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近畿中国森林管理局

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    平成28年度「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」第2回会合の概要について

    平成29年3月24日(金曜日)に「嵐山国有林の取扱に関する意見交換会」が開催され、サクラ・モミジの植栽による景観対策、シカによる食害からの保護対策等、嵐山国有林の取扱について、地元関係者、研究者と意見交換を行いました。

    1.開催日程及び場所
    日程:平成29年3月24日(金曜日)15時00分~17時00分
    場所:天龍寺友雲庵

    2.出席委員
    【地元関係委員】
    磯橋克康 嵐山保勝会副会長(株式会社嵐山辨慶代表取締役社長)
    田中克彦 嵐山保勝会専務理事
    田原義宣 「嵐峡の清流を守る会」会長(天龍寺宗務総長)
    中西一夫 嵐山保勝会常任理事(嵐山通船株式会社代表取締役)
    早田一郎 嵐山保勝会理事(株式会社大市専務取締役)
    【研究者委員】
    髙田研一 NPO法人森林再生支援センター常務理事(植生)
    高橋裕史 森林総合研究所関西支所主任研究員(獣害)
    三好岩生 京都府立大学大学院生命環境科学研究科助教(治山)

    3.委員の主な意見
    【植栽について】
    (委員1)
    地元はサクラを望んでいるのに治山事業で行う植栽は、なぜサクラではなく、モミジ中心なのか疑問。
    (委員2)
    択伐を実施しているが、現状レベルの伐採では耐陰性のあるモミジでないと難しいと考える。
    サクラを植栽するには、部分的な皆伐(一時的に禿げ山になる程度)が必要で、そうなると景観、防災的にも影響が懸念される。
    そこまでのリスクをとるには、コンセンサスが必要。
    (京都所)
    サクラについては、当面、蔵王権現堂から山頂への尾根筋など、既に開けている場所を中心に地元の協力を得て植栽していきたい。

    【シカ捕獲について】
    (委員1)
    嵐山のシカの生息密度は把握できているか。
    (委員2)
    これまで観測してきたセンサーカメラの撮影頻度、移動スピードから推定できないことはないが、密度の把握は難しい。
    (委員3)
    防護柵について、守るべき場所に設置する、これまで設置した防護柵をつなげていくなど、効率的な取組が必要。
    (京都所)
    個体数管理は必要な状況であり、平成29年度は新たに囲いワナでの捕獲に取り組むとともに、センサーカメラによるモニタリングを継続する。
    囲いワナの設置箇所については検討中。夜間に稼働させ、早朝にシカを処理することで、なるべく人目にふれない工夫をする。

    【その他】
    (委員)
    「落葉広葉樹の植栽」、「獣害対策」、「治山事業」、「林内利用」の4本柱で取り組んでいるが、シンボル的な取組も必要。例えば、蔵王権現堂の参道の整備。過去に地元と一緒に整備する話があったが、途中で所が困難と言いだし、断念した経緯がある。
    (京都所)
    参道整備については、経緯を確認する。
    戸難瀬の滝についても、往事の姿を復活させたいという地元の要望もある。ひとまず、駒札の設置に取り組みたい。
    嵐山国有林への入林禁止について、より多く周知できるよう京都所のHPに掲載する。


    【意見交換の状況】


    【モニタリング調査について報告(三好委員)】

    お問合せ先

    京都大阪森林管理事務所

    ダイヤルイン:075-414-9822

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