、「森林にはあまり来たことがなかったが、実際に森林の中に入ることにより山に対する印象が少し変わった。」、「山の中でどのような作業をしているのか見ることができて勉強になった。」、「どうやったら林野庁に入れますか。」等の声が聞かれました。
引率された先生方からは、「昨年度も国有林内の現地視察により国有林野の仕事に興味を抱き、今年度も公務員試験を受験し林野庁に採用されたものがいる。」、「整備された森林だけでなく、事業実行している森林を目の当たりにし、これまで抱いていた森林への思いが変わった生徒もいると思う。」等の感想をいただくことができました。
半日という短い時間の中での現地視察でしたが、学生の皆さんにとって、森林や国有林の取組等について知識等を深める視察会となっていることを切望しています。
※一貫作業システム:伐採から造林までを一体的に行う作業工程
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中村所長から、現地視察に先立ちご挨拶 | 箕面森林ふれあい推進センター職員(近畿大学農学部卒)による 従事業務の説明 |
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レクリエーションの森としての整備方法を学生達に問いかけている |
お問合せ先
京都大阪森林管理事務所ダイアルイン:075-414-9822