加賀海岸自然休養林観察会に職員を派遣しました
令和元年10月15日(火曜日)加賀海岸自然休養林観察会(以下「観察会」という。)に職員を派遣しました。この観察会は橋立地区まちづくり推進協議会が主催する観察会です。地元の小学生を対象に地域の歴史や自然について理解を深めてもらうことを目的に石川県加賀市に位置する加賀海岸自然休養林(浜山国有林)で平成のはじめから実施されています。
当日は、観察会に橋立小学校の4年生8名が参加し石川森林管理署職員4名が講師を務め、職員は海岸林内の遊歩道を案内しながら、自生する樹木についてクイズを交えつつ説明しました(写真1、2)。
今年は新たな取り組みとして、輪尺(木の幹の太さを測るための道具)と巻き尺を使った木の太さを測る体験も行いました。児童は、最初はじめて見る道具をおそるおそる触っていましたが、職員が使い方を説明すると、クラスメートと相談しながら木の幹に挟んでみて目盛りを一生懸命読んでいました(写真3)。そして遊歩道を歩きながら岬まで着くと、林内よりも岬では風が強まることを体験でき、そこで職員が海岸林には海からの強い風を防いでくれる役割があると説明しました(写真4)。
最後の振り返りでは「木にはいろんな種類があることを知ることができてよかった。」「海岸林が風を防いでくれているのがよくわかった。」などの声が聞かれ、地域の海岸林の大切さが児童たちに伝わったようでした。
当署では、今後も国有林を活用した森林環境教育に積極的に協力していくとともに、地域の皆様と海岸林を保全する活動や普及啓発などを行い、地域の活性化に貢献できるよう取り組んで参ります。
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(写真1)樹木の説明 | (写真2)樹木の説明 |
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(写真3)輪尺を使った木の太さを測る体験 | (写真4)海岸林の説明 |
【参考】加賀海岸自然休養林
石川県加賀市の加佐ノ岬から塩屋海岸に至るマツの海岸林です。この自然休養林は日本海の荒波が作りだした海食崖や白砂青松の美しい景観から、平成29年に「日本美しの森 お薦め国有林」に選定され、また「越前加賀海岸国定公園」にも指定されており、毎年多くの人々が森林とのふれあいや美しい景観を目当てに訪れています。
お問合せ先
石川森林管理署
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