ミヤジマトンボ希少個体群保護林
1.概要
▶ 所在地 広島県山廿日市市▶ 設定年 平成26年
▶ 面 積 1,065.93ha
2.設定目的・保護林の状況
当該保護林の保護対象種であるミヤジマトンボは、広島県条例及び自然公園法に基づいて採取が禁止されていますので、ご注意ください。ミヤジマトンボは海岸に面して開けた谷の谷底にできた湿地に産卵します。この湿地には、山間からの湧水を
水源として、水際にはヒトモトススキやヨシが生育しています。
当該湿地は、大潮の満潮時には海水が入り込むことで、短期的に海水と同じ塩分濃度になります。しかし、干潮とともに塩
分濃度が低下し、山間から湧き出す淡水によってほぼ真水に近い塩分濃度に戻る現象が発生します。ヒトモトススキ群落の前
面は、傾斜が浅い泥干潟が広がっており、植物遺体を起源とする浮泥が薄く堆積しています。
谷筋から中腹には、サカキ、ヒサカキ、ヤマモモ、ミミズバイ、モチノキ、ヤブツバキなどが見られ、草本層には、コシダ
やウラジロが密生しています。また、斜面中腹から尾根にかけては、樹木の生育はまばらな状態ですが、常緑広葉樹にはアカ
マツも混生しています。
このような、希少な野生生物の生育・生息に必要な森林の保護や管理を目的として設定しています。
3.法指定等
風致保安林、鳥獣保護区、特別史跡名勝天然記念物(厳島)、瀬戸内海国立公園、世界文化遺産「厳島神社」
4.管轄森林管理署等
広島森林管理署広島森林管理署の保護林HPはこちら!
お問合せ先
計画保全部計画課
担当者:森林施業調整官
代表:050-3160-6700(内線3557)
ダイヤルイン:050-3160-5696