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近畿中国森林管理局

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    「シカ被害・防護対策等に係る意見交換会」を開催

    令和3年10月12日(火)に参集者総勢24名により「シカ被害・防護対策等に係る意見交換会」をホテル ルビノ京都堀川で開催しました。

    意見交換会は講演と質疑応答・意見交換の2部構成とし、始めに

    「関西圏のシカ:マクロ的視点から見た現状と対策」 森林総合研究所 関西支所 生物多様性研究グループ 八代田 千鶴 氏

    「大阪のシカ:ミクロスケールの調査で明らかになった現状と対策」 大阪府立環境農林水産総合研究所 生物多様性センター 幸田 良介 氏

    「小林式誘引捕獲-くくりわなを使用した新しいニホンジカの捕獲について-」 近畿中国森林管理局 計画保全部 保全課 保護係長 小林 正典 氏

    と題し3名の講師の方々からご講演いただきました。

    講演後、3題の講演に対するご質問、ご意見を参加者に記載いただき、それを基に京都大阪森林管理事務所 所長が司会を務め、3名の講師の方々と意見交換を行いました。

    参加者の皆さんからは、数多くのご質問・ご意見をいただきました。

    「シカが増えすぎたとき、希少動植物の減少が起こると説明がありましたが、具体例を教えてください。」との質問に対し、八代田講師から「スズタケ地に営巣するコマドリはシカによる下層植生の食害により生息数が減少している事例が見られます。」との回答を、幸田講師へ「大阪南部へシカが拡大した原因は何ですか。」の質問に対し、「周辺のシカの増加に伴い、紀ノ川を渡り、また高速道路を越えて拡大したと考えられます。」と回答を、「くくりわなはどこで買えますか。」という小林講師への具体的な質問もあり、「ウェブサイトで購入することができます。」と回答をいただきました。

    また意見交換の最後には、「狩猟者の数が減っている中にあって、現状の捕獲体制ではシカの減少に繋げることは難しいです。捕獲に興味がある人を捕獲事業者として育成していくことが求められます。そのような中にあって、小林式誘引捕獲は、汎用性が高い良い方法であるため、これからもPRしていく必要があります。」と八代田講師に締めくくっていただきました。

    参加者の皆さんへのアンケートの結果を見ると、多くの方々から今回の意見交換会に満足いただいた旨の回答をいただいたところです。

    来年度は石川県、福井県、京都府、大阪府並びに兵庫県で共通とする課題対策を検討するため、5府県の自治体・林業事業体、並びに教育関係者等の方々にも参加いただく形で、現地検討会・意見交換会を京都府若しくは大阪府内で開催する予定です。

    ご興味のあるテーマで日程があえば、是非ご参加いただければと思います。

    【幸田講師の講演】 【意見交換時の八代田講師の発言】


    お問合せ先

    京都大阪森林管理事務所

    ダイヤルイン:075-414-9822
    FAX番号:075-432-2375