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近畿中国森林管理局

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    物林株式会社の現地研修

       令和5年8月28日(月曜日)に、広島県、庄原市、備北森林組合、物林株式会社など15名の皆様が来所され、「森林・林業技術視察プログラム」に基づく現地研修を行いました。

       今回の研修は、庄原市においてナラ枯れ被害が広がりつつある里山広葉樹を有効活用するための課題などについて、当局が平成29年度から先行的に取り組む「里山広葉樹林活用・再生プロジェクト」の現地にて、多方面の関係者で意見交換を行いたいと物林株式会社からの依頼により実現したものです。

       中国地方の里山広葉樹林は、かつて、薪炭材やシイタケ原木として利用されてきましたが、燃料革命以降その多くが拡大造林の対象となり、一部は放置され大径木化しカシノナガキクイムシ被害増長の一因にもなっています。一方で、床板、家具等に用いる製材用の広葉樹資源は、これまで輸入材に依存していましたが、伐採規制や資源的制約などから国産広葉樹に対するニーズが高まっている状況にあります。このような状況を踏まえ、当局では、中国地方の里山広葉樹林を製材用として付加価値の高い用途に活用する方法を探るとともに、伐採後の天然下種更新にも試験的に取り組む「里山広葉樹林活用・再生プロジェクト」を立ち上げています。

       当日は、現地において里山広葉樹の有効活用・再生を図るため素材ニーズ、採算性、天然更新等に関するこれまでの試験研究の成果等を説明しつつ試験地を案内し、その後、森林技術・支援センター会議室に移動し意見交換を行いました。たいへん暑いなかでの開催となりましたが、里山広葉樹を有効活用していくためのより良い方策などについて、参加者の皆様で意見を出し合いとても有意義な意見交換の場となりました。


       森林技術・支援センターでは、一般企業を含む民有林関係者の技術的支援を積極的に行っていますので、視察のご希望等がございましたらお問い合わせください。

    お問合せ先

    林野庁 近畿中国森林管理局 森林技術・支援センター

    住所:〒718-0003 岡山県新見市高尾786-1

    TEL:(0867)72-2165(代) IPTEL:050-3160-6215

    E-mail:kc_gijyutsu@maff.go.jp