加賀海岸自然休養林観察会に職員を講師派遣しました

  令和3年10月22日（金曜日）に開催された加賀海岸自然休養林観察会（以下「観察会」という。）に石川森林管理署職員を7名派遣しました。この観察会は橋立地区まちづくり推進協議会が主催する観察会で、地元の小学生を対象に地域の歴史や自然について理解を深めてもらうことを目的に石川県加賀市に位置する加賀海岸自然休養林（浜山国有林）で平成のはじめ頃から実施されています。

  当日は、橋立小学校小学4年生16名が参加し、3班に分かれて海岸林内の遊歩道を歩き、石川森林管理署職員による説明を受けながらクリやネズミモチなど自生する樹木について観察を行いました。
  また、輪尺（木の幹の太さを測るための道具）及びメジャー、定規を使って木の太さを測る体験も行いました。児童たちは、はじめは見慣れない道具に戸惑っている様子でしたが、周りと相談したり輪尺を触ったりする内に使い方に気づき、木を測ることができました。
  その後、海と森林の関係や海岸林には防風等の役割があるという説明を職員がおこない、灯台の近くで林内と林外の風の強さの違いを体験してもらいました。
  最後の振り返りやアンケートでは「浜山にはたくさん自然があり、教えてもらってよかった。」「海岸林の働きや木のはかり方など知らなかったので、知れて良かった。」などの感想があり、身近な植物や海岸林に対して興味を持ってもらうことができました。

  当署では、今後も国有林を活用した森林環境教育に積極的に協力していくとともに、地域の皆様と海岸林を保全する活動や普及啓発などを行い、地域の活性化に貢献できるよう取り組んで参ります。

樹木の説明1	樹木の説明2
輪尺の使い方体験	海岸林の説明
集合写真	ふりかえり

【参考】
加賀海岸自然休養林
石川県加賀市の加佐ノ岬から塩屋海岸に至るマツの海岸林です。この自然休養林は日本海の荒波が作りだした海食崖や白砂青松の美しい景観から、平成29年に「日本美しの森 お薦め国有林」に選定され、また「越前加賀海岸国定公園」にも指定されており、毎年多くの人々が森林とのふれあいや美しい景観を目当てに訪れています。