安宅小学校と地域住民の方と協働で松葉かきを実施しました。
令和5年10月13日(金曜日)に、安宅林国有林(安宅林風景林)において、松葉かきを行いました。松葉かきとは、健全な松林を育てることを目的としたもので、林内に堆積した松葉を取り除くことにより、松の生育に適した貧栄養状態の土壌を維持する作業のことです。
安宅林国有林では、安宅小学校と石川森林管理署との間で平成15年より「安宅勧進帳の森」の名称で遊々の森(※)協定を締結し、これまで松の植樹等様々な体験活動や学習活動が行われてきました。
※林野庁の「国民参加の森づくり制度」を活用し、学校等による森林環境教育の推進を目的とした森林教室、自然観察、体験林業等の活動の場として国有林を利用いただくものです。
当日は、安宅小学校5年生45名、引率教諭3名、地域住民である安宅住吉会9名及び石川森林管理署10名の合計67名が参加しました。石川森林管理署長及び安宅住吉会代表の開会挨拶の後、当署職員による海岸林の役割説明及び松葉かき作業の実演を行いました。その後、児童と安宅住吉会が10班に分かれて、それぞれの場所で協力して約50分間松葉かきを行い、約930kgの松葉を取り除くことができました。また、児童は作業の途中できのこや昆虫を発見して、驚きの声が上がっていました。
松葉かきを行った小学生からは、「少ない時間だったけどみんなで協力してきれいにすることができて楽しかった」「最初は簡単そうだと思ったけど松葉を集めるのは難しかった」などの感想を話してくれました。
なお、当日の様子は地元新聞に取り上げていただき、地域の皆様にも広く活動を知ってもらうことができました。
石川森林管理署では今後とも、安宅小学校の「遊々の森」を活用した体験活動や保全活動などへ積極的に協力するとともに、地域の皆様にもっと海岸防災林の大切さを知っていただけるような活動を行っていきたいと思っております。
職員による海岸防災林の役割の説明 |
松葉かきの様子 |
松葉を集める様子 | 活動後の記念撮影 |
〈参考〉
安宅林風景林
国有林野の豊かな自然環境を積極的に活用するため、名所、旧跡等と一体になって景勝地を形作られている安宅林国有林の一部(69.21ha)は安宅林風景林というレクリエーションの森であり、平成29年に「日本美しの森 お薦め国有林」に選定されています。
お問合せ先
石川森林管理署
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