森林官通信(箕面森林事務所) 第7号 センダン成長量調査
地域と国有林をつなぐ、森林官の日々の仕事をお伝えします。
アケボノソウ
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早く成長するセンダンという木があります。
関西ではあまりなじみがありませんが、河川や公園などの明るく開けた場所でみられることがあります。
京都御所のセンダン
植栽してからわずか20年程で太さ30cmぐらいまで成長するといわれていて、木材としてスギよりも早く収穫できることが見込まれます。その可能性を明らかにするために京都府立大学と共同で試験植栽を行っており、箕面国有林でも植栽しています。
詳しくは近畿中国森林管理局のWeb「近畿中国森林管理局における早生樹造林の取組」を参照下さい。
センダン植栽木
センダンは通常シカに食べられないという情報もありましたが、箕面国有林ではシカに食べられたため防護網を設置しています。
シカに樹皮を食べられてしまった木もありました。
周囲にはシカの糞がありました。
シカから守りつつ、センダンの成長量と手入れ方法を把握するために4月から10月までの間に毎月1回調査を行っています。
幹の直径を測ります。
樹高を測ります。
植えて2年ほどで樹高が3mを超す木もありました。
真っ直ぐに成長するように頂芽以外の新芽を取り除きます。
植栽試験の期間は20年間です。
20年の期間を経て、木材としてのセンダンの可能性を探ります。
お問合せ先
京都大阪森林管理事務所
ダイヤルイン:075-414-9822