令和元年度地域管理経営計画等に関する有識者懇談会の概要について
1.日時 令和2年2月19日(水曜日)13:30~15:30
2.場所 近畿中国森林管理局 大会議室
3.議題
令和元年度策定第6次地域管理経営計画(案)、第6次国有林野施業実施計画(案)、
第5次地域管理経営計画変更計画(案)、第5次国有林野施業実施計画変更計画(案)について
4.概要
令和元年度に策定及び変更を行う地域管理経営計画(案)及び国有林野施業実施計画(案)について各分野の有識者から意見の聴取を行いました。有識者から発言のあった意見の主なものは、下記のとおりです。
・深刻化しているシカによる森林被害については、国有林と民有林が連携して広域的にシカを捕獲していくことが非常に重要である。また、捕獲しやすい場所で獲るという効率的な捕獲の視点に加え、被害軽減に効果的かどうかという観点からも捕獲方法を検討してほしい。
・民有林での話となるが、植林地の現状としてスギ・ヒノキに比べてカラマツやメタセコイアなどはシカの食害が軽い状況が見られる。こうした樹種や早生樹などを保安林内で植えられるよう、保安林の指定施業要件を検討してほしい。
・国有林が衛星写真を活用し、森林所有者の所有山林の位置を把握したり、低コストな伐採搬出方法を提案するといった民有林の経営管理に対する支援も、今後、森林管理局の役割となってくるのではないか。
・複層林化を進めることは公益的機能を発揮していく上で非常に重要なポイントであり、属地的に分かりやすい形で進めてほしい。
・国有林で行われている山地災害の防止、水源涵養のための方針や施業は、森林の機能やその重要性をイメージとしてつかみやすいと思うので、事業実施地の中からモデルケースとなるような箇所をクローズアップし、市民に分かりやすい形で示してほしい。また、地域の森林の話から日本全体の森林の話まで森林が持つ生物多様性、森林と人との関係、現在の課題を市民や子供たちに伝えるなど、国有林ならではの森林環境教育を推進してほしい。
・地上レーザーやドローンなど社会実装の段階に近づいているものもあるが、ICTの分野でどのような研究ニーズがあるのかを国有林から大学などに示してほしい。
・国有林に森林環境教育やレクリエーションの場があるということが一般市民に知られていない状況にあると思う。SNSで発信するのは大変かもしれないが、誰でも参加しやすい仕組みにして、国有林の良さを実感・体験できる場がこれからできていけばよいと思う。
・最近は企業や団体がそれぞれの活動をSDGsとの関連で意味づけしていく動きがあるが、国有林での諸活動においても今後はSDGsとの関係を市民に分かりやすく伝えていくことが重要だと思う。
添付資料
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